yasukottaさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

2.8

美しい映像のコラージュか、MVを観ているような。詩的、散文的?
考えるというより、感じる映画なのかしら。

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

5.0

胸をグッとつかまれて揺さぶられているような感覚。ゼインの、生き抜くために大人びてしまった瞳に、どんなに過酷な状況でも人としての優しさを絶対に捨てない心に、途中何度も胸が締め付けられるようでしんどかった>>続きを読む

ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-(2019年製作の映画)

4.0

2016年、パナマ文書のニュースが報道された時、「まあお金持ちの世界にはそういうこともあるでしょうが、公表されちゃって大変だなあ…」と思って傍観していた。
この映画は、そんな傍観者にも、ニュースにピン
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虹色デイズ(2018年製作の映画)

2.8

若くて美しくてキラキラしている俳優さんたちを観るのは癒される。

疲れた時にハリウッド映画を観たくなる気持ちと同じ。

キャロル(2015年製作の映画)

3.2

1950年代のファッション、音楽、しっとりとしたクラシックな空気感がとても情緒ある映画。

ケイト・ブランシェットの知的で洗練された佇まいや所作、そして吐息を多く含んだ低く艶のある声、本当に色っぽい。
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.0

ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムスというキャスティング、二人ともとても美しい。個人的には40代になった今の二人の方がより大人の色気が積み重なっていて好きですが。

前半の初恋のキラキラした
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ワン チャンス(2013年製作の映画)

3.0

大切な人の夢を、同じ気持ちで大切に育てられる関係は素敵だな。そういう人たちが周りにいることは、夢を掴むより幸せなことかもしれない。

いくつになっても、何事も一歩ずつ、始められる。

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.8

切なくて哀しい。人として大切にしなければいけないことが何なのか、家族という普遍的なもの、義理と人情という時代と共にもしかしたら変わってきてしまっているかもしれない概念、を通して考えさせられる。余韻がす>>続きを読む

きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

3.0

ちょっと出来過ぎに感じるストーリーだったとしても、運命的に結びつけられる二人、みたいなことを信じたくなってしまうくらい、二人が純粋にキレイでした。

横浜流星さん…正直今まで興味なかったけど、この役は
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.3

いくつになっても、親からしたら子供はずっと子供。出来が悪くてもかわいくて仕方がない。そんな阿部寛さんと樹木希林さんの親子のやりとりがとても温かい。

そして阿部寛さんは、ダメ男っぷりが実に見事にハマる
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ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

3.0

冷戦下の国家間交渉はどれだけ緊迫したものなのか。史実を知るきっかけを与え、語り継いでいく役割も映画にはある。そこに徹している重厚感のある映画だった。

最後の橋のシーンの演出が良い。

ぼくたちの家族(2013年製作の映画)

3.8

石井裕也監督。「舟を編む」も素晴らしかったけど、この映画もすごいと思う。そして役者陣も。

自分の隣や周りで、10人、いや5人に1人の確率であり得るような状況設定や登場人物の関係性、だからこんなに感情
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青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

3.0

大学生活、こんな感じだよなあ…。意識高い系のキラキラした人たちと、そこに入れなくて一歩外から冷めた目で見ている人たちと、ただ何となく大学に通って一日が過ぎていくことに孤独を感じる人と。時間を持て余す4>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.5

辛くなった。

この映画のメッセージを考えたら余計に辛くなりそうだから、今日はあまり深く考えないようにしよう。

心が折れてる時は観れないかも。

Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.0

震災から10年。自然の力は絶大で、人間は驕ってはいけないということを、改めて考えさせられる。

佐藤浩市さんの演技で、映画が締まる。良い役者さんだ。

ステップ(2020年製作の映画)

3.2

どんな時も娘としっかり向き合い見守る父親。お互いに思いやり支え合う家族。優しい優しい映画。

お彼岸に行けなかった父のお墓参りに行った日。ヴィオラの花がお墓に寄り添うように咲いていて、「待ってたんだな
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紙の月(2014年製作の映画)

3.5

音楽の使い方がとても印象に残った。

社会の規範に縛られる窮屈さとか日常的に感じる周りの人との関係の違和感とか、そういう小さな歪みが積み重なっていった時、何かをきっかけに大きく道を踏み外してしまう怖さ
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.0

