ゆえんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ゆえん

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スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007年製作の映画)

3.5

警察2人の行動が全体的に“面白い”のボーダーラインを超えて嫌悪感の方が強くて、物語の装置としては良かったけど生理的には全然イヤであまり楽しめなかった。
あとお酒でベロベロの人間に生理的嫌悪感をとても抱
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親友はゲイで妻の元カレ(2016年製作の映画)

3.7

一目見てハーバート推しだったからみんなの関係性がいい感じに収束してめっちゃハッピー!

でもパートナーシップと妊娠のことは正解がわからなくてもやもやした。
妊娠を望む若くはない女性にとって無精子症の夫
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母なる証明(2009年製作の映画)

4.0

面白い!!

見事なまでの伏線やミスリードによってすっかりポン・ジュノの掌の上だった。

息子がやっているはずがないと、ある種独り善がりな心情のもとなりふり構わず真相に迫る母の気迫がすごい。
その延々
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.6

全体的にあまりピンと来なかった。

あらすじを読むと、少年院で信仰に目覚めた主人公が司祭への強い憧れから前科者である自身に資格はないと知りながらも身分を偽り神に仕える立場となるような印象を受けて、心を
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.7

全く情報を入れずに観たせいでてっきり本当にサイコパスな人間が粛々と無感情に殺人を犯していき事件が明るみになり始めて犯行をいかに巧みに工作するかみたいな物語なのかと思っていたら、冒頭の「感情がない」とい>>続きを読む

ヘアスプレー(2007年製作の映画)

4.7

良すぎた!!
歌と踊りが素晴らしいし、差別なんかする人間はろくな奴じゃないってのがばっちり描かれていたのが爽快だった。

ジョン・トラボルタの演技力に感嘆せずにいられなかった。
60'sファッションと
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ボス・ベイビー(2017年製作の映画)

3.7

「愛の総量は決まっているから分ければ1人に対する愛が減る」論が他の作品でも度々出てきているからアメリカでは定番の慣習なんだろうか?
その総量の占める割合が子犬に独占されることを阻止しようと送られてきた
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シャザム!(2019年製作の映画)

4.2

めっちゃ良い〜
緊張と緩和の連続でコメディパートが心地いい〜〜!!

原作コミックの大まかな流れを知ってから観たので終盤の展開には興奮した!
家族たちみんながちゃんと子供だったのがラブリーで微笑ましか
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ベイブ(1995年製作の映画)

4.0

“Christmas means carnage!"って台詞が強すぎて、途中まで「これはヴィーガン推奨映画か何かなんだろうか?」なんて思ってしまった。

でもそんなことより20年以上前にこんな滑らかな
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

5.0

私の語彙力では到底言い表せないほど最高の映画!!!!

下らないジェンダーロールに才能の芽を摘まれた人が今までどれほど居ただろうかと想像するだけで悔しさが込み上げてくる。

ビリーのように無心になって
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40歳の童貞男(2005年製作の映画)

3.8

エンディングで全部勝ち😂😂

ギークなキャラクターを好きになりがちな私はアンディが可愛く見えて仕方なかった。
所々 共感性羞恥で目を逸らさずにはいられないシーンもあったけど、全体的に同僚みんな優しいし
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.8

終盤のどんでん返しにゾクゾクした〜
ミステリーってことを忘れて伏線も何も考えず素直にストーリーを観ていた所為ですっかり騙された。
でもラストの一連のシーンがヴァージル自身の視点からの回想・推測・納得(
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

3.7

高校時代のその当時は永遠に思えた煌めいた生活が数年後には全部Cringeyに変換されて思い返すだけでマジで死にたくなる自分としては、本作の未来を想像していかにも死にたくさせるエピソードばかりでどうにも>>続きを読む

クロース(2019年製作の映画)

4.8

めちゃくちゃ良い!!!!

努力を知らず利己的に世の中を舐め腐りながら生きていたボンボンの主人公が、最初の“家に帰るため”という目的から徐々に仕事自体を楽しみはじめて心の在り方が変わっていく様がこちら
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バイバイマン(2016年製作の映画)

3.0

バイバイマンはてっきり眼には見えずに気配や幻聴・幻覚だけで人々の精神を蝕む概念的なものかと思っていたらがっつり物理的に存在していて怖みがだいぶ減った。
結局、起源や正体もわかったようでわからないような
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

4.2

眩しい…
無邪気に怠け者を楽しむレオとジョヴァンナの友情には深い信頼があって、お互いが側に居ることが確約されているかのような安心感もあって素敵。
ガブリエルが現れたことで生じた摩擦とか嫉妬とかひっくる
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.8

「OSとの恋愛」の劇中での扱いが現代でのセクシュアルマイノリティとの接し方を連想させてなんかすごいざわざわした。
本人もどこか後ろめたさがあったり、気にしない人もいれば理解に苦しむ人もいて、まさに過渡
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下妻物語(2004年製作の映画)

