ユナマリアさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

4.0

あの「メリー・ポピンズ」の続編。

今回のメリー・ポピンズはジュリー・アンドリュースに代わって、エミリー・ブラントが演じた訳だが、思いの外ハマっていたし、怖さや厳しさの描写が増えたのは、より原作に寄せ
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スプリット(2017年製作の映画)

5.0

女子高生3人がジェームズ・マカヴォイ演じる23人の人格を持つ男に誘拐されるサスペンス。

かなりホラーテイストで身体の芯から怖くなってくる内容、且つジェームズ・マカヴォイやアニャ、その他役者の芝居が迫
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Gメン(2023年製作の映画)

3.0

岸くん主演の学園コメディもの。

予告からしていかにもはちゃめちゃで笑って楽しめる内容だが、思っていたよりはしっかりとストーリーがあった。

特に楽しめたのは吉岡里帆演じる担任が初登場したところと、慎
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

5.0

M・ナイト・シャマラン監督によるアメコミ・ヒーローもの。

数々のヒーローものか映画化され、ヒーロー誕生秘話が前半に描かれるのだが、本作はそのヒーロー誕生のみを描いているので、なんだかとても新鮮でワク
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ミスト(2007年製作の映画)

4.0

タイトルの通り、霧が主役のパニック映画。

霧に包まれた異様な世界観から、思わぬ敵の姿、人間ならではの争いと憎しみ合い、行き過ぎた宗教、魔女狩り、とかなりてんこ盛りで楽しかった。

個人的に気になった
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続兵隊やくざ(1965年製作の映画)

4.0

「兵隊やくざ」シリーズ第二弾。

前作のラストで脱獄した大宮と有田。

本作ではどのような展開になるのか気になったが、まさかの列車事故により軍隊に出戻り。

そこからは前作と同様、有田の男っぷりと大宮
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薄桜記(1959年製作の映画)

5.0

カツライス主演による忠臣蔵と丹下左膳を混ぜたような時代劇。

流派の異なるふたりが出会うところから始まるのだが、とにかく勝新と雷蔵の華が凄い。

カツライスのふたりの立ち振る舞いを観るだけで満足なのだ
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兵隊やくざ(1965年製作の映画)

4.0

「兵隊やくざ」シリーズ第一弾。

タイトルからしてどんな話?と前から思っていたが、想像以上に面白くてハマった。

勝新ならではの強さと存在感は勿論だが、田村高廣が特に良い。

一見合理的で消極的なだけ
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サクリファイス(1986年製作の映画)

5.0

タルコフスキー監督の遺作。

他のタルコフスキー作品に比べるとわりかし分かりやすい。

タイトルの通り、犠牲を描いた作品なのだが、タルコフスキーならではの表現ゆえ、同監督の作品を観てきていないと分かり
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BROTHER(2000年製作の映画)

5.0

■2回目(2024/1/3)
北野武監督第9作。

この当時の集大成的な作品でもあり、一種挑戦では無く妥当な内容に落とし込んだようにも思う。

しかし「兄貴」と言うキーワード、テーマを見事に使った脚本
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ターザン:REBORN(2016年製作の映画)

3.0

ディズニーアニメもしても有名な「ターザン」の実写版にして、その後を描いた作品。

「ターザン」の世界観を見事に実写化はしているのだが、いまいちどこに焦点が当てられているのか分かりづらく、終始感情移入が
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眠狂四郎 悪女狩り(1969年製作の映画)

4.0

雷蔵による「眠狂四郎」第十二弾にして最後の作品。

タイトルの通り、本作も悪い女が現れ、例の如く狂四郎が成敗するのだが、雷蔵の体調の影響もあってか、異様な雰囲気を醸し出す一作になっていた。

基本的に
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曇天に笑う(2018年製作の映画)

4.0

世界を滅ぼすオロチの復活を巡る時代劇。

どんな時でも笑顔が耐えない主人公の曇天火を演じた福士蒼汰のニンがハマっていて良かった。

そこまで期待はしていなかったのだが、個人的にかなり好きな世界観とスト
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ペット・セメタリー(2019年製作の映画)

4.0

スティーヴン・キング原作のホラー作品。

結構引き合いに出されるネタなので鑑賞したが、思ってたいた内容と違くて驚いたし、想像以上にグロくて面食らった。

ジェイソン・クラーク演じるお父さんの後半の行動
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忍ジャニ参上!未来への戦い(2014年製作の映画)

3.0

WEST、関ジュ、ストが出演している時代劇。

ジャニーズ出演作らしいコミカルで軽快、且つアクションがあって観やすかった。

個人的にはしげと神山くんの役が好き。

あときょもの親子共演はかなり嬉しか
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雨月物語(1953年製作の映画)

4.0

溝口健二監督の最も有名な代表作にして、いつもの作品とは毛色が違う一作。

戦国時代に生きる二組の夫婦を中心に描いているのだが、何と言っても絵の美しさが際立つ。

小船に乗っている場面や、京マチ子演じる
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眠狂四郎 人肌蜘蛛(1968年製作の映画)

4.0

雷蔵による「眠狂四郎」シリーズ第十一弾。

菊姫を思わすような敵役の登場で冒頭から楽しめる一作。

エンターテイメント要素強めだなと観ていたが、後半は結構複雑な心境になる内容で、なかなか深みがあった。

眠狂四郎 女地獄(1968年製作の映画)

4.0

雷蔵による「眠狂四郎」シリーズ第十弾。

タイトルの通り、次から次へと女性の刺客が現れるのだが、狂四郎らしく倒していくところに納得感と安心感がある。

しかしタイトルと反して、男性キャラが魅力的で豪華
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西鶴一代女(1952年製作の映画)