ザック・エフロンは適役だと思う。隣で微笑む自分の最愛の人の心にとてつもない深い闇があることに気がつかないなんて、信じ難いけれど。それが、本当のサイコパスということなんだろうな。

スタンドアップ(2005年製作の映画)

3.2

--女はすぐムキになる。女は面倒を持ち込む。女はヒステリックだ。--

分かりやすく女性を下に見る発言や性的な嫌がらせ。それは映画の中の話、ではなくて、現実に今も、自分と自分の周りの日常。発している方
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楽園(2019年製作の映画)

3.0

都会の方が孤独が薄れる、というのはあるのかもしれない。美しい自然の景色と自分との間に、混じり合わない絶対的な隔たりを感じてしまう場所よりは。

「青田Y字路」と「万屋善次郎」どちらか一方の話だけを掘り
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影裏(2020年製作の映画)

3.5

こういう解釈なのか。。

原作はもっともっと語らず、行間で読ませる。私がイメージしていたのは今野と日浅の出会いから前半の光の部分で、盛岡のきれいな川の流れや夏の夕方の空気の描写を思い描いていたから、後
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パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)

3.5

派手さはなくても、ジワリと心が温まる。相手を尊敬することの大切さ。大人の不器用さ。原題が良い。

フローレンスの笑顔、包容力、可愛らしさ、女性に対するリスペクトを感じる描き方、フランス映画はやっぱり素
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アロハ(2015年製作の映画)

3.0

ハワイに行きたい。ゆるやかでPeacefulで幸せな気持ちになるあの風を感じたい。
窮屈で停滞したこの状況やモヤモヤした気持ちからの現実逃避。

ストーリーはともかく、雰囲気に浸る。

キャストが豪華
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天気の子(2019年製作の映画)

3.0

晴れの日と雨の日。どちらもあるから良いんだと思うけどね。雨の日の後の晴れの日はすばらしいし、晴れの日の合間の雨の日も心が穏やかになるし。

この映画に感動する心、置いてきちゃったのかな。

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

4.0

グザヴィエ・ドラン監督作品鑑賞4本目。ドラン監督の個性はだいぶ弱まっているけれど、絵画か写真のような映像の切り取り方や光の使い方、楽曲の入るタイミングとか演じる人たちの表情の引き出し方とか、映画という>>続きを読む

私のニューヨーク(2018年製作の映画)

3.0

治療しても余命14ヶ月と言われたら、私は治療せず、誰にも言わず、残りの日々を生きる気がする。できるだけ悔いのないように、大切な人たちと過ごして、好きなこと、やりたかったことをする。「誰かを頼りなさい」>>続きを読む

望み(2020年製作の映画)

3.2

原作で、母、父それぞれの気持ちにとても感情移入してぎゃん泣きした。映画でどこまで描けるのかな、と思って観たけれど、よくまとめられていると思う。
親が子を思う気持ち。
母として、ただただ息子に生きていて
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.8

雨とニューヨークとジャズピアノ。しっとりとしていてとてもロマンティックでお洒落。ウディ・アレン映画らしい映画だった。
ティモシー・シャラメはウディ・アレン映画の雰囲気にぴったりだった。少し暗くて色気が
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.5

成田凌さんが、キレイで可愛くて切ない。色んな役をいつも自然に、本当に自然に演じていてすごいな。

心がどこにあるのか分からない。ここにあると思ったら流れてく。好きになったらしんどい相手。辛くて側にいれ
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愚行録(2017年製作の映画)

4.2

期待以上の作品。

人間の醜悪な部分を客観的に見るとこんなに滑稽で寂しく見えるものなのか。エゴとか見栄とか妬みとか偏見とか無知とか。そういう闇の部分を自然に、自分の周りにいそうな人たちの会話の中で浮き
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.8

人を殺したのか殺していないのか、周りから事実を捻じ曲げられ、本人さえもその明らかな真実を見失ってしまうなんて。絶望感は希望を奪い、闘うことを諦めさせてしまう。自分一人の存在ではどうにもならないと無力感>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

3.5

クリスチャン・スレーターの、「トゥルーロマンス」を思い出した。純粋で刹那的で、美しい。

窪田正孝さんのボクサー姿がかっこいい。射抜くような眼差し、キレのある動き。役作りすごいなあ。内野聖陽さんも染谷
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