2021/59
"重力は孤独への物質的な反応"
理解はばっちいこと?
それとも、軽やかに?
信じられるものが見つけられたらいいな
2021/58
メルヘンなおとぎの世界から入るものの、青塗りした従者が出てくるあたりで慎重に距離を置き始め、ロバが股間から宝飾品を排泄するところで完全にアウトだと気付く
それまでわずか4分
この過程、>>続きを読む
2021/56
3は不評らしいけど、私は1の華々しい前半シーンと同じくらい今作が好きだった
マイケルの孤独と苦悩が終始滲み出る
マフィアの世界はわからない
しかし、大事なものを守るのと引き換えに人間>>続きを読む
2021/57
社会的地位のある人間が最下層の人間に対して善意を振り翳した最悪の結果がここに記される
ラスト40分のためにある映画。
「宿命」の発表コンサートで指揮とピアノの演奏を担当する和賀英良>>続きを読む
2021/55
アーティストの内面を洗いだす映画がもっとあればいい そうしたら私は歌が好きになる
2021/53
なにも知らないシティボーイが閉鎖的な田舎で奇妙な光景に遭遇し、呑み込まれる、っていうプロットはありがちだが、この映画はずいぶんと様子がちがう
この映画でいちばん怖いのは、母親のアガッ>>続きを読む
2021/54
仕事の流儀を貫くことと、家族を幸福にすること、この両立が難しくなったのはマイケルの時代から
父と息子の対比が甚だしい
ドンは自然と周囲の尊敬を集め、人望も厚いが、マイケルは孤立してゆ>>続きを読む
2021/52
「自由だと寂しいわ」
「忙しいと寂しい」
バーブラ・ストライサンドが大好きになった
喜劇の裏の哀しみも表現ができる女優
2021/51
階段について考える
思い返せば階段を上るとき、たいていは一人だった
自宅の階段、学校の階段…
友だちとおしゃべりしながら教室へと向かってしまっては、階段の異相はみえてこない
「そし>>続きを読む
2021/50
殺しのシーンが芸術だった
特にお気に入りは右眼鏡にシューティングされるシーンと、車のフロントガラスから突き出るもがく脚部のシーン
そして最後の暗示的な終わり方
マイケルはもう戻ってこ>>続きを読む
2021/49
家庭に根下ろすもの
愛 不満 欲望 抑圧 記憶
庭に真紅のアメリカンビューティーが根ざしている
美しいのか、豊満か、毒々しいのか、おどろおどろしいのか
アメリカは個人主義の権化のよう>>続きを読む
2021/47
「それでは 今夜も夢で会いましょう」
言葉で登場人物の心中はほとんど語られない
ピリッとした緊張感が常に漂う画面から、心の高揚、不快感、不安や苛つきが繊細に伝わってきた
「言葉で済ま>>続きを読む
2021/48
MGMのゴテゴテ教養アートアメリカンで有名な、ヴィンセント・ミネリ監督とゴッホのコラボ
アメリカ式ゴッホは、孤独だ愛だ自然だ魂だとのたまっているけど、大袈裟で楽しそうだなあという印象>>続きを読む
2021/45
世界の不条理と闘って挫折する話だった
マルコはいつもハッピーエンドを望んでいたが、図らずもこの映画はバッドエンドで幕を閉じた
物語の真価とは絶望から生まれるのかもしれない
この世に>>続きを読む
2021/33
作中に出てくる鳥をゾンビだと思ってみればしっくりきます
最終場面、見渡す限りびっしりと鳥が佇む光景はなんだか世界の終わりみたいで好きでした
2021/44
宗教観、組織論、精神性 等、日本と欧米の価値観の圧倒的ちがいが、浮き彫りになる
日本軍とイギリス人俘虜(捕虜)の二項対立が明らかな映画だが、我々が共感し理解を示すことができるのは、両>>続きを読む
2021/43
たった1日
たった1日、王女が一般人と同じようにローマを練り歩く
市場で靴を買い、
美容院でばっさり気分良く断髪、
スペイン階段でジェラートを食べ、
ローマ市内をベスパで走りおおさわ>>続きを読む
2021/36
女子トイレには女性の人生が介在している
女性しかいない空間のもつ重み
それは私たちの安全を確保してくれる場所
話を途中で遮られる・聞いてもらえない、乱暴な態度を取られる、「やって当た>>続きを読む
