公開前のネガキャンにつられてスルーするところだったが、観て大正解。
「最高じゃねーか…どあほう!!」という気分。
減点法ではなく加点法で観てほしい作品。
THE FIRST ということで SECO>>続きを読む
佐藤雅彦作品の特徴として、視聴者に「なにこれ?」と思わせてから「そういうことか!」と気づかせる構造的な気持ちよさがある。
主役の宮松が、芝居の世界の虚構と現実の生活を行ったり来たりすることで、「?」と>>続きを読む
原作は評判が良いらしいのだが未読。
映画の尺と登場人物の多さもあり、個々の人間の描写が薄い。
そのため各キャラクターの行動の動機が弱くストーリー進行の納得感が低い。
2つの家族がどう関わっていくのか>>続きを読む
脚本・演出・音楽・俳優・筋肉、全てが過剰。
観客を一瞬でも飽きさせないようにと、スケール感と密度がひたすらに高い。
物語は二人の主人公の関係が天秤のように左右に揺れ動く。一度は釣り合ったように見えた>>続きを読む
20代前半の趣味の合う男女の恋愛、というある意味軽薄なモチーフ。
だが、現代に生きる人に刺さるような要素をひとつひとつ丁寧に積み重ねることでリアリティと厚みを出し、「これは私の物語だ」と共感させる手腕>>続きを読む
ドラマとしてはあっさりしてるが、だからこその爽快感がある青春ロードムービー。
「ザ・ノンフィクション」を煮詰めてクソと小便と精液かけたような味わい。
嫌なこと全部盛りで、映像作品としてまとめた手腕がすごい。
ファティ・アキン恐るべし。
6年前に観た「エール」のリメイク。
プロットは同じだけど、過去の自分のレビューをみると聾唖者の扱いが大きく違うようだ。
それによって、より困難な状況を乗り越えたときのカタルシスが倍増し、大きな感動を>>続きを読む
完全に好みの問題だが、話の重さに対して画作りが明るくて陰影も弱く、背景美術も軽い印象なのが気になった。
そのため作品世界に没入しきれず消化不良で、もったいなく感じてしまう。
TVドラマからの映画版ら>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
序盤は「岬の兄妹」の片山慎三監督にしては間口の広い優しいテイストなのか?と思ったら、中盤からあっという間に怖いところまで連れて行ってくれた。
「愛、アムール」のようなシーンから愛ゆえのどうしようもな>>続きを読む
今までありそうでなかった、殺人鬼と漫画家が交わる設定が良い。
エンタメとしてのわかりやすさに軸足を置きつつ、エグみのある殺人現場の描写やターニングポイントの展開、終盤まで持続するサスペンスなど、全体の>>続きを読む
何かがある!というフックだけで引っ張る作劇は、シャマラン監督っぽい。
シャマランの場合は前半のサスペンスは上々なのに後半の風呂敷の畳み方にスカされることが多いが、今作のジョーダン・ピール監督は前半こそ>>続きを読む
全編にわたって暴力が充満していてよかった。
それによってダレることなくテンションを維持していた。
人間関係を把握していないとわかりづらいので、公式の人物相関図はありがたい。
原作マンガでは気にならなかったが、実写の映画にするにあたってリアリティラインがどうしても上がってしまい、あまりに脳筋な戦術と展開が気になってしまった。
終盤で王騎将軍が登場すると、そのアクが強すぎる>>続きを読む
一層ずつ丁寧に物語を積み重ねていく優しい作品。
だが自分には薄味すぎた。
The America な映画。
続編にありがちな主人公を落ちぶれた状況にしない設定が上手い。トム・クルーズのかっこよさを存分に味わえる。
でも逆に、トムの無敵感と脚本のスムーズさ故に、ハラハラドキ>>続きを読む
女児誘拐やロリコン・DVなどのある意味でキャッチーな昼ドラ的要素を、リアリティのある地に足のついたものに落とし込んでいる。
そんなことあるかい!という状況や展開を、そんなことあるかも…と思わせてしま>>続きを読む
冒頭に圧縮した怒涛の設定、希薄な人間ドラマ、構図としてのおもしろさ、いきなりな展開など庵野節全開。
映画としての重みがなくて物足りない人もいそうだけど、その軽さが娯楽として良かった。