Vermontcurryさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

Vermontcurry

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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.5

はぇ〜って観ている間に何度呟いたか。
他の映画制作陣とフィードバックを繰り返すプロなだけあって
音楽が感情に与える効果の言語化が皆上手く話が巧みでわかりやすい。
単に盛り上げるだけではなく思考や目線ま
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TAXi(1998年製作の映画)

2.5

最後のカーチェイスの入りと決着がしょうもなさすぎるよ。
車がチョロQのように次々と吹き飛んでいく様は爽快ではある。
無料でながら見する環境があれば良作だと思う。

失楽園(1997年製作の映画)

1.5

2時間をこんなに長く感じたのは久々だ。
必死にこの映画に込められたものを読み取ろうと努力したが何一つ伝わってこなかった。
好きになってしまったのだから仕方がないという使い古されたテーマをまさか一点集中
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.5

前作は脚本だけでなく撮影や編集もハイレベルだったが今作は割と普通。
もう前半にロッキーがセコンドから外れて試合が組まれた時点で
最後まで何が起こるか完全に読めてしまう。
障害の遺伝やドラゴ親子の境遇な
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クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

4.5

不安が期待を上回るファイナルが傑作だったように
スピンオフ1作目の今作も大傑作だった。
ロッキー5でやろうとして上手くいかなかったテーマのリブートに近い。
脅威の1試合丸々長回しはもちろんのこと
気の
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ロッキー・ザ・ファイナル(2006年製作の映画)

4.5

「いかれたジジイだ」「お前もそうなる」
まさかの1に負けず劣らずの傑作。
前作から16年も空いて大丈夫かという不安を吹き飛ばす最高の落とし所だ。
123のお約束を踏襲したトレーニングシーンはあのロッキ
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ロッキー5/最後のドラマ(1990年製作の映画)

2.5

4からは一転し1の前半のような空気感で途中までは割と惹き込まれて観てたのだが。
新キャラのトミーが良い奴とまでは言わないが彼も被害者の1人ではないのか。
悪徳プロモーターにそそのかされ闇堕ちした愛弟子
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ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)

2.0

3までのテンプレートなシナリオからは脱却したが
一気に脳みそが筋肉でできているという表現がピッタリの映画になった。
ロッキーがそんなトレーニングでプロとして勝てるはずないという現実的な問題は初作からあ
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ロッキー3(1982年製作の映画)

4.0

一気見するには1本がこれくらい短いとありがたい。
今作は対戦相手も代わり新しい展開が広がった。
前半で戦う意欲を失って後半に復活し
テーマ曲が流れる中トレーニングと締めの試合は水戸黄門並のお約束なのか
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ロッキー2(1979年製作の映画)

4.0

くりぃむ上田の名ツッコミで有名なランニングシーンは予想の20倍くらい群衆が付いてきてて笑った。
話は序盤散財して落ちるところまで落ちた以降は1作目と似た構成になっており
倒れた妻に手紙を読み聞かせるあ
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ロッキー(1976年製作の映画)

4.5

勝手に単純明快なサクセスストーリーだと思い込んでいたが
特に前半は意外なことにがっつりアメリカンニューシネマだった。
草臥れた街の情景や退廃的な若者に当時のフィルムの質感が相まって
フィラデルフィアを
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インストール(2004年製作の映画)

1.5

ふわふわした気持ちの若い女の一人語りや演出に
個人的に苦手なアメリフォロワー映画臭を感じ取る。
いちいちエロ台詞に付き合ってくれる神がかり的に美しい当時の上戸彩と
今となっては懐かしい平成中期の空気感
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.5

検察官が政府の冷血な代弁者ではなく
友人を911で失った1人のアメリカ国民として描かれている構造に序盤から惹き込まれ
終盤では血の気が引くような感覚に陥り涙を浮かべながら観ていた。
各々の正義感の下に
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午後3時の女たち(2013年製作の映画)

3.0

正直に言うと官能的なタイトルとR15指定に惹かれて再生ボタンを押したわけだが。
こういうぼんやりと進む日常を切り取った無名の良作を見つけると得をした気分になる。
ある人間関係のたった一つの不満が自分の
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.5

変態的な描き込み。
人の倒れ方や建物の崩壊など緻密な描写を挙げていったらキリがない。
話はだいぶ省略されているらしく
アキラという何か全てを超越したパワーがテツオに乗り移ってえらいことになったというこ
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.0

クオリティ高いなぁ。
家族愛や勧善懲悪に加えてどんでん返しまで詰め込んだ綿密な脚本
さらに死者の世界やミュージカルまでしっかり描き込んでここまで上手く100分に収まるのか。
序盤のミュージシャン靴職人
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ソロモンの偽証 後篇・裁判(2015年製作の映画)

3.5

前後編通して面白い。
意外としっかりした裁判してた。
拗らせてる柏木以外は皆それなりに言い分を理解できる。
客観的に見たらクズだとしても。
2度も貧血?で倒れたり一挙一動にいちいち煩いガヤなどやはり過
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ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年製作の映画)

