フエラムネ

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊のフエラムネのレビュー・感想・評価

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)
4.1
生命であることの価値というか条件として、
精神を持つことだけでなく、
多様性を獲得すること、つまり種全体として絶えず枝分かれし変化することが命題である。
今思考している自分は本当に自分なのか?と鏡像たる水面の前でアイデンティティの不安に晒される素子に対して、
そもそも自己は常に変わりうるものとのアンサーが投げられる。

骨子だけを抜き取ると若者の精神的な成長ストーリーなのだが、
サイバーパンクな世界観と静謐なアジアン民謡の異様な親和、
意味ありげな台詞とセル画特有の滲んだ光の美しさがそれを覆っている。
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