B姐さんさんの映画レビュー・感想・評価 - 70ページ目

B姐さん

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かぶりつき人生(1968年製作の映画)

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神代辰巳のデビュー作。
デビュー作には全てが入っているとよく言われるがその通りで、この後の神代作品の要素がてんこ盛りだったりする。

この当時から長回しが多用されているのだが、フィックスでのカメラの置
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追悼のざわめき(1988年製作の映画)

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とにかく真っ暗でタブー的な映像表現のてんこ盛りだったりするのだが、変に叙情的だったりするのが不思議。
大阪、モノクロということもあり、田中登『色情めす市場』の匂いもする(「寺山修司っぽい」との評もある
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夜よ、こんにちは(2003年製作の映画)

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「マルコ・ベロッキオ」の名前だけで借りて、事前情報は全く無し。「たぶんエロティックな話だろう。変態なオヤジにいたいけな女のコが監禁される話じゃないか」とタイトルとパッケージから想像をしたのだが・・・。>>続きを読む

未来を生きる君たちへ(2010年製作の映画)

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「復讐」「赦し」をテーマにした映画で、大風呂敷を広げる事なくごく普通の日常の物語(“非日常”もあるが)として描かれる。そして映画はずっと問いかけてくる。「お前ならどうする?」「子供に聞かれたら何て答え>>続きを読む

ゴモラ(2008年製作の映画)

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『イル・ディーヴォ』(妙なヴォーカルグループではなく映画のほう)もこの映画も“ネオレアリズモ”がこういう風に発展(または変容)したと思うと感慨深い。
本作は実録ものということもあり『仁義なき戦い』と『
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ファーザーズ・デイ/野獣のはらわた(2011年製作の映画)

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「『エルトポ』を超えた衝撃と興奮!」・・・まじっすか?

ロイド・カウフマン、マイケル・ハーツのクレジットが流れた途端、地獄の門の開く音が聞こえてきて「トロマ」の文字を発見した時はすでに遅し、完全に諦
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ファントム 開戦前夜(2012年製作の映画)

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「潜水艦ものにハズレなし」かどうか知らないが、この映画もそれなりに面白い。ラストは少しおセンチだが。
いつもは嫌な役や敵役ばっかやっているウィリアム・フィクナーがいい。

キャラクターの知的な面、キャ
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ピープルvsジョージ・ルーカス(2010年製作の映画)

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『スターウォーズ』のファンじゃなかったらピンとこないとこだらけだが、ファンだったら頷くところばかり。「オリジナル」原理主義者なオイラはずっと笑いっぱなしだった。
『ファントム・メナス』を観たあとの戸惑
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ラム・ダイアリー(2011年製作の映画)

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アメリカ伝説のジャーナリスト、故ハンター・S・トンプソンの自伝(的)小説が原作。
ジョニー・デップのファンでも微妙だし、ハンター・S・トンプソンに興味がなかったらもっと微妙。興味があっても微妙な映画だ
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カーゴ(2013年製作の映画)

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内容については他のみなさんにおまかせするとして・・・。

YouTubeで観られる短編映画という情報を目にしたので、視聴を始めたところ、色んな短編が数珠つなぎのように流れてきて完全に仕事に支障をきたし
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コズモポリス(2012年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

表層的で即物的、「資本主義」の権化のような青年の話。でもアメリカにおける「現代社会」とか「(金融)資本主義」そのもの話と考えると色々と腑に落ちる。

だから主人公は空っぽで生の実感がなく、自分の世界(
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ロビイストの陰謀(2010年製作の映画)

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比べちゃいけないんだろうけど、やっぱり『カジノ・ジャック』(ドキュメンタリー)のほうが断然面白い。

アメリカ政治史上ロビイストによるカジノ利権詐欺事件の映画化だが、やっぱりドラマにするとスウィートに
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ソウル・キッチン(2009年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

主人公は金に困っていて前科者の兄貴がいるというだけで、別に他に問題があるわけではない。その兄貴とも不仲というわけでもない。別に“ソウル”がないわけでもなく、普通に毎日を惰性でいきているだけ。
仲間もい
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パイレーツ・ロック(2009年製作の映画)

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映画を観ているとその中に入っていって登場人物たちと仲間になりたくなる瞬間がある。その感覚を味わった最初の映画は『アニマルハウス』だが、他には何があったっけ・・・

『明日に向かって撃て』・・・あの三人
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クラッシュ(1996年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

レビュアーさんとの会話の中(コメント欄)でやたら「クラッシュクラッシュ」と言っていたので(別の『クラッシュ』ですが)無性に観たくなり再鑑賞。

本当に素晴らしい。最高。

以前観た時はただ単に、変態た
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プレイ‐獲物‐(2010年製作の映画)

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「これぞ映画!!エンターテイメントの原点!!デジタル技術ばかりに走る現在のハリウッドが失くした本物の“映画魂”がここにある」(公式HPより)・・・とのこと。

『預言者』を観た後だったので、出だしの刑
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預言者(2009年製作の映画)

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映画内での“刑務所”っていうのは大体において“世界”とか“現実社会”とかを象徴するもの、ってことは知っていたのだが、あまりに無学でわからなかったことだらけ。物語はすごくシンプルで、アラブ系青年が処世術>>続きを読む