2021/41
ハン・ソロも昔は理想家できれいごとを信じる若い青年だったんだな
キーラが帝国軍の一員としてどんなことをしてきて、なにを背負っているのかってことを全く見ようとしなかった
自分の信じ>>続きを読む
2021/39
ひたすら穴を掘る作業を見させられる映画
男たちの顔とともに
この映画は顔が良かった
無愛想なフランス人だからか、それとも懲役が人間的な感情を奪ったからかはわからないが演者の表情は全く>>続きを読む
2021/38
ビリー・クラダップはノンフィクションに少しでも違和感を感じたらクレームを入れるタイプ
2021/37
テーマパークのアクション感覚で観られるのがこの映画の最大の良いところだな
「えっ!急にそうなるの!?」
「待って、今何があった?」
「ノリ軽!」の連続ですが、そういう壮大なテーマをもち>>続きを読む
2021/35
世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人女性のお話
元祖male-to-female
歴史上初めて認知された性別違和
やっぱり生殖器ってこの世の大事なもの全てに関わっていて、決>>続きを読む
2021/29
ループもののように見えた
なんだか今流行りのTVアニメ作品にも通じそうな近未来感 珍しく
観ていて思ったことは、駿のやりたいことは『未来少年コナン』『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピ>>続きを読む
2021/34
「自分を産んだ罪」で両親を訴える場面から始まるこの映画
言葉を失くした
出生証明書を持たず、生きているのに国や社会から「生きている」と認められていない「存在しない子供」である主人公の>>続きを読む
2021/32
それ良いな〜好き〜ってなる映画
人生の節目ごとに見返すことになる気がする映画
老いることをポジティブにもネガティブにも意味づけされない、ただ長年生きてきた人間が織りなす日常について>>続きを読む
2021/31
何も考えず、「わーすごーい!」「楽しいー!」「ダンス素敵〜」ってことだけが脳裏に思い浮かぶような映画は必要
2021/30
すごく悲しくて心が痛くなった映画だった……
リアリティっていうのはこういう映画を指すんだよきっと
若者がピーヒャラする映画だと思って肩の力を抜いてみると、知らぬ間に針で心をチクチク痛め>>続きを読む
2021/28
現代版ロミオとジュリエット
二項対立、悪循環、因果応報、予定調和
ジェット団vsシャーク団の二項対立をより強調する美術のシンメトリー性と、荒廃したマンハッタンを後ろに携えながらもカラ>>続きを読む
2021/26
名前が与えられた出演者は全員女性
監督・脚本を担当したセリーヌ・シアマも女性
プロデューサーのBénédicte Couvreurも女性
撮影担当のClaire Mathonも女性
と>>続きを読む
2021/27
ねえ ママも若い頃 私くらいの年だった頃よく田舎に来た?
時にはね こんな風に
今日の私みたいに変な気持になった?
なんだかやさしさがこみあげてきて 草や水や木にも愛を感じるの かすか>>続きを読む
2021/25
マイケル・ジャクソンって神様なんだな
カメラが回っているとてバックステージの練習なのに常にマイケル・ジャクソンはマイケル・ジャクソンで'名もない1人の男'になる瞬間がなかった 制作陣が>>続きを読む
2021/24
空っぽ筋肉おバカ映画女性verが登場したことを喜ぶべきなのか、それとも型にハマりまくったお色気天然女性キャラクター設定に怒るべきなのか、感情が定まらなくて結局どっちなのかわからなかった>>続きを読む
2021/21
物語中盤から終盤にかけてタイトルの意味が効いてくる粋な作品ってわたくし好きですわ
2021/23
思考の放棄と想像力の欠如について
アイヒマンいわく彼はユダヤ人を憎んでなどいなく、ただ命令に従い自分の仕事に忠実だった結果、移送された先の強制収容所の惨憺たる光景を思い浮かべられること>>続きを読む