幕末と現代のギャップによるベタな笑いの導入から、元の時代に戻ろうと試行錯誤することなく、現代で生きることを受け入れて進むプロットが良い。
イロモノかと思いきや、時代劇がどうあるべきかに正面から向き合っ>>続きを読む
映画的な救いがないことに思いのほかダメージを受けた。
ただ生きることが、こんなにも難しいことだと再認識させられる。
娘が行方不明になった夫婦の話であると同時に、それを扱うテレビ局の姿勢の話でもある。そこにネットが絡むことで現代的な物語になっている。
主人公である沙織里の情緒の不安定さに、見ているこちら側も揺さぶら>>続きを読む
ひたすらアングラ・アウトローなシーンばかりだが、エロとバイオレンスの直接的な描写は少なく、映像の良さと演者の所作によって上品さすら感じさせる。
展開自体はそこまでハラハラするものではなかったが、俳優>>続きを読む
主人公の吉川がタイムループを理解してから、テンションが右肩上がりになっておもしろくなっていく(逆に理解してもらうまではもどかしい)。
未来を知っている登場人物が、次に起こることをズバズバ言い当ててい>>続きを読む
物語に大きな起伏はないように見せた落ち着いた演出。
加えて、たびたび挟まれる子供たちへのインタビューや、甥のジェシーを始めとした、演技であることを感じさせない自然さによって、まるでドキュメンタリーを>>続きを読む
自分自身とは関係ない事柄で色眼鏡で見られカテゴライズされてしまう理不尽さがテーマ。
それを端的に表現するため、絶妙に嫌な奴たちが出てきて程よい緊張感を生んでいる。
それとは逆に「大祐」と義理の息子の>>続きを読む
普段は冴えないが実は凄腕の殺し屋という設定はよくあるが、それが若い女の子の二人組でダメ人間というのは新しい。
現代の日常描写が随所に散りばめられており、会話にも固有名詞をバンバン使うことで、我々の世>>続きを読む
毎日同じことの繰り返しのようで、一つとして同じ日はないという日常の美しさと心のざらつきを描いている。
作中で公衆トイレの掃除人である主人公が透明人間のように扱われるのだが、そんな時に空を見上げて微笑む>>続きを読む