manicureさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

イディオッツ(1998年製作の映画)

3.7

辛い過去を超えて自由に生きられるために、障害者のふりをして生活しているコミュニティーの話。最初はブラックコメディ風でインパクト重視だが、少しずつ登場人物の矛盾が見えるようになってきて、最終的にはリアル>>続きを読む

エピデミック〜伝染病(1987年製作の映画)

1.8

前作のエレメント・オブ・クライムとは真逆の方向性で、ラフなドキュメンタリー風撮影のメタフィクション。LVTと友達が次の映画の脚本を無くして、数日間で全部を書き直さないといけない。なのに、旅行したり、暇>>続きを読む

エレメント・オブ・クライム(1984年製作の映画)

2.0

LVTのデビュー作はムードの少し外れたフィルム・ノワールだった。刑事が殺人現場を辿って、犯罪者の心理を分析しようとするが...どういう展開になるのかわかるでしょ。

映画自体が結構メチャクチャで、アー
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

2.7

前作の素晴らしい記憶を裏切られたみたいなコメントをよく見かけるけど、今作の問題は真逆だと思う: 原作を意識しすぎて、今の時代に合わなずにただの衰えたインディ作に仕上がっちゃっている。アクションの演出か>>続きを読む

ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

2.8

パッケージ全体は1と2のレベルを完全に超えている。特にアクションのテンポと緊張感が別格。無駄に複雑な計画で常にギリギリやられそう感じはここで初めて完成した。
話は前作とあまり差がなく、ベタなどんでん返
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Rimin(原題)(2022年製作の映画)

3.6

日本で言うと落ちぶれた演歌歌手が主人公になっている。客がほとんどいなくなって、毎日泥酔しながら、おばあちゃんのファンに体を売っていたり、スロットで夜を過ごしたりしているだけの話。背景がリミニと言う海辺>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版(2000年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ラース・フォン・トリアーレトロスペクティブにて20年ぶりの鑑賞。初回はまだ子供でトラウマになったけど、普通のハリウッド映画以外の演出と初めての出会いの作品でかなり濃い思い出になった。

筋書きには感傷
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ラース・フォン・トリアーレトロスペクティブにて20年ぶりの鑑賞。初回はまだ子供でトラウマになったけど、普通のハリウッド映画以外の演出と初めての出会いの作品でかなり濃い思い出になった。

筋書きには感傷
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キングダム(1994年製作の映画)

3.5

映画じゃなくてドラマなんだけど?

医療系昼ドラマに幽霊物語を調合しているはずなのに、仕上がりはシュールなブラックコメディだった。そういう意味では、デンマーク版ツインピークスと名乗ってもおかしくない。
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

4.0

ジャンキーの走馬灯 + 遺族覗き + 輪廻転生 in 歌舞伎町
話自体は15分でも長いぐらいだけど、全てが演出にかかっている作品。トリップを再現するサイケデリックなCG、チカチカしたネオンライト、ぐる
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エリザベート 1878(2022年製作の映画)

3.2

オーストリア皇妃エリザベートの1年間を想像してみた作品であり、「スペンサー ダイアナの決意」と同じ系統に入ると思う。事実ではなく、脚本家の勝手な妄想だけの物語。プラスチックのバケツや消火器が映り込んだ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

2.1

M:Iはこのタイミングで一気に世界観が変わり、普通のアクション映画よりの演出をもとにただトムクルーズを目立たせるための作品になった。当時大人気の香港アクションの巨匠ジョン・ウーが監督を務めているが、特>>続きを読む

親愛なる日記(1993年製作の映画)

3.5

監督の日記の3ページから引用した設定で描かれた日常物語。
1ページ目では、スクーターでローマを旅しながら通りすがる人たちに迷惑をかける。2ページ目では、エオリア諸島を旅しながら様々な世界を見る。
3ペ
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LORO 欲望のイタリア(2018年製作の映画)

2.2

イタリアで起きた政治やテレビ業界の枕営業スキャンダルが物語の中心になっています。首相がテレビ局を所有して情報をコントロールしたり、マフィアと絡んでいたりして、何十年にもわたり自分の利益のためにイタリア>>続きを読む

リアリティ(2014年製作の映画)

4.0

完璧なうめき声を探し続ける映画監督、豚の内臓の中に謎のビデオテープを見つける少女、精神的な湿疹を抱えたネズミの格好をした男、軍用ジープを運転しながら女装に夢中な校長先生。

めっちゃツボにハマる❤️
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Greener Grass(原題)(2019年製作の映画)

3.3

アメリカの郊外生活の社会規範や矛盾を極端に描き、シュールかつグロテスクな世界観が絶妙に作り上げられている作品。上辺だけの社会に合わせて生きることによって生じるストレスや恐怖をわかりやすく表現しているが>>続きを読む

ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

3.0

ほとんどのネタがこの映画が出た時点でも古かったど、なぜか魅力的な味が出ている。続編とは全く異なり、スパイ映画の古典的な要素が強く感じられ、更にヒッチコックの作風の影響が強く出ている。

