フエラムネ

魚と寝る女のフエラムネのレビュー・感想・評価

魚と寝る女(2000年製作の映画)
3.3
魚を釣る男達と、ただ娼婦としてしか扱われない女達。
そんな中、女が戯れで仕掛けた餌でかかった魚を、罪を抱えた男は逃してしまう。
女は男に惹かれ、濁った水の情念を向けるが、やはり男にとって女は娼婦なのだ。
女は女性を切り裂き、ついに男を釣り上げる。
最後、二人の島は罰から逃げおおせた様に見えるが、閉じた湖が暗い未来を予感させる。

目を背けたくなる汚れや痛みを逃げずに描く。情欲に濁った水と血に汚れた針とが、現代の利器によって単純化されつつある人間の感情を嘲笑うかの様だ。
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