ヤンデルさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ヤンデル

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波止場(1954年製作の映画)

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・エリア・カザン監督やマーロン・ブランドが演技にスタニフラフスキーシステム、いわゆるメソッド演技をハリウッドに持ち込んだ映画とされており、美男美女の俳優が型にはまった演技をしていたそれまでのものとは一>>続きを読む

レイジング・ブル(1980年製作の映画)

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・ジェイク・ラモッタは実在したボクサーで、引退後は映画の通りスタンダップコメディアンをやっていた。

・ラモッタがライターに書かせた自伝の映画化は元々デ・ニーロが切望していた。ただ、暴力が嫌いなスコセ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

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・第一次世界大戦での西部戦線、ドイツ、フランス国境での塹壕イギリス軍とドイツ軍の塹壕戦を描いている。

・サム・メンデス監督の父、アルフレッド・メンデスの戦時体験を元にしており、アルフレッドは作家とし
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カンパイ!世界が恋する日本酒(2015年製作の映画)

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・木下酒造の杜氏、フィリップ・ハーパーさんはイギリス人でありながら日本初の外国人杜氏。日本のJETという海外就労プログラムで日本に来て高校で英語教師をしていたが、飲みに行くうちに日本酒の米と水だけでで>>続きを読む

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

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・トルーマン・カポーティの原作では冒頭のようなティファニーの前で朝食(パン)を食べるシーンは一切なく、タイトルは例え話としてだけのもの。

・オードリーが演じるホリーは「赤いものがやってくる(ブルーに
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福田村事件(2023年製作の映画)

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・1923年の関東大震災後に実際に起こった、千葉県福田村の自警団による、香川県からの薬の行商団の殺害事件を元にしている。

・プロレタリア演劇の祖と呼ばれる平澤計七を含む10名が警察によって殺害された
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

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・すずさんが天井板を木目でなぞるシーンがあるが、焼夷弾が落ちるシーンでは天井板がなくなっている。これは焼夷弾が天上裏で留まって消火しにくくなることを防ぐため。実際、焼夷弾が家の床に落ちたため、消火に成>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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・物語について様々な考察が成されているが、宮﨑駿自身が「自分でもわからない」と言っているので、基本的には見方に正解がなく、観る人に解釈は委ねられている(そのため、以下も考察の粋を出ない)。

・パンフ
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

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・この映画の背景としては、1940年ごろのスペインのフランコ政権下では書籍や映像作品に激しい言論弾圧があったので、一見子供向けの映画として制作し、圧政やそれに対する自由を暗に訴えている作品となっている>>続きを読む

地球防衛軍(1957年製作の映画)

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・特技監督は円谷英二

・音楽はゴジラのテーマでも有名な伊福部昭

・巨大ロボットが登場する初めての日本映画となる(モゲラ)

・1959年には北米でも公開された

・宇宙人であるミステリアンの衣裳は
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暴力脱獄(1967年製作の映画)

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・「暴力脱獄」という邦題に特に意味はない(当時「暴力教室」が流行ったので似たような邦題をつけたと言われる)。

・主人公のルークはキリストになぞらえられており、作中の出来事もキリストの物語を思わせる。
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

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・主人公のウォルトとおなじくイーストウッド自身も徴兵されている(イーストウッドは訓練係であり前線には行っていない)。

・劇中の犬はイーストウッドの飼い犬。

・劇中のモン族は本物のモン族が演じている
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シャイニング(1980年製作の映画)

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・原作のスティーブン・キングはこの映画が気に入らず、自身で再製作しようとしたものの、一度映画化すると映画化権が移ってしまうため、TVドラマとして製作した。

・オーバルックホテルの呪いは原作では過去の
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

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・スパイダーマンシリーズでは、ドック・オク達のように、悪役は元々善良な(普通の)人間だったのにも関わらず、不幸があって特殊な能力をもって悪人になってしまった者が多い。今回のスポットもそうであり、「大い>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