4.0

序盤は凄惨な場面が続くが後半は一転熱い学園ドラマに。
誰が嘘をついているのか
はたまた全てが誤解なのかを中々掴めず緊張感が続く。
治安が悪すぎる中学校や様々な問題を抱える各々の家庭
自分達の力で前に進
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.0

仕事に生きてきて家族を失った頑固ジジイが何かをきっかけに若者に心を開き始める
いつものイーストウッド監督兼主演シリーズの中では1番好き。
西部劇で有名になった彼自身の人生に1つの答えを明示する私小説と
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.5

原作過去作は未見。
ストーリーは序章とはいえ尺に対してかなり平易。
事前知識必要と聞いていたが初見でも意外とすんなり話が入ってきた。
帝国と諸家の勢力図説明は丁寧に
ガジェットに関しては一部を除いて見
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チャッピー(2015年製作の映画)

3.0

ベタで気合い入ってて面白いと思うところもあるけども。
終盤みんな性格変わった?
第9地区の監督がロボコップをリメイクしたような内容だった。

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

4.5

厄災のように不幸をまき散らし最後は何も残さず散っていく
エネルギッシュでありながら実は空虚で取るに足らない男の一代記。
作品を端的に表した見事なポスターだ。
映画館のシーンや何度閉めても勝手に開くタン
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.0

原作が大長編である故にある程度は仕方ないとはいえ
やはり上映時間150分でも尺足らず感が否めず。
映画的な間や余白が全くと言っていいほど無く
映画化というよりも小説上の出来事の単なる映像化という印象を
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白い。
終わってみれば単純な叙述トリックだが見事にしてやられた。
劇中の印象的なセリフが伏線になっていたりして意外と内容がすんなり入ってくる。
あんなタコでも意思疎通がとれると意外と愛着が湧くね。
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ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

クランクアップはパロマとのシーンだったのか。
ワインセラーで着替えたスーツが実はダニエルボンドの最後の一張羅だったと思うと感慨深い。
事前の悪評を跳ね除けたカジノ・ロワイヤルは本当にパワーのある傑作だ
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CUBE2(2002年製作の映画)

1.0

四次元に手を出したのは大失敗だった。
顔お披露目と部屋移動と互いが知っている情報を最低限明かすことだけに
95分という短い上映時間の半分近くを費やす。
不謹慎ながら早く誰か死んでくれと思いながら観てた
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.5

さっくり観れて中身も詰まっていて面白かった。
デスゲームで主人公が生き残るのではなく
生き残ったのが主人公という描き方をしていて序盤から緊張感がある。
死に方は血飛沫も多いが「あ、これはコメディなんだ
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

2.5

頭空っぽにしたら楽しめるけれども。
復讐とはいえ一発長期刑確定の大犯罪がメインなことと
愛する孫がいる一応は幸せな主役達との取り合わせがよくないとは思う。

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

2.5

街灯や貴腐など点として面白い小話は多いが。
誇大妄想が原動力の無為な享楽殺人を延々と見せつけられる。
禅問答より現実パートの方がつまらない珍しいパターンの映画。
最後の展開はダンテの神曲?
神話や古典
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愚行録(2017年製作の映画)

2.5

暗い話や胸糞は嫌いではないがこれはさすがに。
リアリティよりも無自覚クズをひっきりなしに登場させることに重点を置いたような印象で
少なくとも社会派映画として見ることはできない。
内部進学者(モデルは慶
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.5

会話のどこに地雷が隠されてるかわからないヒステリー女や
妻の涙の理由を聞いたら傷付くとわかっていながらも深入りし案の定ダメージを受ける夫など
キューブリックらしからぬ普遍的な男女あるあるが印象的。
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

160分越えの長尺は果たして必要だったのか。
恒例の冒頭アクションやキューバあたりまでは本当にワクワクした。
頭空っぽで楽しめる優雅な007を期待してた身としてはそれ以降はいまいち。
前作の敵スペクタ
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.5

映像と音楽がとにかく綺麗。
今の子供は好きな漫画の本編アニメをこのクオリティで観られるの本当に幸せだと思う。
当エピソードの前後は未見だが冒険の序盤で圧倒的強者が一時的に味方に加勢するという
王道で熱
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.5

しっかりとした作りで良い映画だった。
軸はあくまで1人の写真家の生き様。
途中参加とも言えるその余所者のフォーカスが公害問題全体から現地民個人へと変わっていき
アル中がやがて命を賭すほどまでに変貌する
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ローレライ(2005年製作の映画)

1.5

1945年夏を「世界は略奪と争いに満ち」というチープな表現で形容する冒頭で嫌な予感がしたが
実際酷い出来だった。
敗戦濃厚の戦争終局期ですら敵が恐れる秘密兵器。
メインシステムの病弱な少女とそこに芽生
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くれなずめ(2021年製作の映画)

2.0

全然知らないもしくは仲良くない男子グループがはしゃいでるのを傍から見ている気分になる。
高校大学ならまだしも20代後半になって相も変わらずこのテンションはきつい。
序盤にぽろっと吐露された「久々で何を
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