4.6

もはやかわいいの暴力だわ。
ビジュアルはもちろん主役2人のキャラクターがかわいくて愛しくてたまらない。
めっちゃ好きだ。

暴走族文化にだいたい蔓延っているホモソーシャルな空気感を真っ向からぶっ叩いて
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罪の声(2020年製作の映画)

4.0

面白かった。
点と点が繋がっていく過程はもちろん、シリアスなテーマの中に織り交ぜられたクスッと綻ぶユーモアのバランスがかなり良かった。

ミュージアム(2016年製作の映画)

3.6

刑罰の名前と殺害方法の意味付け方いい感じなんだからその言語感覚とかを他に活かせばいいのに〜と思ってたら想像した感じの芸術家気取り系の犯人像で、わくわくした。

1本の映画としては十分な情報量ではあるも
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.1

どうしてもダニエルとケイティに肩入れして役所の人たちに憤りを覚えてしまうけれど、それぞれのバックボーンを知っている観客と違って劇中の役所の人たちは“データ”を見ることしか出来ないから、そうして制度の穴>>続きを読む

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.5

難解な映画だという話は聞いていたので覚悟して観たら、案の定難解だった。

随所に挟まれる用務員さんのシーンによってなんとなく構造がわかってきたけど、結局よくわからずじまい。

あと、様々な引用が出てき
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ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

4.0

噂には聞いていたけど、ブラッド・ピットのイノセントな演技があまりにも可愛すぎて驚いた。
あとクレア・フォーラニの顔がとてもタイプ。
2人だけで画を保たせすぎて笑いそうになった。

めちゃくちゃ間をたっ
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僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

3.7

自閉症スペクトラムの主人公ネイサンが数学を通じてゆるやかに世界と繋がっていく様子が微笑ましかった。

最後の母とのやりとりは胸が熱くなった。

イノセンス(2004年製作の映画)

4.0

電脳のシステムとか現実か否かが曖昧になる感じとか映像表現が素晴らしすぎるし、めっちゃ怖くてざわざわした。
色んな人の格言とかを引用しまくってて日本語なのに理解しきれなくて思わず字幕もつけて観てしまった
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スナッチ(2000年製作の映画)

4.6

画角やショットの動き、役者の演技だけでグロシーンを見せず想像にとどめるところが何故かわからないけどテンション上がった。
あっさりどんどん人が死んでいくのにしんどくならない清潔感(?)が良い。

オープ
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.4

周りと“違う”主人公とそれを支える家族。
両親の苦悩や心情が描かれる作品は多く見られるけれども、兄弟までフォーカスしている本作に心を掴まれた。
私が知っている作品では、主人公との対比や両親をサポートす
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7月4日に生まれて(1989年製作の映画)

3.5

基本的に戦争映画はあまり観ないので、戦うことに対して絶対の正義を持って挑んでいく登場人物ばかりのイメージがあったけど、この作品では殺戮への罪悪感を痛いほどに描いていて新鮮さを感じた。

ロンが下半身不
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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

5.0

MCUにハマり出してから初めて劇場に観に行ったアベンジャーズシリーズなのでかなり思い出深い本作を再び劇場で観られるのは最高。たしか「ハルク視点」「アイアンマン視点」で4DXに2種類あったはず。結局どち>>続きを読む

アベンジャーズ(2012年製作の映画)

4.5

MCUの存在を知ったのが本作の公開から数年後だったので劇場で観賞できる日が訪れるなんてあまりにも感動的すぎる…!!
願わくば応援上映よろしく歓声を上げながら観たかったなー
好きなシーンが盛り沢山だから
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.3

ヨシカにシンパシー感じすぎて中盤から止めどなく泣きっぱなしだった。観賞後の疲労感ハンパねえ……

イマジナリーフレンド(?)達との愉快な会話が良い。
イマジナリーなだけあって明け透けで基本的に全肯定な
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.7

サイモンがクソすぎてイライラした。
謝るときまでいじめっ子マインドだし、実力じゃなく狡い手を使って昇進を狙うし、こんな人間だったと後から知ることになったロビンが不憫でならない。

“君が過去を忘れても
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.9

ずっと不気味だった。
BGMが終始不穏な雰囲気で、スティーヴンがじわじわと追い詰められている様がこちらにまで迫ってくるから緊張感がすごい。
カメラアングルも、高い所から見下ろしていたり、逆にやや低めか
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メアリー&マックス(2009年製作の映画)

4.5

SNSが発達してその気になれば世界中の誰とでも繋がれてしまう現在に生きていると「ペンフレンド」というだけで粋で高尚なもののように感じられる。
しかもそれが20年も続くだなんてファンタジックだしそれだけ
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.6

まず前提としてクレイアニメが大好きなので、映像の素晴らしさに感動。
ブルーレイの特典映像まで観たら制作の規模に度肝を抜かれて更に感動。

ノワールとも言える政治の裏やプロパガンダへの批判も盛り込んでい
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

3.6

画廊でのテオの振る舞いが最高すぎて胸がギュッとなった。
「皆と同じがいいけど個性的でいたい」という全人類が通過するであろうローティーンのあのもやもやが可愛らしい。
走れる小屋を作れる技術と知識があるな
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