このレビューはネタバレを含みます
ムカムカする日常にぶつかった時に言ってみたい台詞がある。
そしてその時のためにすぐに言えるように暗記をしている。
“Being this is a 44Magnum ,
the most powe>>続きを読む
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ツッパっている田舎の青年が折り合いをつけながらも大人の世界に飛び込んで行くという物語。
ニュー・シネマ特有の悲哀みたいなものはなく、ほろ苦さが少しあるだけ。ここには、今まで否定してきた世間とか社会の合>>続きを読む
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「出てくる金持ちっていたじゃん?そうそうメルビン・ダグラス。あの金持ちってなんだかわかる?」
友人が気になることを言いやがったので再見。
冒頭からほのぼのし、昔観た時に感じたこの寓話性の高い笑いにク>>続きを読む
高校生の時に初めてそのピアノ(たしか「ブルーモンク」か「アスク・ミー・ナウ」)を聞いた時は「なんてヘタクソなんだ」と思った。ビル・エヴァンスが弾く流麗さと違い、たどたどしく、つっかかる感じで弾かれる(>>続きを読む
冒頭の「ロスト・ハイウェイ」からいつものフィルム・ノワールと違う感じに気付く。そして今まで観てきたR・アルドリッチ作品とも違う。
フィルム・ノワールというものは宿命的にB級感がある。それを本作はめちゃ>>続きを読む
刑事役のダナ・アンドリュースがずっとしかめっ面しているように、悪人から生まれた善人が悪人へと転落するというすごく生真面目なフィルム・ノワール。
監督、主演の二人は『ローラ殺人事件』と同じ。だからもう一>>続きを読む
ストーリーはフリッツ・ラングの『復讐は俺に任せろ』だし、『暴力団』なのにも関わらず団員は四人しかいないし(全然「ビッグ・コンポ」大組織じゃないし)、ツッコミどころがある映画だがこの映画がノワールのカル>>続きを読む
テーマ自体はわかりやすいのに作劇のせいかそれがクッキリ見えてこない。これは脚本のせいかもしれない。
それでも「正義つーのは白だけじゃなくてグレーや黒の中にもあるんだぜ」という『ダーティー・ハリー』につ>>続きを読む
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ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラと渋いわカッコいいわストーリー自体もまあまあ面白いわだが、DVDなんかで観たもんだから皆が英語で喋っていておいおいマジかと思ったのも事実。あとモリコ>>続きを読む
『バッド・ルーテナント』とコインの裏表のような作品。
『ルーテナント』はハーベイ・カイテルが主人公の刑事で、彼は「贖罪」の意識から常にイライラ悶々としていたが、本作のギャングの親玉クリストファー・ウォ>>続きを読む
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いつもおっとり「古い映画館で働く」フィリップ・ノワレおじさんが『必殺仕事人』というか『わらの犬』と化する復讐劇だが、ロベール・アンリコが演出しフランソワ・ド・ルーペの音楽がかかるとノスタルジックなこの>>続きを読む
聖ツィリル・メトデイ正教大聖堂での攻防戦の凄まじさ。
第二次大戦もの(ヨーロッパ戦線もの)の中ではベスト級。
しかしデヴィッド・ヘンチェルの音楽はジョン・カーペンターのホラーを思い出してしまう。>>続きを読む
恐ろしいぐらい安っぽいタイトルクレジットからB級、いやZ級の匂いがしたが中身は真っ当な戦争娯楽活劇。
上映時間95分でこの内容は、てんこ盛り度から言っても素晴らしい。よくまとまっている。タランティーノ>>続きを読む
この映画の素晴らしいバランス感はテリー・サバラスのキャラクターがいることだと今更ながら気付いた。
しかしもう21世紀なんだし、(ロバート)アルドリッチなのかオルドリッチなのか、(マーティン)スコセッ>>続きを読む
アメリカ映画ベスト100にも選ばれているという名作にこんなことを言うのはなんだが、長い(223分!)。名匠ウィリアム・ワイラー監督の前では絶対に憚れるが、少し退屈した。
でもスーパーパナヴィジョン(>>続きを読む
ハードボイルドとかフィルム・ノワールってやつはとにかく複雑でやたら入り組んでいる。『三つ数えろ』を製作時、「これって結局、どういうストーリーで犯人は誰なんだい?」とハワード・ホークスが原作者のチャンド>>続きを読む
冒頭の窓の隙間からぬっと出る銃を持つ手を観た瞬間にこの映画の不穏な感じに参ってしまって風に揺らめくカーテンやら暗室のキスやら血飛沫やらを思い返すとレビューなんて阿呆くさくなってうっとりしてしまう。>>続きを読む
41分52秒、1時間3分21秒、1時間27分ちょうどあたりで度々「ジャンプ※」したので完全に超難解なSF映画になってしまった。
でも印象は面白そうだったので適当にお薦めしたい。
