B姐さんさんの映画レビュー・感想・評価 - 73ページ目

B姐さん

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放浪記(1962年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

9月×日
新文芸座の「成瀬巳喜男特集」で見逃した『放浪記』を借りてくる。『放浪記』といえば森光子がでんぐり返しする舞台で有名だ。自分もそれぐらいしか知らない。原作は林芙美子の自伝小説。読んだ事がない。
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娘・妻・母(1960年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

※ちょっと自分用に整理してみる。

『東京物語』と同じように「家族制度」の崩壊を描いた作品だが、本編は「金絡み」で一見つながりが強い家族が、バラバラになるという物語だ。というか元々バラバラな家族が資本
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乱れ雲(1967年製作の映画)

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加山雄三の演技にどこまで耐えられるか、ドキドキしていたが心配するほどではなかった。司葉子との相性もわるくない。司葉子が一線をこえる直前のシークエンスが白眉。(今ではあんまり見られない)少しエロく、綺麗>>続きを読む

鰯雲(1958年製作の映画)

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都市近郊の農村問題と家族制度の崩壊というテーマで、今までの成瀬作品とは大分というか、全然ちがう。
それを淡路恵子の視点で描くと思いきや、そうでもなくなってしまって。。。むむむむむ。
取りあえず、脚本の
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夜の流れ(1960年製作の映画)

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正直、なんでシネスコで撮ったんだろう?と思ったわけです。
んで考えた結果、たぶん成瀬は、山田五十鈴ならあのサイズでも負けないだろうとふんだのではないか、と。

結果はぜひスクリーンで。
Filmark
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

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何者でもないものたちが、何者かになっていくという、青春の「エピローグ」と人生の「プロローグ」の映画。
でも主演の二人が最初も最後も根本が変わっていない。ということは「プロローグ」だけの映画という見方も
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網走番外地 吹雪の斗争(1967年製作の映画)

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10作目。石井輝男監督版ラスト。
舞台は網走。時代は昭和初期。
「網走一家」は最後だというのに出てこず、菅原文太、梅宮辰夫、安藤昇とキャスティングが妙に豪華に。
キャスティングが豪華だと、話は面白いの
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網走番外地 悪への挑戦(1967年製作の映画)

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9作目。今度の舞台は博多。
健さんと谷隼人とのBLが観れます。
健さんが谷隼人ににウインクしたりするわけです。
思い返すとこのシリーズに色っぽいところがほとんどなく、キスシーンもない。女から健さんの胸
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網走番外地 決斗零下30度(1967年製作の映画)

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8作目。網走シリーズの脚本の細かな穴は、どうでもいいか、というつもりで観て来たのだが、今回ばかりはちょっと違った。

丹波哲郎はなんで安倍徹に脅されて落盤事故を起こしたんだろう?全くわからない。これは
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網走番外地 大雪原の対決(1966年製作の映画)

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7作目。
「望郷編」「荒野」とほとんど同じなんですが、一番バランスがいいのではないか、と。

DVD(9/21/2014)

網走番外地 南国の対決(1966年製作の映画)

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6作目。今回は健さん、沖縄に行ってます。
「網走一家」も沖縄に集まります。
返還前の沖縄なのでパスポートが必要なのですが、健さんほかパスポートをいつ取ったんだ?なんて考えるのは野暮ってもんです。
この
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網走番外地 荒野の対決(1966年製作の映画)

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網走5作目。「任侠もの」ミーツ「西部劇」。
なのでアバンタイトルのアレンジも西部劇風です。
いやね、網走シリーズはアバンタイトルの「網走番外地」の曲が、実はちょいとばかし、いつもアレンジがちがうんです
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網走番外地 北海篇(1965年製作の映画)

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4作目、網走に戻ってきました。今作はロード・ムービー。
敵役はいつもの安部徹。アラカンの鬼寅も復活。
とにかく、もっさり感がすごい。
ラストの雪原でのアクションはヒドすぎて爆笑。
銃を持つ健さんが、
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網走番外地 望郷篇(1965年製作の映画)

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3作目、舞台が今度は長崎。
アラカンが鬼寅ではなくなって、組の親分に。
そして今回はお笑い要素がなくなり、普通の任侠ものに・・・。
だが殴り込みは着流しではなく、トレンチコートで。
まあ、上がるっちゃ
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続網走番外地(1965年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

<メモ>
・網走刑務所は出てこない。舞台は函館、青森
・これが2作目。キャラは同じだが、1作とのつながりは薄い。
・ダイヤをめぐるギャングとの戦い
・ギャングのアジトがトルコセンター(爆)
・健さん、
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網走番外地(1965年製作の映画)

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今年テレビ東京で「網走シリーズ」が連続放映した時に、
この1作目だけやらなかった。なぜかわからなかったが、これを観て納得した。
田中邦衛が重要なシーンで完全に放映禁止的なことをしていたから(このヒドさ
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独立愚連隊西へ(1960年製作の映画)

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<メモ> ※完全に自分用
・相変わらずの加山雄三
・相変わらずの佐藤允
・相変わらずの中谷一郎
・1作目とのつながりはない。
・1作目は推理ものだったが、2作目は喜劇
・1作目よりシネスコ感がある。
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独立愚連隊(1959年製作の映画)

