ヤンデルさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ヤンデル

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フィッシャー・キング(1991年製作の映画)

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・「フィッシャーキング」はアーサー王伝説に登場する漁夫王がベースとなっており、劇中でも聖杯(ホーリーグレイル)で王を助けることで自らも救われるというテーマが語られている。

・テリーギリアムの監督デビ
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

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・原題は「ドンキホーテを殺した男」。

・テリーギリアムのドンキホーテが長年に渡り実現しなかった経緯はドキュメンタリーとして別の映画「ロスト・イン・ラマンチャ」に描かれている。

・制作開始当時の主役
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

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・背景の物にペンキで色を塗る、原色の衣装を使うなど、カラフルなミュージカルの印象がある映画だが、それは前半の夢を追いかけているパートの演出であり、後半は芸術とエンタメ、夢と現実で悩む二人を描き、徐々に>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

・「イニシェリン島」は架空の島であり、イングランド内戦中のアイルランド、アラン諸島のうちのある島を模している。

・マーティン・マクドナー監督は作品のテーマについてほとんど明かしていないが、「これは恋
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ヘアー(1979年製作の映画)

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・1967年当時のアメリカはカウンターカルチャー、社会に反抗する文化の最盛期であり、髪を延ばすことが社会からの逸脱を象徴していたことから、タイトルが「ヘアー」となっている。

・冒頭のシーンでバーガー
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キャバレー(1972年製作の映画)

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・原作はクリストファー・イシャーウッドの「さらばベルリン」で、イシャーウッド自身がイングランドからベルリンに渡った際の実話が元になっている。

・作中では少ししか語られていないが、実際のところイシャー
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

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・1969年5月13日の出来事であり、三島由紀夫は自決による死の1年半前であった。

・当時は全共闘の学生側は左翼、戦争の根源である天皇制の否定の意見だったが、三島は天皇制の復興を唱っていたので、両者
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ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

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・本作は旧約聖書の「ヤコブの梯子」にヒントを得ている。

・ベトナム戦争における米国のBZガスを使った自国兵を使った実験や、その被験者の証言があったことは事実とされている。

犬王(2021年製作の映画)

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・「犬王」とは、室町時代に足利義満の庇護を受けた猿楽の太夫、道阿弥のこと。当時は観阿弥・世阿弥と人気を二分したにも関わらず、その記録はほとんど残っていないとされる。

・原作者の古川日出男は、以前「平
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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・原作者の井上雄彦が脚本・監督を努める。連載終了からは26年が経過している。

・当初は映画化に否定的だった井上雄彦だが、企画側の熱意に押されて、自分が携わることで承諾したという。制作スタッフもバスケ
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空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画)

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・ラドン誕生の原因は明確にされていないが、ゴジラ同様、原爆実験や水爆実験によって太古の生物が蘇ったと劇中で仮説されている。また、冒頭では地球温暖化についての言及もある。

・福岡の街や西海峡がラドンに
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マルクス兄弟 オペラは踊る/マルクス兄弟オペラの夜(1935年製作の映画)

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・モンティ・パイソンなど以後のコメディシーンに大きな影響を与えているマルクス兄弟のMGMでの初回作品。

・マルクス兄弟は舞台出身であり、壁を通して状況を見せるなど、ところどころで舞台のような演出が見
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

・前作同様で、ジャングルを数人の個体で進むシーン、原住民の住みかを火炎放射機で焼くシーンはまたベトナム戦争を想起させる。

・前作の悪役、クオリッチ大佐は遺伝子クローンのアバターとして甦り、目覚めた後
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アバター(2009年製作の映画)

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・ジェームズ・キャメロン監督の映画には毎回、強い女性を好んで登場させている。本作では「エイリアン」シリーズのシガニー・ウィーバーも出演。

・公開当時はキャメロンの元妻のキャスリン・ビグロー監督「ハー
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時をかける少女(1983年製作の映画)

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・原作の筒井康隆は映画館で「ラ・ジュテ」を観たことに影響されて「時をかける少女」を書いたと言われている。同映画は薬物を使って精神的にタイムトラベルする設定だが、薬品が関係するところは似ている。同映画は>>続きを読む

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

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・ジャン・ポール・ベルモンド演じる主人公とアンナ・カリーナ演じる謎の女は、基本的にゴダール監督自身と元妻のアンナ・カリーナ自身を投影しており、劇中の男女の会話も、2人の間の離婚前の会話などが反映されて>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

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・ネットカフェ、マクドナルド、高収入バイト宣伝など、雑多な企業の固有名詞を敢えて出している。止まない雨も含めて、ブレードランナーと似た表現となっている。これは、一見平和だが、物に溢れる一方、貧しい人も>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

