sukeさんの映画レビュー・感想・評価

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アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ(2025年製作の映画)

3.5

映画によって神様の真似事じゃないけどパンドラという惑星を作り上げているが、やっていることはアメリカの歴史の再検証というか、極めて局地的な問題な気がする。まだ続くシリーズを通して、家族の物語という個人的>>続きを読む

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.5

シンプルなストーリーでありながら、語りが軽妙でテンポよくいろんなシーケンスを並べて話を進めていくのが地味にすごい。加えてダスティンホフマンほか俳優陣の演技が良かった。深刻で暗くなりそうな前半〜中盤をわ>>続きを読む

MEMORIES 4Kデジタルリマスター版(1995年製作の映画)

3.5

1
宇宙での物体移動の表現、浮遊感などが本当にそれらしく見られてすごかった。今敏らしいストーリーが細かく作り込まれたSF的な美術のなかで繰り広げられるのがおもしろかった。

2
目に見えないにおいとい
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悪魔のいけにえ 4Kデジタルリマスター 公開50周年記念版(1974年製作の映画)

3.5

ひきでぬっと一瞬唐突に現れるカットから、レザーフェイス視点での被害者の表情、そこから襲いかかってくるレザーフェイスのカットという、レザーフェイスの登場シーンの繋ぎの妙。玄関先の明かりの中で連れ去られる>>続きを読む

28年後...(2025年製作の映画)

4.0

タフな世界を変えるためではなく、そうした世界はもはや変えられない前提として存在していて、そこでどう生きるかを描いている。エンターテイメントとしてその場その場の困難は出てくるものの、そこを乗り越えてどう>>続きを読む

イップ・マン外伝 マスターZ(2018年製作の映画)

3.5

民主化運動のような同時代性を入れながら、豪華なキャストで作られた娯楽作品。詠春拳のとっておき感が気持ちいいが、そのための焦らしがイップマンシリーズのらしさを減少させているか。アクションのスピードに関す>>続きを読む

バッタ君町に行く(1941年製作の映画)

3.5

多動症的にとにかく絵を動かし、しかもそのバリエーションというか手数の多さが見本市のようだった。書き割りのような静の背景は前景に奉仕するためにあるのか、割り切った感じ。人間と虫の世界という対比も、動きの>>続きを読む

汚れた血 4Kレストア版(1986年製作の映画)

3.5

落ち着いたフィックスのショットとセリフに反して、アクションはどこか突発的で重さがある。小柄だが筋肉質なドニラヴァンゆえの印象か。車などとは違う人間らしい手触り感のある動き。つなぎは繊細な部分と粗野な部>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

混じり合うさまざまな夢と記憶と現実の表現と平沢進の音楽の親和性。ビジュアルが全体を飲み込んで進んでいく感じだった。ポテンシャルのある魅力的なキャラクター。

切腹(1962年製作の映画)

3.5

戦時の体制、精神性を形骸化した武士道からの連続性ととらえ、太平の世においてもそれが形式主義として存続していることの批判を、あまりに日本らしいビジュアルとドラマチックな悲劇をもって行っている感じ。建築物>>続きを読む

海賊のフィアンセ(1969年製作の映画)

4.0

冒頭の長回しのカットのカメラワークやおじいさんなど、ほとんどの男性が映る時にはアクションの停滞やフレーム内での反復がなされるが、主人公やその他の女性がその突破口となって映画を推進させる。抜け感のある広>>続きを読む

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.0

ホイテヴァンホイテマのルックと音響がかなり作品の雰囲気を作り出している感じがした。近代都市の雑多な人間と環境が舞台の背景にありながら、視覚的にはひたすら1人〜多くて3人くらいの人間とAI役の音声という>>続きを読む

エターナル・サンシャイン 4K(2004年製作の映画)

4.0

それを隠すことが当たり前になっていった撮影と編集のトリックをあえて見せることで印象的な映像を生み出すミシェルゴンドリーらしい効果が、記憶を視聴覚メディアとして捉えた物語とうまくリンクして、映画と記憶の>>続きを読む

羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来(2025年製作の映画)

3.0

アマチュアっぽさの強かった一作目に比べてだいぶ垢抜けた印象。ハイスピードで展開する戦闘アクションのカメラとカットの繋ぎは、普段バトルモノのアニメを見ないと自分としては刺激的で楽しめた。
前作の師弟関係
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ズートピア2(2025年製作の映画)

3.5

ジュディとニックの2人の関係性が、語りたいメッセージありきで物語によって強引に危機を迎えさせられ、強引に修復される感じがしたが、その関係のあり方が第三者によって強制的に規定され、当事者自らがそう信じこ>>続きを読む

恋恋風塵 HDリマスター版(1987年製作の映画)

3.0

冒頭トンネルを抜ける鉄道のショットから、車内の男女が光と影交互に覆われるショットへの移り変わりが記憶に残る。
風景が主役というような感じで、そこに生きる人々のやり取りが二次的に積み重ねられていくように
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冬冬の夏休み デジタルリマスター版(1984年製作の映画)

4.5

野外でのロケはもちろん、屋内でも常に開け放たれた窓によって、様々な環境音と共に風が通り続ける。様々な人間との出会いやドラマがより夏の思い出っぽくなっているのは、その風の爽やかさが相当効果的に効いている>>続きを読む

ザ・ザ・コルダのフェニキア計画(2025年製作の映画)

3.5

ここ数作のウェスアンダーソン作品の中では一番楽しめた。一貫した"スタイル"で制作を続ける理由について考えながらみたが、本物の美術品を使いながらもそれが画面のわずかな割合にしか映らないところなどをみるに>>続きを読む

