qudanさんの映画レビュー・感想・評価

qudan

qudan

映画(561)
ドラマ(1)
  • List view
  • Grid view

ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.0

スラムが舞台なので、いわゆるボリウッド映画の色彩ではなく砂埃が舞うくすんだ色彩。

主人公が逆境に立たされるほど、リリックに反発する心の叫びが投影され、リアリティを増して刺さるものになっている構造。
>>続きを読む

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.5

原作漫画のファンだけど、映画はおもしろいっちゃあおもしろいけど、おもしろくないっちゃあおもしろくない、肉でも魚でもない一品。

主人公の頭の回転の速さを描写するシーンは、映像ならではで良かった。
岡田
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

すべての会話がおもしろい。
テンポやワードセンスにユーモアがあり上質なコントのよう。それによって上手くいきすぎな展開もすんなり受け入れられる。(コントにリアルを求める人はいないからね)

過剰で大仰な
>>続きを読む

アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

3.5

紳士的ストーカーの主人公。
割と行為がステレオタイプに見えてしまい、もう少しヤバいマジ感が欲しかった。
ヒロインのDV夫との対比のためあくまでダークヒーロー的な立ち位置なので、主人公はあれくらいの描写
>>続きを読む

岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.5

物語はひたすらマイナスに突き進んで行くが、時折プラスに転じるというか、不幸と幸福が背中合わせになっているのが興味深い。

今まで閉じ込められていた妹が売春することによって外の世界に出て、多くの人たちと
>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

単なる恋愛脳の女性の話かと思いきや、登場人物それぞれの一方通行の想いを描いていて、人と人の関係性って何だろなーと考えさせられる。

恋でもなく愛でもない、よく分からない執着心(なのか?)。
まぁ、ここ
>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

4.0

お金をかけて大真面目にB級ホラーを作った感じが最高。

序盤の空虚なリア充演出が良い。
キメキメの映像とテンポの良い編集がそれに拍車をかけている。

次々とメインの語り部が死んで切り替わっていくことで
>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

3.5

池井戸潤の原作なのでストーリーは安定しておもしろい。
演出は半沢直樹メソッドを押し進めすぎて誇張が多く、もはやコミカルな印象。

個人的にはもっとシリアスで重苦しい雰囲気が好みだが、エンターテイメント
>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これぞソリッドシチュエーションのサスペンス。
音声だけの断片的な情報が想像力を掻き立てる一方で、頭の中で勝手につなぎ合わせて本当が見えなくなってしまう人間の脳のおもしろさ。

ミスリードに説得力を持た
>>続きを読む

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.5

現実にありそうで存在しないライムシティの世界観と、そこに当たり前にいるポケモンの馴染ませ方がとても上手い。

そして表情豊かなピカチュウ。
この表情と動きの演技によってピカチュウのキャラクターが存分に
>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

テロを文字通り「恐怖」として描いている。
前半から中盤にかけテロリスト側の目的を明かさず、ひたすらに理不尽な恐怖に満ちている。
ゴアシーンこそないが、人は一瞬で死ぬという恐怖とテロリストから懸命に隠れ
>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.0

記憶喪失の総理大臣、という設定の上質なコント。
様々なシチュエーションで細かい笑いを逐一用意しているのは流石。

ラストのオチによって作品テーマが明らかになり、物語として綺麗に収まっている。

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

過剰と言えるほど鬱屈としたエピソードを盛り込んでいるが、映像と音とホアキン・フェニックスの背中のマジ感がすごいので、エピソードが浮かずにリアルに見ることができる。

アーサーの突然笑いだしてしまう病気
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

タランティーノは本人が観たい映像を撮る監督という印象が強く、本作もワシはこれが好きなんじゃ〜という監督の偏愛が溢れている。

なので、このシーンもっと短くてもいいんじゃない? という部分が結構あってか
>>続きを読む

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.0

国同士のいがみ合いを、個人間にも持ち込んでしまうのは人間のバグなんだけど(過度の単純化)、国や宗教を超えて他者をいかに理解するかというのが今作のテーマ。

そんな物語を終盤で右肩上がりに仕上げているの
>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.5

えらく文学的な香りがするなと思ったら、原作は村上春樹なのか。

映画の文法ではなく小説の文法で作られている作品。
劇的なターニングポイントを用意せず、劣情や嫉妬や居心地の悪さなど主人公の心のゆらぎを丁
>>続きを読む

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.5

鹿野のキャラクターが良かった。
最初はムカつくが、裏表のない人間味によって周りの人間を巻き込んでいくパワーがある。
もちろん身体が不自由だからこそ許されるところもあるが、誰かに介助してもらわないと生き
>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

4.0

恐怖と笑いで表面をコーティングしつつ、中心には社会的なテーマを据えるジョーダン・ピール監督らしい二作目。

ここが笑いのポイントですよってのが親切すぎてちょっと鼻につくときもあるけど、恐怖と笑いのバラ
>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.5

白黒の映像によって、陰影と質感が映える。
構図とカメラワークも美しい。

物語の描写は丁寧。だがその分退屈でもある。

自分なら丁寧さに耐えられず、中盤にもう少し不穏さというかサスペンス要素をいれちゃ
>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

4.0

映画かくあるべし、というお手本のような作品。
ハラハラして笑えて少しエロくて、最後に泣ける。

派手さがないからこそ、クリント・イーストウッドの映画作りの上手さが垣間見える。

検察側の罪人(2018年製作の映画)

4.0

会話劇としてテンポよく秀逸。
リアリズムではない、まるで劇画!なテンションも良い。

序盤に様々な情報を提示するので理解が難しいかと思ったが、最初に示したテーマに沿っているので観やすい設計。

キャラ
>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

映像・ストーリー・キャラクター全て良かった。

中東の日差しや砂っぽさ、カラフルさやゴチャついた感じなど風景描写が良く、世界観の説得力を増している。

登場人物の演技が生っぽくドキュメンタリーのようだ
>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

3.5

メジャー感のある「君の名は。」の後に、より新海監督みの強い本作を持ってこれる強さよ。

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.5

構図・色彩・音楽・テンポ・編集といった作品の持つトーンが非常に好み。
何よりオーデュボンの絵が良い。
心地良くて前半眠くなってしまった。

そして目の覚めるような後半の展開も良い。
前半と後半のコント
>>続きを読む

>|