別離(2011年製作の映画)

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現代の、その国(イラン)に内包されている諸問題を、単なる家族間の衝突のドラマの中であぶりだす演出がうまい。

『ある過去の行方』の観た時もそうだったが、この監督は簡単に”真実”を教えてくれない。しかし
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ある過去の行方(2013年製作の映画)

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窓ガラス越しの会話、なかなか乾かないペンキ、新しいテーブルランプ、シミが出来た(つけた)衣類、“クリーニング”屋の男、そして“身動きができない”女。すごくクラシックな手法だが、なんてことないストーリー>>続きを読む

ディス/コネクト(2012年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

SNSを使った新感覚のホラーと思って観たら、ネット社会における他者とのディスコネクション(断絶)というシリアスな群像劇でびっくり。

でもネットとかコンピューター社会とかでの人間関係の変容とか、そうい
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さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「この2つレンズが付いているカメラはなんだね?」
「3Dカメラっていうものです、監督」
「3D?どういう効果あるんだね?」
「被写体が飛び出てくるように見えますよ」
「ほ、本当かね!?」

ってな会話
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

そりゃあ、色んなレビューを見すぎた私が間違ってました、悪うござんした、ってな感じなのだが、、、、、。

例のラスト(エンドクレジット・ロール)の「無音」演出の件だ。

演出のことだけでなく、マナー問題
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

戦争サスペンスもの(英独の頭脳戦)や第二次大戦秘話として期待して観ると少し物足りないのだが、そんな期待なんかどうでもよくなって、一人の男の壮絶な孤独感に圧倒される。

戦時中の巨大な計算機に対峙する主
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フライペーパー! 史上最低の銀行強盗(2011年製作の映画)

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二組の銀行強盗が鉢合わせ。居合わせた客とその店員達。
事件の顛末と彼らの運命は?
みたいなシチュエーション・コメディ。

とにかくオチを観るために80分我慢した。

まるで三谷幸喜の弟子が左手で書いた
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インターステラー(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

前情報で、『2001年』の影響を受けているとのことだったが、観た印象はノーラン版『2001年宇宙の旅』というより“高尚な”『アルマゲドン』。作品の舞台は『サイン』のよう(家族構成も同じ)。

とにかく
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

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公開する前からD・フィンチャー作品の最高傑作になるのではと興奮していた。
で観終わった感想は面白い。面白いんだが、最高傑作ではない。んー傑作でもない。でももう一回観直したくなるものだった。

イマイチ
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エネミー・オブ・アメリカ(1998年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

<注意>ネタバレはありませんがくだらない長文です。
暇な方、たとえば行列の出来るラーメン屋で待っている間にお読みください。時間は潰せますが、大切な時間は無駄になります。

           
  
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ありふれた事件(1992年製作の映画)

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ずいぶん前に観たことをスッカリ忘れて、TSUTAYAで借りてしまった。以前観た時はそれなりに衝撃を受けたと思うのだが、再見すると何にも感じなかった。でも観た記憶も忘れてたのだから、以前もたいした衝撃も>>続きを読む

アンチクライスト(2009年製作の映画)

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ラース・フォン・トリアーの鬱三部作(2009年本作、2011年『メランコリア』、2014年『ニンフォマニアック』)と言われるものを順に観て行くと、監督の興味というか関心というか自己探求というか、そうい>>続きを読む

肉体の悪魔(1986年製作の映画)

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メンヘラ年上美女に高校生が一目惚れし、恋をする。しかし彼女には婚約者の恋人がいて・・・と言う話。恐ろしく通俗的な話なのにマルコ・ベロッキオが演出するとすごく変わった感じになる。
こういう話は得てして、
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SHAME シェイム(2011年製作の映画)

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『ニンフォマニアック』のジョー(S・ゲンズブール)も本作のマイケル・ファスベンダー演ずるブランドンも、セックスは他者との関係性の一部ではなく、単なる自分の空洞を埋める為の“自慰行為”(または自傷行為)>>続きを読む

フューリー(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「負けた戦争」(ベトナム戦争)や「間違った戦争」(イラク戦争)は問題点(倫理的なことや戦争後遺症など)を省みる機会があり、必然的に色々な作品を生む。

だが「勝った戦争」となるとあまり内省的な作品は見
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(1959年製作の映画)

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こういう時代が日本にもあり、同じようなことを繰り返す匂いがたまにしたりする、今日この頃。

私的戦争クラシック映画、10位内に入る(暫定)。

DVD(11/30/2014)

ジャッカス クソジジイのアメリカ横断チン道中(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

非常にくだらない。最低。その中でも下ネタギャグ(自動販売機に×××がはさまれるやつとか、男性ストリップバーのとか)にいちいち笑ったオイラが一番下品っす。はい。

VOD(12/2/2014)

ザ・レイド GOKUDO(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

たしかに色んな問題があったりする。

・とにかく長く、色んなものを詰め込み過ぎなこと。

・潜入捜査をやっているのに警察が何やってるか、サッパリわからないこと。

・日本人キャスティングの必然性が感じ
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