石炭の値打ち 第二部:現実との直面(1977年製作の映画)

3.5

盛り上げるための演出を、意図的なのか削いでいる感じで、淡々と進むサスペンス。緊迫感なく他人事として見られてしまうことが映画を見ることによって浮き彫りにされた印象で、それ自体が映画で描かれていたシステム>>続きを読む

石炭の値打ち 第一部:炭鉱の人々(1977年製作の映画)

3.0

難しい内容では無いがつかみどころが難しいというか、語り口がその政治的な視線以外に見つかりにくいが、リサーチの周到さからなのか、「炭鉱で働く人々」のニンみないなものは、その人々の間で交わされるやり取りか>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

3.5

出演者たちの自然な表情やアクションを引き出す演出と捉えるカメラが印象的。淡々と積み重ねる感じの編集で、嫌な雰囲気がずっと続くのが苦しい。

エルミタージュ幻想(2002年製作の映画)

4.0

美術やキャストのスケール感が長回しでより強く感じられる。カットの代わりに場面で時空間を越えていく感じがファンタジックで、それによって近代ロシアをひとつのまとまりとして出現、追体験させる。映画の時間に対>>続きを読む

ワン・バトル・アフター・アナザー(2025年製作の映画)

4.5

追いかけっこをいかにおもしろい映画にするかが詰まっている感じがした。
上下左右、奥、手前と移動するカメラや人物、乗り物がとても気持ちよく、見え隠れするオブジェクトなどのバリエーションも楽しい。ハッとす
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荒野の誓い(2017年製作の映画)

4.0

19世紀末が舞台でありながら、現代的なテーマが描かれる。アメリカは国内、国外に対する同様の課題を長年にわたって蓄積し、たびたびメディアがそれを扱い、消費に抗いながら少しずつ変化を遂げているような感じで>>続きを読む

バード ここから羽ばたく(2024年製作の映画)

3.5

特徴的なフラッシュバックの編集。リアルでありながらマジカルな、不思議な精神世界というか、少女の見る世界の描写。生まれてきた意味や生命の神秘への関心など、個人的な経験の持つ生々しさや具体性がありながら、>>続きを読む

アメリカン・ハニー(2016年製作の映画)

4.0

変化する人間の様子をじっくり観察する感じで描きながら、またその人物が見る景色も単なる主観ショットというよりもドキュメンタリー的な雰囲気で捉える。優れたインサートがリズムと、人と風土の描写のバランスを整>>続きを読む

COW/牛(2021年製作の映画)

4.0

牛が何のために鳴いているのかということを執拗に問うてくるような、被写体に迫る画作りとあからさまな選曲。背景やインサートを効果的に牛に絡めてフレームに収めて、人間ドラマ的に見せる。反復される日常をあえて>>続きを読む

バレリーナ:The World of John Wick(2025年製作の映画)

4.0

アクションの違いでキャラクターの熟練度などの違いを出す演出がおもしろかった。殺陣の奥深さに触れる。

ジョニーは戦場へ行った 4K(1971年製作の映画)

3.0

戦場の有り様をほとんど映すことなく、その犠牲者の徴兵前の暮らしを振り返るかたちで描くことで、失った物、映されなかったものを観客に自分で作り出させる。政府が、軍が隠してきたものを、まさに同じ隠すという行>>続きを読む

野火 4K(1959年製作の映画)

4.5

ウェット&メッシーな肉体的な感覚を覚える部分と、幽玄、幻想的な部分とが入り混じり、幽霊みたいな船越英二が戦場を彷徨いながら同じく幽霊のような死人のような兵士たちの狂気に触れていくことで、生と死が等しく>>続きを読む

海がきこえる(1993年製作の映画)

3.5

東京と高知の風景の切り取り方が美しい。やたらと大人びた男子高校生の友情と三角関係が落ち着いたトーンで描かれ、映像とマッチして独特な時間の流れを作っている感じがする。

星つなぎのエリオ(2025年製作の映画)

4.0

保護者が鎧を脱ぐ様子、型にはめようとする鎧などのメタファーや、完璧さを求めつつありのままの子供を受け入れなければいけない点などが、近年の子育て事情や教育関連の研究のリサーチに基づいて描かれていて共感。>>続きを読む

私たちが光と想うすべて(2024年製作の映画)

4.5

現代インドの都市生活者をリアリズムで描く。街というものが何のため誰のために作られ、発展するのか。そこが故郷になりうるのかとか、都市の機能について考えさせられる。丁寧な人間の描写や職業、境遇の設定に加え>>続きを読む

Eno(2024年製作の映画)

3.0

ブライアン・イーノに興味があれば、彼の創造に対する姿勢などが整理されてて興味深いかもしれない。偶然性や不確実性、パターンの中の差異から、エモーショナルなものを生み出して受け手に委ねるクリエーション。そ>>続きを読む

ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

4.0

冒頭のドロシーたちの後ろ姿が印象的で、充実した2次創作として「オズの魔法使い」のファンタジー世界を拡張しながら、その作品の持つことになった社会的な意味、子供の純真さの消費やジュディガーランドの人生、ク>>続きを読む

新世紀ロマンティクス(2024年製作の映画)

3.5

映像に映されているという点で確かにそこに存在した中国の人、時空間。その説得力をもって本当に時代が変化し、時間が流れているんだと感じさせる。ワンビンを思い出しながら見たのは、中国だからというだけの理由で>>続きを読む