ヤンデルさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ヤンデル

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E.T.(1982年製作の映画)

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・メインビジュアルで有名な指と指を重ねるイメージがあるが、実は本編のシーンとしては存在しない。

・エリオットの自転車は日本製で「KUWAHARA(桑原商会)」というメーカーのもの。

・物語と同様、
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

■斎藤工が読んでいた本はレヴィ=ストロース「野生の思考」。
 →西洋文明の拡大によって未開地域の優れた考え方が失われているのではないか、という主張
 →宇宙人を進んだ文明、地球人を未開の文化とみなして
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ローマの休日(1953年製作の映画)

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・映画が製作された1952年は第二次世界大戦から8年しかたっておらず、イタリアにも戦争の爪痕が残る時代。

・「ジョニーは戦場に行った」のダルトン・トランボ原作・脚本であり、ラブストーリーの裏側には戦
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

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・「君の名前で僕を呼んで」は相手との一体化願望を表している。

・エリオは17才の原作者アシマン、オリヴァーは大学院生時代のアシマン、エリオの父は執筆当時のアシマンを投影している。

・古代ギリシャで
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

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・本作はのちのロス暴動や「Black Lives Matter」運動を予見したような内容ということで再評価された。(「Black Lives Matter」は「黒人の命は大事である」というテーゼ、命題>>続きを読む

渇き。(2013年製作の映画)

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・不思議の国のアリス…加奈子に誘惑された人が別の世界に落ちてしまうことの象徴?

ほか、加奈子の本棚
・「ずっとお城で暮らしてる」シャーリージャクスン
・「コーネルの箱」チャールズシミック
・フランケ
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

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・最初にOverture(序曲)があるのは昔のミュージカル映画を踏襲している。その割に本編は撮影が荒いが、手持ちビデオ風の撮影とハリウッド的な撮影と織り交ぜることで現実と白昼夢を表現している。

・劇
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マーターズ(2007年製作の映画)

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・キリスト教では殉教者(信仰のために死んでしまった人)を聖人に位置付け、神と人を仲介できる存在とする考えがある。ただ本作の主人公は信仰とは無関係なので殉教とは言えず、行われる行為は作中の架空の宗教団体>>続きを読む

複製された男(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

・二人は同一人物であり、夢・記憶・妄想が入り交じっている。

・邦題がミスリードになるが、クローン人間の話ではなく、ドッペルゲンガーもの、「ファイトクラブ」に近いストーリーになっている(理想の自分を妄
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

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・ルッソ兄弟は人類が半分滅亡した世界について映画「赤い砂漠」(人との別れを風景で表現している)からヒントを得たと言っている。

・タコスやサンドイッチなど意図的に庶民的な食事会シーンを取り入れることで
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

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・「サノス」という名前は心理学での「タナトス(サノス)とエロスの対立」に由来する。破滅欲求がタナトス、生の欲求がエロス。サノスの弟がエロスという名である(コミックやエターナルズに登場)。つまりサノスは>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

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・サム・ライミ版「スパイダーマン」のベンおじさんの言葉「大いなる力には大いなる責任が伴う」がこの映画のテーマ。そして一連の作品のヴィランや傷ついたパーカーたちを癒やす物語となっている。

・「スパイダ
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

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・WiFiのパスワードとして渡される「shamballa」はコミックの「DR.Strange into Shamballa」から来ている。

・カメオ出演しているスタン・リーが本を読みながら「知覚の扉
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

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・時系列としてはエンド・ゲームの後の世界

・ミステリオは原作(または池上遼一の漫画)ではハリウッドのスタントマン、エフェクト(合成ではなく現場での爆破など)の専門家。スパイダーマンウェブを酸で溶かし
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

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・初めて舞台がニューヨークのマンハッタンではないため、スパイダーウェブ(糸)を起点として貼り付ける高層ビルが無く、スイングが出来ないシーンがある(というギャグ)。

・クイーンズの人種の多様性が表現さ
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

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・4作まで制作される計画があったが、2作目で頓挫。

・卒業式の出席者としてにスタン・リーが再度カメオ出演

アメイジング・スパイダーマン(2012年製作の映画)

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・サム・ライミ版スパイダーマンは当初6部作までの計画があったが、サム・ライミの降板により、リブート版が作られることになった。

・手首に機械をつけて糸を飛ばすウェブ・シューターや、コナーズ博士の設定は
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

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・プロモーションとして、敢えて悪役を伏せたミステリアスな予告編を公開してきたが、MJ役のキルスティン・ダンストが登場ヴィランをバラしてしまう一幕があった。

・ストーリーが散漫になってしまった理由にヴ
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

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・「大いなる力を持つものは大きな責任を伴う」が作品のテーマ。

・スパイダーマンのヴィランはどれも普通の人々が何らかの形で能力を得てから悪人になっており、スパイダーマンも人としては尊敬していたドックオ
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

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・サムライミは「スパイダーマン」をずっと映画化したかったが、B級感を敢えて出すような作風であったため、大作の監督と認められず、映画化権の取得にも苦労している。

・サムライミはスパイダーマンがどうして
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

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前作までのおさらい
・人類と機械の戦いの中で、機械が太陽から電力を得られないようにするために人類は空を雲で覆った。
・機械は人間を捕まえてエネルギーを取る「電池」にしたが、活動がない人間は思うようにエ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

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・70年代のワーナーブラザーズのマークが冒頭に使われている(映画が70年代を意識しているため)

・公衆便所のダンスシーン、冷蔵庫のシーンはホアキンフェニックスのアドリブ

・「タクシードライバー」、
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ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

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・1991年公開のパートⅢの再編集版。よりマイケルに焦点が当てられた編集になっている

・コッポラは製作当時から「CODA:The Death of the Michel Corleone」のタイトル
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

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・タイトルの「prisoners」は複数形であり、囚われる者は一人ではなく、次々と変わっていく物語になっている。

・ヒュー・ジャックマンの家の地下に多くのサバイバル用品があるのは、キリスト教原理主義
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ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)

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・Jonny, get your gun というフレーズはもともと戦時中に志願兵を募るためのプロパガンダソングの歌詞でもある。本作の主人公は「ジョニー」ではなく「ジョー」。つまりタイトルは主人公のこと>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

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・劇中に起こっている紛争は北アイルランドのベルファストでのキリスト教カトリックとプロテスタント間で起きた紛争である。

・劇中に出てくる西部劇は「真昼の決闘(High Noon)」であり、「私を見捨て
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

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・強く、情に厚く、周囲からも慕われたドン・コルレオーネと、父と同じように強くなり、家族を守りたいと思いながらも、権力が大きくなるにしたがって家族が崩壊していくマイケル・コルレオーネを対照的に描く。>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

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・「CODA」はChildren of Deaf Adalts、ろうあ者(聴覚障害者)の親を持つ子供の意味。

・ろうあ者のキャストには実際のろうあの役者を採用している。これはリメイク元のフランス映画
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

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・Leave the gun, take the cannoli.
「車の中に銃は置いていけ、カンノーリは取ってくれ」
劇中でクレメンザという男が裏切り者と車でドライブし、立ち小便の最中に手下に殺させ
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マグノリア(1999年製作の映画)

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・FAとEAに捧ぐ
エンドクレジットの「FAとEAに捧ぐ」が映画を読み解くカギ。
FAは歌手でありPTAの元恋人フィオナ・アップル。
彼女はステージママに若いときから働かされている。
そして父親から性
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