フエラムネ

首のフエラムネのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
1.2
この映画は何がしたかったんだろうか?
歴史モノ、特に本能寺の変なんて有名どころは結末が分かってる以上、ミクロな人物譚に着目したり意外な裏側を描くのが定石だと思うんだが、特にそういった面白さは無く。
化かし合い騙し合いも、現代のテクノロジー使った欺き合いの方が見応えある中で、あえて戦国時代のアナログな駆け引きを見せてもあまり効果がないと感じた(信長の手紙見てキレるシーンも、いや疑よってツッコミを入れたくなる)

登場人物全員の行動原理が「権力への野望」の一点で、共感も感動も無い。
あと人物多すぎて、こいつどこの勢力だっけ?とか考えてるうちに雑に相打ちになったり。

信長の傍若無人ぶりは結構迫力あったけど、そこも別に意外性はないと言うか…
むしろ、昔の武みたいな真顔で淡々と殴ってくる感じの方が真に迫る怖さがあった。
構図とか色使いも過去の作品の方が印象に残る。

秀吉周りのこちゃこちゃしたギャグは武らしく面白かったので、下手に光秀にスポット当てるより、いっそのこと秀吉主人公の武士道茶化しまくり映画にしたらよかったのでは?
フエラムネ

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