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・カンヌ映画祭では坂元裕二の脚本賞とともにクィア・パルム賞(LGBTなどより広義の性的マイノリティを指すクィアをテーマにした作品に与えられる賞)を受賞している。

・星川がビルの放火に至った原因として
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大脱走(1963年製作の映画)

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・第二次世界大戦時に実際にドイツ軍の捕虜になったポール・ブルックヒルのノンフィクション「The Great Escape」が原作となっている。

・実話を元にしているが、実際にはアメリカ人よりもイギリ
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

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・岸辺露伴は漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第四部のキャラクターでスピンオフシリーズ「岸辺露伴は動かない」のドラマ化の延長で映画化された。

・「岸辺露伴ルーヴルへ行く」の原作コミックスはルーブル美術館の
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TAR/ター(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

・ラストシーンでは、ターが「モンスターハンター」のオーケストライベントで指揮をしており、観客はコスプレ姿だが、ターの権威に関わりなく、若者たちは純粋に音楽に集中する様子が描かれている。ターはその前の実>>続きを読む

マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

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・原作は「ピグマリオン」とされており、こちらの物語では最後に主人公の女性は教授の元を去って終わるが、「マイ・フェア・レディ」では映画化前のミュージカルも含めハッピーエンドとなっている。

・オードリー
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

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・黒沢明監督「生きる」をベースとしてイギリスを舞台に再映画化されたもの。
・脚本はノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ。

・カズオ・イシグロは長崎で生まれ育ち、イギリスに引っ越して過ごしたため、
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茶飲友達(2022年製作の映画)

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・2010年3月に実際に起こった高齢者向け売春組織摘発事件を元に作られている。

・実際の事件においても、新聞の3行広告に「茶飲み友達紹介」と募集して売春斡旋が行われていた。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

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・物語の舞台は、宮崎、愛媛、神戸、東京、宮城と大規模災害があった土地となっている。

・「君の名は。」の彗星衝突、「天気の子」の豪雨水害に続いて、本作でも災害である地震がテーマになっており、実際の災害
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

・わかりづらいキャスト
クモオーグ→大森南朋
コウモリオーグ→手塚とおる
K→松坂桃李
本郷の父→仲村トオル
父を殺した犯人→安田顕
K.Kオーグ→本郷奏多

・庵野監督は高校時代に「ナカムライダー」
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

・他のマルチバースは様々な映画のパロディ
になっている。
「2001年宇宙の旅」
「レミーのおいしいレストラン」
「花様年華」

・監督のダニエルズ(2人)は「千年女優」「ホーリーモーターズ」「マイン
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

・スピルバーグのSpielには、「演じる」などの意味合いがえるが、それをもじってFable(寓話を作る、物語を解釈する)を元にした名字を作っている。この物語を作る→嘘をつくことが作品のテーマになってい>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

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・「バビロン」は聖書に登場する栄華を極めた都市であり、同時に人々のモラルが失われている酒池肉林の状態をハリウッドになぞらえたタイトルである。

・ブラッド・ピット演じるジャック・コンラッドのモデルはジ
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DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン(1983年製作の映画)

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・製作時の元々のタイトルは『帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』

・大阪大学で知り合った岡田斗司夫、山賀博之(『オネアミスの翼』監督)と結成した自主映像製作団体DAICON FILMの
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タイタニック(1997年製作の映画)

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・冒頭とラストの海に沈むタイタニック号は本物の映像で、ジェームズ・キャメロンはこれを撮影するために深海の水圧に耐えるカメラを新たに開発させたほどだった。

・また、タイタニック号の沈み方については模型
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RRR(2022年製作の映画)

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・「RRR」はインドでは主演の人気スターのN・T・ラーマ、ラーム・チャラン、人気監督のラージャマウリの3人のRが揃った、という認知だが、作品中に出るように「Rise, Rore, Revolute(立>>続きを読む