オイラももう一回観直し>>続きを読む
映画の最後、“FIN”のマークが出た後クルーゾーさんからこんなお達しが。
「悪魔のような真似はなさらぬように!この映画にあなたのお友達が抱くはずの興味を奪わないでください。いまご覧になったことは他言無>>続きを読む
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作劇から撮影テクニックまで『サイコ』を出すまでもなく、すごくヒッチコック映画。今観ても全く古くさくない。
『アメリカンスナイパー』の無音EDは「ずしん」だが、本作の主人公の意識が混濁するようにホワイ>>続きを読む
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もうタイトルで「落ち」ているが、「落ち」がわかっていても少し怖い。それはこの作劇の構造によるもので、その構造自体が恐怖を引き起こす。
とてもよくできたイギリス怪奇ホラーのクラッシック。
DVD(4/>>続きを読む
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とんでもなく面白い映画ではないが、すこぶる可笑しい作品。
こういうのにいちいち突っ込むのが野暮になるぐらいのトンデモ活劇なのは間違いない。
自分的には「これはミラ・クリスの見た妄想だろう」ということで>>続きを読む
たぶん全体の三分の一ぐらいしか観ていない。あとは爆睡。
でもなぜか内容は理解している。
しかしこれで感想なんか書くとクマさんに失礼なので、またの機会に。
*併映:『赫い髪の女』
大大大大大大大傑作>>続きを読む
有名な谷崎潤一郎の同名小説の映画化。
この原作は市川崑も撮っている(未見)。市川版のキャスティングは大学教授の夫役に二代目 中村鴈治郎、その妻、郁子役に京マチ子、娘役に叶順子、娘の恋人、木村役に仲代達>>続きを読む
神代作品ではめずらしく手首が切り落とされ、首が飛び、ドンパチあり。
そこに相変わらずのアバンギャルドなサウンドトラックが流れると、いつもの神代節・・・ではない。うーんこれはなぜなのか。作劇のせいなのか>>続きを読む
『黒薔薇昇天』の「ローラスケート」は置いとくとしても、『宵待草』の「でんぐり返し」『青春の蹉跌』の「おんぶ」そして本作『恋人たちは濡れた』の「馬跳び」。
オイラが映画学校の学生だったら「神代辰巳の“>>続きを読む
フィクションとノンフィクションが入り組んだ構成が素晴らしい。
“関西ストリップ界の女王”一条さゆりの公演を軸に、若いストリッパー(伊佐山ひろ子)があの手この手を使ってのし上がって行くストーリーと書くと>>続きを読む
うーん何か引っかかるんだが、何が引っかかっているのかわからん。これはもう一度観直さねば。
いつも神代辰巳の映画は音楽のバラエティがすごいのだが、本作の音楽の豊かさは異常っす。
@シネマヴェーラ渋谷>>続きを読む
途中完全に寝落ち。
「赤い帽子の女」がクリスチーナ・ファン・アイクという全く魅力がない女優のせいだ、とヒドい八つ当たりをしている。
(昔の)シャーロット・ランプリングだったら寝なかったぞ。
@シネマ>>続きを読む
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映画以外もFilmarks登録ってあるんですねえ。『北の国から』なんてのも最近じゃあるし。ってことでこれは神代辰巳が作った「土曜ワイド劇場」。
しかし神代が作ったとは思えないほどの過剰さ。
いつもの>>続きを読む
たしかロマンポルノの予算って1000万ぐらいだったと思うが、よくこんな赤線のセットを組めたなあと驚く(ちゃんと2階もあったりする)。
そして監督とカメラマンが「入り口から2階に上がって部屋に入るのをワ>>続きを読む
正直苦手な映画だ。
苦手な理由は、ショーケンが司法試験を受験する大学生で大学アメフトの花形スターに全く見えないということではなく、同じくらい桃井かおりが高校生(短大生にもなるが)に見えず、相変わらず「>>続きを読む
ひさうちみちおの原作で荒井晴彦の脚本だが、筒井康隆の脚本のロマンポルノ、と言われても信じてしまうぐらいのスラップスティックなコメディ。まあ、ひさうちみちおの世界でもあるのだが。太田あや子がひたすら可哀>>続きを読む
神代版『明日に向かって撃て』といった感じなのだが、あまり乗れず。これは体調と関係しているかもしれないが。
手持ちカメラで完全に酔ってしまった。ぐったり。
@シネマヴェーラ渋谷(3/16/2015)
どうかしている人達が本当にどうかしている事になり、その中で人生の「どんでん返し」みたいなものが行われる、という映画。
神代辰巳の映画はよく「道を間違えたひとたち」が描かれるが、自分たちが「道を間違え>>続きを読む
(たぶん)20歳をこえていたと思われる、しょうちゃんこと中澤洋がどう見ても13歳ぐらいの中坊に見えないのが怖い。
そして正太郎のテクニックがもうアクロバットすぎて・・・。
正太郎、恐ろしい子!
@シ>>続きを読む