4.0

溝口健二監督の代表作のひとつ。

いわゆる女子不幸系の話な訳だが、そこには絶対に譲れない信念と強さを感じるし、見た目以上の美しさも兼ね備えているところが印象的。

終始同じテンボで続くのだが、終盤の緊
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

4.0

ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェによるアクション作品と言う事で鑑賞。

ストーリー自体はごく普通なのだが、夜景の美しさやSF映画のような重厚感のある音楽、そして独特なアクション描写が素晴らしい一作だ
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眠狂四郎無頼控 魔性の肌(1967年製作の映画)

4.0

雷蔵による「眠狂四郎」シリーズ第九弾。

前作「無頼剣」とは異なり、本作からまたニヒルで色気のある眠狂四郎が復活。

内容自体はマリアの像を持った狂四郎に対して、次々に刺客が現れると言うシンプルな展開
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眠狂四郎 無頼剣(1966年製作の映画)

5.0

雷蔵による「眠狂四郎」シリーズ第八弾。

ここ最近の妖艶さとニヒルさを前面に出した内容とは異なり、今で言うテロリストとの抗争を描いた作品で驚いた。

そして何と言っても三隅研次監督ならではのクローズア
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眠狂四郎 多情剣(1966年製作の映画)

4.0

雷蔵による「眠狂四郎」シリーズ第七弾。

ひとりの女性の純粋さに心を打たれた狂四郎の伊達男っぷりと色気がとことん発揮された一作。

最後の役人とのやり取りも痺れる。

あと何と言っても「女妖剣」に登場
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眠狂四郎 魔性剣(1965年製作の映画)

4.0

雷蔵による「眠狂四郎」シリーズ第六弾。

狂四郎による台詞によってとある女性を自害させた。

その想いを背負って福のお面がずっと登場する流れがとても分かりやすいし、本作のテーマが常に現されているようで
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美女と野獣(2017年製作の映画)

3.0

ディズニー版「美女と野獣」初の実写版。

ディズニー版アニメがとても人気な作品がある故、公開前からとても話題になっていたが、良くも悪くもアニメ版をそのまま実写化した作品だから、ひねりは特に無い(実写版
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眠狂四郎 炎情剣(1965年製作の映画)

4.0

雷蔵による「眠狂四郎」シリーズ第五弾。

海賊の財宝を巡る駆け引きやら戦いが入り乱れるのが、何と言っても本作は眠狂四郎の台詞が格好良い。

中村玉緒演じるぬいに掛ける言葉、立ち回りで敵役へ言う台詞、そ
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荒野の三悪党(1969年製作の映画)

4.0

「続・夕陽のガンマン」のような三者三様の展開が続くのだが、こじんまりとした展開だからこそ、気軽に楽しめて面白い。

お金に執着する話が続くのかと思いきや、イーライ・ウォラック演じるカコプロスが思いの外
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劇場版 BAD BOYS J 最後に守るもの(2013年製作の映画)

3.0

連続ドラマ「BAD BOYS J」の続編。

チーム間での抗争はドラマ版で落ち着いたように見えたが、しげ演じる刑務所に入っていた男と新チームの登場によって、また抗争が激化する。

連続ドラマ版とそこま
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クルエラ(2021年製作の映画)

5.0

「101匹わんちゃん」のヴィランズであるクルエラの過去を描いた実写版。

アニメ版ではそこまでテーマや信念が描かれないキャラ故、一体どうなるのかなと思っていたが、まさかここまで格好良くて面白くて、ダイ
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(1974年製作の映画)

4.0

タルコフスキーが自身を描いた難解映画と言われる名作。

タルコフスキー自身が過去を振り返るように描かれるのだが、母親と妻、少年時代の自分と息子が同じ役者と言う時点でかなり混乱しやすいし、やはり内容もし
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

5.0

「DCEU」シリーズの最終作にして、「DCU」シリーズの始まりにもなる作品。

DCの新社長になったジェームズ・ガンの発表による数々の憶測と可能性を感じる作品だが、その期待を全く裏切らない、むしろ大幅
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ローラーとバイオリン(1960年製作の映画)

4.0

大好きなタルコフスキー監督のデビュー作。

このテンポの良さは本当にタルコフスキー?と疑ってしまうが、なんやかんやでタルコフスキーだなと感じる素晴らしくて、壮大、且つ人間や生命の暖かさを感じる作品だっ
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学校の怪談4(1999年製作の映画)

4.0

原田美枝子目当てで鑑賞。

過去に学校でかくれんぼをしていた子供達の呪いから始まる本作。

因果関係もしっかりと分かりやすいし、前半はリアリティのある展開、後半はホラーとしてのエンターテイメント要素全
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幕末太陽傳(1957年製作の映画)

4.0

「品川心中」「三枚起請」「お見立て」等をベースにしたグランドホテル形式の作品。

落語好きの自分としては、最初から最後まで小ネタ満載でかなり楽しめた。

上記3つの演目がベースにはなっているが、それ以
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.0

ダニエル・クレイグ版「007」シリーズ最終作。

「007」シリーズ初の続きものと言う事で「カジノロワイヤル」から始まったが、本作の好きなところはショーン・コネリー版のような少し怖いボンドと、カリスマ
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TAKESHIS’(2005年製作の映画)

4.0

北野武監督が自身を描いた実験的作品。

コメディアン、映画監督として絶対的な地位を得たビートたけしと、コンビニであるばいとをしながら生計を立てている売れない役者の北野武。

そんな相容れないふたりをた
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