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霧の中の迫撃砲のすさまじさ。
御殿場オープンセットの素晴らしさ。
ラストに(あえて)中谷一郎の姿を映さない哀しさ。
戦争映画としての面白さ。
そして、戦争そのものの馬鹿らしさ。

DVD(9/16/2
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

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リチャード・アレンによるドラムのフィル・インとジェームス・ジェマーソンのベースが絡まって"Ain't No Mountain High Enough"のイントロが始まった時、心の奥底でなにかが疼く感じ>>続きを読む

猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

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前作は近代的な人間社会に猿の大群が入り込んでくる、というのが面白かったが、今回は猿のコミュニティのある森と生き残りの人間達がいる荒廃したサンフランシスコの廃墟群の絵柄が対比できていないので、観ていると>>続きを読む

雨あがる(1999年製作の映画)

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後期黒澤作品に通ずるフラストレーション。。。
しかしなんだろう、この演出の「距離」感。サイズも微妙。
テレビ時代劇っぽくしないためか、寺尾聰の顔が貧相なためか、三船史郎の大根っぷりゆえか、よくわからな
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鶴八鶴次郎(1938年製作の映画)

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山田五十鈴がただ三味線を弾いているだけでもっていかれる。
完全に『歌行燈』の時の「顔」はそこにはない。

@新文芸座(9/10/2014)
*成瀬巳喜男特集

歌行燈(1943年製作の映画)

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いい場面ではあるが、特別感動はしていなかった。
その時劇場内で、催涙ガスが撒かれたのかもしれない。
いや、わからない。
朝靄がかかる松林の中、舞いの稽古をする山田五十鈴に差し込む陽光を観ていて、涙が出
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この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)

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母親が娘に、自分を捨てた夫を殺すように洗脳していく・・・
というと、ホラー映画として面白く転がっていきそうだが、当然のように普通の推理サスペンスものになってしまった。豪華な2時間ドラマという風に。
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丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

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いわゆるサイレントからの、やたらと走って、やたら斬りまくる丹下左膳を想像すると肩すかしをくらう。そして自分もそういうのを想像していた。
実際は、とんでもなくチャーミングな映画だった。

劇伴が多用され
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ある殺し屋(1967年製作の映画)

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ポマード七三分けNo.1は、現在トニー・レオンだが、昔は市川雷蔵がいた(ちなみに中井貴一なんぞはランク外である)。
でも雷さまはやはり時代劇の方が艶っぽい。
トニーさまは『ラスト・コーション』でみせた
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兵隊やくざ(1965年製作の映画)

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丸っこく、かわいい勝新が上官をボコボコにするところと、TEDがマーク・ウォールバーグをボコるところが、脳内でマッシュアップして困った。

DVD(9/10/2014)

忘れられた皇軍(1963年製作の映画)

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大島渚は多分、カメラ(撮影をする行為)というものは(時に)暴力的な装置として機能する、ということをすごく自覚していたと思う。
そして自分の表現の為ならば、その装置を躊躇なく発動する。
だから被写体に対
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肉弾(1968年製作の映画)

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『日本のいちばん長い日』で言い足りなかったところを、描いた印象。そう見ると2つの作品はコインの裏表みたいだ。
主人公(寺田農)を中心に、他の登場人物が出ては消える感じは、舞台劇を観ているかのよう。ラ
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

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20分後アバンタイトルが出てから、戦争終結までの手続きと進行中のクーデターとのカットバックの緊張感にやられる。中盤に出てくる児玉基地から出撃準備する、陸海混成飛行部隊と玉音放送録音との対比はすごく切な>>続きを読む

安藤昇のわが逃亡とSEXの記録(1976年製作の映画)

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去年新文芸座のオールナイトで爆睡し、ラスト近くで隣のおじさんの「おいおい」というスクリーンに向かってのツッコミと場内の爆笑で目が覚めたという悔恨残る思いがあったのだが、観終わってあっけにとられてしまっ>>続きを読む

エロ将軍と二十一人の愛妾(1972年製作の映画)

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いつの間にかFilmarksに・・・。
これはですね、、、、傑作ですよ、ほんと。

@新文芸座(4/5/2014)
鈴木則文オールナイト

殺人狂時代(1967年製作の映画)

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やたらと日活無国籍アクションの香りがすると思ったら、やっぱり日活ボツ作品(主演は宍戸錠の予定だったらしい)のお流れで、とてもキテレツでポップな怪作なのであった。
仲代達矢は『斬る』の時のような無表情、
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戦国野郎(1963年製作の映画)

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時は戦国、永禄四年。「長篠の戦い」の前日譚。
ストーリーやキャラクターは通俗的で、戯画的でもあるのに、岡本喜八の作る時代劇はめっぽう面白い(『斬る』とか)。
加山雄三の(相変わらずの)大根ぶりはスゴく
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イントゥ・ザ・ストーム(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ヤン・デボンの『ツイスター』(1996)はつまらなかった。牛が飛んでいくところだけが面白かった。で、本編なのだが、やはりVFXがすごい。CGの日進月歩がよくわかる。音はドルビー・デジタル・サラウンド5>>続きを読む

リヴァイアサン(2012年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

本編開始とともに、旧約聖書ヨブ記の引用。ちっ、大仰な。
漆黒の闇の中、スクリーン右下に赤いもの。
ん?なんだ?それがようやく、魚を捕まえる為のなにかの仕掛けとわかる。それを捉えているのは、漁師のPOV
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