qudanさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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未来のミライ(2018年製作の映画)

3.5

賛否両論あるなかで、ハードルを下げて視聴。

確かに個々のキャラクターに記号的な受け入れやすさがないので、観る側が最初に心を閉じてしまうとなかなか難しい作品。

その一方で、リアルな子供・父親・母親の
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.5

すこし不思議(SF)な世界観がこの作品の魅力なのだけど、同時に不思議が不思議のまま解消されないため、モヤッとした余韻になってしまった。

「海」の発生理由が作品テーマと上手くリンクすれば気持ちよかった
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ロブスター(2015年製作の映画)

5.0

奇妙な設定から繰り出されるシリアスな笑い。
舞台のホテルとBGMの荘厳さにより、よりギャップが際立ってくる。
途中で入るスローモーションもバカバカしい。

後半の独り者たちが暮らす森へ移ると、また色合
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.0

面白い・面白くないとは別ベクトルの作品。

もう少し父親が狂っているシーンが多ければ、作品として分かりやすいと思ったけど、そういうステレオタイプに陥るのを監督は嫌ったのかもしれない。

静かなる叫び(2009年製作の映画)

4.0

女性差別と、女性が優遇されているというミソジニー、そして理不尽な死。

悲惨な事件から徐々に心が回復していく、といった映画的救済はなく、ただただ生き残っても心が傷ついたままという憂鬱。
理不尽な死に感
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71フラグメンツ(1994年製作の映画)

3.5

銀行での乱射事件、という大筋を最初に示すものの分かりやすいストーリーはなくドキュメンタリーに近い。

映像特典でのインタビューでハネケ監督が「直接描写しないことで、もっとそのものを感じることができる」
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.0

シリアスになり過ぎず、コミカルになり過ぎず、絶妙な温かいトーン。

大人だけの登場人物であれば波風立たないようにするんだろうけど、子どもという自分の感情を上手く言語化できない存在が物語の中心にいること
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.5

ただ生理用ナプキンを作ったというだけでなく、インドにおける女性の仕事や文化までも変えたところに深い感動がある。

そして、主人公のラクシュミが私利私欲ではなく、ひたすら他人のために行動するところが圧倒
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

3.5

どのカットも絵が繊細で一つとして手を抜いてないのが分かり、それだけでも感動的。

前半はテンポがゆったりで大丈夫かなーと不安になるほど。

だが中盤、主人公みぞれの視点からもう一人の主人公である希美の
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.5

スピルバーグへのリスペクトを感じるサスペンスに次ぐサスペンス。
前作よりもスケール感を小さくして、狭い空間でのサスペンスものに。

ストーリーやテーマなんていらねぇ、サスペンスがあればいいという一品。

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

章ごとに主人公が変わり、それぞれの悩みが映し出される。
それによってオギーの見た目の悩みが特別なわけではなく、人ぞれぞれ抱える悩みの一つであると描いているのが良い。

その分、話が広がり過ぎて消化不良
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.5

子供と大人の狭間にいる少女の物語。
シーンごとの気持ちの切り替わりが早すぎて、なかなか付いていくのが大変。
その構成自体が移り気な17歳の少女、レディ・バードというキャラクターを表しているんだろう。
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.0

感情を抑えきれず暴力が出てしまう登場人物たち。
そのままではバイオレンスが過ぎるが、BGMのアメリカンポップスが雰囲気を和らげてくれる。

複数の証言をVTRにし、テンポよく繋ぐ構成と編集も上手い。
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

PC画面だけで映画を作る、というアイデアは「アンフレンデッド」という先輩がいるが、その先輩の反省を活かして(?)より深みのある脚本と洗練された演出になっている。

というか、めちゃくちゃ脚本が上手い。
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.0

全編に渡って緊張感のある構図と光と影のコントラスト。
特に議会の議員と、町中の市民、それぞれの集団の映し方に監督の美学が感じられる。

八芳園(2014年製作の映画)

3.5

記念撮影を所存なく待つ人々と、その映像を自由に動けずに見ている私と次第にシンクロしていく。

最後にスクリーンの向こうからフラッシュが焚かれシャッターが切られるような演出があったら、よりその気持ちが増
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃめちゃ良く出来た映画を観たという気持ちと、いち大人としては子供から「子供でいて良い時間」を奪ってしまったという悲しさの両方がある。

おっこは交通事故の間接的な加害者を拒まず、花の湯温泉のように
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.5

憧れや嫉妬、恋愛や肉欲、10代特有の整理しきれない綯い交ぜとなった感情が、そのまま表現されていて良かった。

端正な顔立ち、肉体美、知性、音楽など耽美なもので世界観をガッチリかためて、泥臭い葛藤を徹底
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.0

最初に指に貪り食うシーンは、独特の「ウヘー…」という嫌な感じが出ていて良かった。

全体的には、見せたい画を優先していて設定と物語展開が粗い印象。

お前ら今まで死体をどう処理してたのよ?という疑問を
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

4.5

風習に反対するのは、たとえ正論でも非常にデリケートなんだけど、上手く笑いに包むことでシリアスになりすぎず、本意を上手く伝えることができる。

全編ユーモアを交えて進行していて、所々、スベっていたり、ブ
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.5

身代金をめぐって、登場人物それぞれの価値観がせめぎ合う構造。
ゲティ氏もケチではあるが信念を貫くケチさが良い。

ゲティ氏がナイスキャラだからこそ、ゲティとゲイルの対立の結果があっさりし過ぎな気がして
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