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・リリがアイアンマンのようなスーツを着て
戦うが、これは「アイアンハート」というアイアンマンの女性版キャラクターとして登場している。

・ネイモアも古くからコミックにヒーローとして登場するキャラクター
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

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・アフリカは元々資源や科学が進んでいた地域であり、現在のスペインやシチリアまで支配していたが、西洋が採掘権を持って資源を取りつくしてしまい、西洋に支配された歴史がある。この物語は「もし、圧倒的な資源と>>続きを読む

沈黙のパレード(2022年製作の映画)

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・原作では、湯川が「フレミングの左手」ようなポーズで額を押さえるという、ドラマを意識したような描写がある。

・柴咲コウが演じる内海薫というキャラクターも、もともとはドラマで追加されたキャラクターを後
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

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・シェイクスピアの「マクベス」を時代劇に置き換えた作品

・三船敏郎が矢を射られるシーンでは、本物の矢が三船に当たらぬよう射られている危険な撮影だった。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

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・「NOPE」は英語圏の「嫌だ」「ありえない」といった意味のスラング。作品のジャンルやテーマを限定しないために抽象的なタイトルにしたと考えられている。

・旧約聖書のナホム書から「私はあなたに汚物をか
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

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・心温まるストーリーではあるが、単純に差別を乗り越えてデイジーとホークが友情を交わす話ではなく、デイジーの根底の差別意識はなくなっていないというところがポイント。

・デイジーは「私は差別主義者ではな
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レインマン(1988年製作の映画)

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・サヴァン症候群であるキム・ピークと呼ばれる人物がレイモンドのモデルとなっている。

・床に落ちた楊枝の数を言い当てるエピソードなどもキム・ピークの実体験を元にしている。

・ダスティン・ホフマンは数
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

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・スピルバーグは14歳で初めて撮った映画は戦争映画であった。幼い時から戦争のジオラマを好んで製作していた。

・好戦と反戦(戦争には反対だが、兵器や戦車などは好き)という作家性という意味では、宮崎駿も
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ドラゴン怒りの鉄拳(1972年製作の映画)

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・実在の中国武術の大家、霍元甲(かく・げんこう)が日本人に毒殺されたという説がストーリーの元になっている。ブルース・リーが演じる弟子のチャンは架空の人物だが、この映画によって実在を信じていた人もいたと>>続きを読む

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

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・劇中劇の寸劇を演じている役者は以下
ソー役→ルーク・ヘムズワース(クリスの兄)
ロキ役→マット・デイモン
オーディン役→サム・ニール
ヘラ役→メリッサ・マッカーシー

・ゴアの娘、ラブを演じるのはク
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

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・オリジナルのいわゆる初代ガンタム第15話「ククルス・ドアンの島」の映画化

・オリジナルは初代ガンダムの中では作画崩壊もひどく、シナリオも散漫で、最も評価が低い回とされていた。

・映画版では明確に
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アポロ13(1995年製作の映画)

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・1970年のアポロ13号の爆発事故からの帰還を実話をベースに描く。

・ニュース映像やスタンダップコメディアンのシーンなどは当時の映像が使われているが、リアルに見えるロケットの発射シーンはCGで制作
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エクソシスト(1973年製作の映画)

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・ブラッディによる原作は1949年の「メリーランド悪魔憑き事件」がモデルになっている。

・ホラーは安っぽいエンターテイメントになりがちなところから、ブラッディは「フレンチ・コネクション」でドキュメン
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ライトスタッフ(1983年製作の映画)

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・アメリカ人初の友人宇宙飛行、マーキュリー計画に関する実話がベースになっている。

・「ライトスタッフ」は「正しい資質」の意味であり、本人が自覚する資質や、国が認める資質、世間が求める資質などがテーマ
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エデンの東(1954年製作の映画)

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■聖書との関係
・エデン→アダムとイブが追放された楽園
・カインとアベルの物語の中で、2人は神に貢物をするが、神はアベルの貢物を喜び、カインは認めなかったため、
 カインはアベルに嫉妬し、殺害してしま
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

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・教会でストレンジと話すドクターウエストは一作目に登場するドスターストレンジの同僚で5年間消失組

・ラストクレジットに出たシャーリーズ・セロンはドクター・ストレンジ原作のクレアと言われており、ストレ
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

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・スティーヴン・キングは誰も映画化したがらないホラーでない小説について若手監督に1ドルで映画化権を提供しており、フランク・ダラボンが監督した「312号室の女」をキングが評価していた。このことがダラボン>>続きを読む