qudanさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

3.5

最初から最後までエドガー・ライト味あふれる編集が施されていて、もはやクローズアップの連続カット自体がギャグになっている。

ストーリーは好みではないが、尻上がりに過激になっていく展開は最高。

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.5

ミッドポイントから物語の見え方が変わる構成。
それ以降はサスペンスフル・ドラマチックで盛り上がる。

だがミッドポイント前はやや単調。
あえて、軽めにしていると思うが。

偽りなき者(2012年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

・胸クソ映画ベスト1
・ほのかな恋心からの嘘
・園長のキャラ造形も実際にいそうで怖い
・殺された犬を埋葬するシーンはキツい
・自分が主人公なら猟銃をぶっ放すよ
・あえてカタルシスを避ける展開
・ダメ押
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

4.0

どんなときも「Yes」と言い続けることで世界が広がっていく過程と、テンポの良さ、バカバカしさが気持ちいい。

セカンドターニングポイントからエンディングにかけての流れも良い。ただ「Yes」というだけじ
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.5

・言葉ではない映像での説明
・主人公のあどけなさと憎めなさのあるキャラ
・捜査官の堅物だけど柔らかさもあるキャラ
・詐欺手口の鮮やかさと大胆さ、ハッタリと地道さ
・詐欺によって誰も傷ついていない(よう
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嵐の中で(2018年製作の映画)

4.0

128分に収めるには、多くの登場人物と2つの並行世界という情報量の多さで、かなり集中力を要する。
Netflixオリジナルなので、気になるシーンにさかのぼって情報を整理しながら観ることを念頭においた作
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ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

3.5

物語の展開は「わざわざ行く必要ある?」という大味な展開なんだけど、だからこそのスケール感ある画作りは良い。
飛行機内でのシーンは特に良かった。

ゾンビ映画の弱点として、少しでも噛まれると感染してしま
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.5

実際の未解決事件を題材にしていたという事前知識なしに、普通のミステリーのテイで見ていたので、そこまで気持ちは高まらなかった。勿体ないことをしてしまった。

終始「こんな捜査で大丈夫か?」と思っていたが
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.0

スラムが舞台なので、いわゆるボリウッド映画の色彩ではなく砂埃が舞うくすんだ色彩。

主人公が逆境に立たされるほど、反発する心の叫びがリリックに投影され、リアリティを増して刺さるものになっている構造。
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.5

原作漫画のファンだけど、映画はおもしろいっちゃあおもしろいけど、おもしろくないっちゃあおもしろくない、肉でも魚でもない一品。

主人公の頭の回転の速さを描写するシーンは、映像ならではで良かった。
岡田
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

すべての会話がおもしろい。
テンポやワードセンスにユーモアがあり上質なコントのよう。それによって上手くいきすぎな展開もすんなり受け入れられる。(コントにリアルを求める人はいないからね)

過剰で大仰な
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アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

3.5

紳士的ストーカーの主人公。
割と行為がステレオタイプに見えてしまい、もう少しヤバいマジ感が欲しかった。
ヒロインのDV夫との対比のためあくまでダークヒーロー的な立ち位置なので、主人公はあれくらいの描写
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.5

物語はひたすらマイナスに突き進んで行くが、時折プラスに転じるというか、不幸と幸福が背中合わせになっているのが興味深い。

今まで閉じ込められていた妹が売春することによって外の世界に出て、多くの人たちと
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

単なる恋愛脳の女性の話かと思いきや、登場人物それぞれの一方通行の想いを描いていて、人と人の関係性って何だろなーと考えさせられる。

恋でもなく愛でもない、よく分からない執着心(なのか?)。
まぁ、ここ
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来る(2018年製作の映画)

4.0

お金をかけて大真面目にB級ホラーを作った感じが最高。

序盤の空虚なリア充演出が良い。
キメキメの映像とテンポの良い編集がそれに拍車をかけている。

次々とメインの語り部が死んで切り替わっていくことで
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.5

池井戸潤の原作なのでストーリーは安定しておもしろい。
演出は半沢直樹メソッドを押し進めすぎて誇張が多く、もはやコミカルな印象。

個人的にはもっとシリアスで重苦しい雰囲気が好みだが、エンターテイメント
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これぞソリッドシチュエーションのサスペンス。
音声だけの断片的な情報が想像力を掻き立てる一方で、頭の中で勝手につなぎ合わせて本当が見えなくなってしまう人間の脳のおもしろさ。

ミスリードに説得力を持た
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.5

現実にありそうで存在しないライムシティの世界観と、そこに当たり前にいるポケモンの馴染ませ方がとても上手い。

そして表情豊かなピカチュウ。
この表情と動きの演技によってピカチュウのキャラクターが存分に
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

テロを文字通り「恐怖」として描いている。
前半から中盤にかけテロリスト側の目的を明かさず、ひたすらに理不尽な恐怖に満ちている。
ゴアシーンこそないが、人は一瞬で死ぬという恐怖とテロリストから懸命に隠れ
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.0

記憶喪失の総理大臣、という設定の上質なコント。
様々なシチュエーションで細かい笑いを逐一用意しているのは流石。

ラストのオチによって作品テーマが明らかになり、物語として綺麗に収まっている。