床ギリギリでの
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ある男(2022年製作の映画)

2.4

自分の身分や名前に結び付けられているアイデンティティとその揺らぎをテーマにした作品。外国人目線では、名前から継承されるアイデンティティの重要さが違いますので、アジアの文化の独特な部分に触れた感覚を味わ>>続きを読む

パシフィクション(2022年製作の映画)

3.6

フランス人の政治家がタヒチの不思議なクラブやホテルを歩き回りながら、権力のある立場のはずなのに何もコントロールが効かないことに気づいていくスロードラマ。核実験が行われていないかの妄想も抱いたるするが、>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

2.7

Vol.1の酷な演出をさらに盛り上げて、記憶にずっと残りそうな瞬間もあったけど、長過ぎて途中で麻痺してきちゃった(完全版を鑑賞)。特にKのエピソードが途中でどうでも良くなった感がある。
合計5.5時間
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

2.3

自己中心的な偽善者であるユーチューバーとメンヘラストーカーの忠実な手下との間に広がる愛憎の物語。物語は中盤からひねりまくりながら巧みに展開され、興味深くなっていくが、結末があまりにも適当過ぎて残念だっ>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.6

ひとつの出来事を様々な視点から描かれる物語だった。子供の発言が勝手に解釈され、徐々にエスカレートしていく事件は、実際の世界でもよく起こりうる出来事だと感じた。ただ、今回のミステリーは一つの情報を持って>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

3.3

完全無修正版を鑑賞。前々作の「アンチクライスト」でクリトリスを切断したシャルロット・ゲンズブールが、今度はセックス中毒者を演じている。彼女の幼少期から成人までのエピソードが語られるが、アート映画という>>続きを読む

ぜんぶ、ボクのせい(2022年製作の映画)

3.1

養護施設を抜け出して母を探しに行く少年という設定から、親子の物語になるかと思っていたが、本当は居場所のない社会不適合者が家族に思える関係を機築いて行く話だった。自主映画らしい味を生かしながらの、割とメ>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.4

アニメーションとCGの使い方は前作よりも斬新で、そういう意味ではアニメの歴史に残る名作になりそう。キャラクターの感情によってアニメーションのスタイルが変わったり、様々なスタイルを斬新に融合したりしてい>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

1.0

「クソ映画」の意味を更新する程のセンスの悪さ&安っぽさだった。以上。

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.1

ボリウッド+ハムレット+ロードオブザリングのような壮大な物語。オークも出てくる(笑)RRRに比べちゃうと限りなく安っぽいけど、ツボるところ満載で楽しかった。

ただ、主人公は本当に腹立つ・・・前半では
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.0

「心よりも脳が朽ちる者へ」

年を取る恐怖そのものだった。作品の大半では何も起こらないが、そのなんでもない時間を通して虚無感と陰鬱さが鮮明に伝わってくる。ドラマは全く強調されていなく、展開もなく、凝っ
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.6

こっちは、キャスト全員が集結してジョーカーと戦うやつ。ダムが爆発したり、球体型の爆弾がローマの街をゴロゴロ転がりながら車や建物をぶっ飛ばしたり、ワイスピの基準でもかなり刺激強めだった。

海外では酷評
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

2.0

ネットで調べられる限りかなりの酷評を浴びていたようだが、昔の作品が過大評価されていただけなんだと思う。どちらかというと、スピールバーグの演出がずっと更新されず、今時の作品には似合わない。やはりアニメっ>>続きを読む

独裁者たちのとき(2022年製作の映画)

1.3

第二次世界大戦の独裁者が冥界を散歩しながらずっと同じセリフを繰り返しているだけ。しかも服装と匂いに執着しているようだ・・・なぜかマルチバースから来た独裁者の色々なバージョンも訪れる。
コントの設定やア
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

2.8

斬新なアニメーション以外は、100回以上聞いたスパイダーマンとマイルズの話そのままだった。ユーモアがピンとこなくて、話の流れもベタ過ぎてひねりも何もない感じだった。大人向けの作品ではないだけかもしれな>>続きを読む

食人族4Kリマスター無修正完全版(1980年製作の映画)

3.0

色々な都市伝説が纏わりついたビデオテープ時代のカルト映画だったけど、高画質で見られたのは初めてだと思う。今の時代ではグロいシーンに麻痺してしまって、何も刺激を感じなくなったけど、動物虐待のシーンが本物>>続きを読む

食人族(1981年製作の映画)

3.0

色々な都市伝説が纏わりついたビデオテープ時代のカルト映画だったけど、高画質で見られたのは初めてだと思う。今の時代ではグロいシーンに麻痺してしまって、何も刺激を感じなくなったけど、動物虐待のシーンが本物>>続きを読む

ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

2.6

こっちは、核ミサイル付きの巨大な潜水艦が氷の下から浮上してくるやつです。でも一番面白かったのは、ザ・ロックが素手でミサイルを掴んで投げるシーンだったかな(笑)それか、ジェイソン・ステイサムがヒーローに>>続きを読む