フエラムネさんの映画レビュー・感想・評価

フエラムネ

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

1.3

長すぎる。共産党周りとか裁判(ではないんだっけ?)のエピソードをこんなに長く取る必要ある?
あと登場人物多すぎて整理しきれない。

アインシュタインが最後に言ったことは、罰された人間が許されるのは、罰
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

1.0

基本的に長くて退屈。
なぜこれほどの尺を取る必要があったのか。

フリオの私生活と映画での役回りの相似が弱いので、フリオに映画を見せるくだりでイマイチ感動できない。
映画でのフリオって(娘がいるとは言
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(2023年製作の映画)

1.2

この映画は何がしたかったんだろうか?
歴史モノ、特に本能寺の変なんて有名どころは結末が分かってる以上、ミクロな人物譚に着目したり意外な裏側を描くのが定石だと思うんだが、特にそういった面白さは無く。
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バービー(2023年製作の映画)

1.6

皮肉の効いたギャグは面白かったけど、言いたいことが多すぎて一貫性がない印象。
性別に規定された役割からの脱却は良いとして、ケンのその他ケンからの独立(ありのままの僕で良い)はいかにも耳触りが良い取って
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.1


凄惨な未来を変えるためにタイムループを利用する作品が多い中で、
この映画では未来を変えるためでなく、受け入れるために設定が機能している。
誰しもが将来への不安を抱える中で、気持ちを整理して前を向くた
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

エンドロールで監督 宮崎駿のクレジットが出るまでそうと信じたくなかった。
反戦的なメッセージは分かるんだけどそのための手段があれらの表現で良かったのだろうか?

共感できない主人公、ルールの分からない
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.1

生命であることの価値というか条件として、
精神を持つことだけでなく、
多様性を獲得すること、つまり種全体として絶えず枝分かれし変化することが命題である。
今思考している自分は本当に自分なのか?と鏡像た
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.2

閉塞感や喪失感、狭い世界での理不尽に対するやるせなさを抱えた少年たちは、功名を求めて旅に出る。
潔白を証明するのに神に誓い、仲直りをするのに握手を求める彼らの清らかな精神が、彼らを取り巻く不平等な環境
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

1.1

話が分かりにくい。
3000万だの4000万だの、死んだ男の妻とか減刑がどうとか。

男2人が善人ぶるのが意味不明。
最初が血も涙もない悪人で、後から改心してゆくならともかく、金儲けしてるだけの癖に無
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セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)

1.3

若返りしたことの、メタ的な強度はどこにあるのか?
彼の目的は何なのか?明示されないまま、何となくのエンタメで進んでいる印象。
彼の具体的な欠点が見えず、何をきっかけにどう成長したかも分からない。
制約
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

2.4

これは成長なのだろうか?
物質的な豊かさを否定しながら始まる物語は、逃れられないドラッグの魔力や退廃的な人間関係の末、
汚れた金を得て空虚な未来への逃亡という形で幕を閉じる。
状況に流され続け「選んで
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魚と寝る女(2000年製作の映画)

3.3

魚を釣る男達と、ただ娼婦としてしか扱われない女達。
そんな中、女が戯れで仕掛けた餌でかかった魚を、罪を抱えた男は逃してしまう。
女は男に惹かれ、濁った水の情念を向けるが、やはり男にとって女は娼婦なのだ
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ソナチネ(1993年製作の映画)

3.4

横たわる希死念慮に、遊戯の儚さと海の美しさが痛い。
なぜ死にたいのか?今回は染み付いた暴力への悲壮と感じたけれど、いかに陳腐にならず説明するのが良いか分からない。
冗長と反復を省略で締めるのがかっこい
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.9

サマーフィルムにのって
青春恋愛モノから離れた所から、恋愛-勝負のメタファーを使って一気に転回するのが凄かった。
熱が冷めない所で終わるのも良かった。
あとタイムパラドクスやらのSF基礎知識と、ファス
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

1.5

『あのこは貴族』
性差別とか階級間の同異とか、言いたいことは分かるが表現が直接的すぎて映画的なリリシズムを感じられない。
逆に作り手のコンプレックスみたいなものが透けて見えて気持ち悪かった。
似たよう
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

1.6

あまり良いと感じない。
自己保身をジンテーゼとして描くなら、じゃあ元々コイツは何がしたかったんだよとしか思わないんだが。
マジで堅気になって普通に働きたかっただけなのかよ。
不条理の解決手段は暴力以外
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天気の子(2019年製作の映画)

3.6

気持ち悪い程にリアルな現代・都会の描写に対して、それを笑うかのように超常・神話的に描かれる空と天気が心地良い。
ただその大いなる存在と、そしてあらゆる他人の不幸を前にしても結局「君と僕」の幸せを選ぶっ
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.8

戦闘のアニメーションのテンポがヤバくて脳が溶けそうになった。CGなのにちょっとベタっとしたトゥーンな絵柄とか、トーン貼ったような描き方とかだいぶ「コミック」な表現が多くて面白いなって思った。
ただペニ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

装飾華美な貴族の生活と、蝋燭の炎に照らされて浮かび上がる人間の欲望が印象的。宮殿の内装が細かいとこまで凝ってて美しいし、アヒルレースとかフルーツ投げつける遊びとか、貴族のよく分からない遊びが笑える。>>続きを読む

惑星ソラリス(1972年製作の映画)

2.1

かなり退屈。『鏡』のような、退屈でもただただ美しい映像作品でもなく、『2001年』のようにSF描写・宇宙空間の恐ろしさを堪能できる訳でもない、どちらかというともっと形而上的な、人間の内面に迫るもの。>>続きを読む

(1974年製作の映画)

3.2

‪連続性のある物語というよりは、少年時代の母の記憶や戦争の歴史のイメージと現在の状況が交錯するという構造で、冒頭の吃音症のシーン含め極めて示唆的な映画。内容の解釈的なところは正直wikiを見ないと良く>>続きを読む