sensatismさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ロケットマン(2019年製作の映画)

3.3

2021/55
アーティストの内面を洗いだす映画がもっとあればいい そうしたら私は歌が好きになる

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.8

2021/53
なにも知らないシティボーイが閉鎖的な田舎で奇妙な光景に遭遇し、呑み込まれる、っていうプロットはありがちだが、この映画はずいぶんと様子がちがう

この映画でいちばん怖いのは、母親のアガッ
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

3.0

2021/54
仕事の流儀を貫くことと、家族を幸福にすること、この両立が難しくなったのはマイケルの時代から

父と息子の対比が甚だしい
ドンは自然と周囲の尊敬を集め、人望も厚いが、マイケルは孤立してゆ
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ファニー・ガール(1968年製作の映画)

3.6

2021/52
「自由だと寂しいわ」
「忙しいと寂しい」

バーブラ・ストライサンドが大好きになった
喜劇の裏の哀しみも表現ができる女優

女が階段を上る時(1960年製作の映画)

4.5

2021/51
階段について考える
思い返せば階段を上るとき、たいていは一人だった
自宅の階段、学校の階段…
友だちとおしゃべりしながら教室へと向かってしまっては、階段の異相はみえてこない 

「そし
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.2

2021/50
殺しのシーンが芸術だった
特にお気に入りは右眼鏡にシューティングされるシーンと、車のフロントガラスから突き出るもがく脚部のシーン

そして最後の暗示的な終わり方
マイケルはもう戻ってこ
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.6

2021/49
家庭に根下ろすもの
愛 不満 欲望 抑圧 記憶
庭に真紅のアメリカンビューティーが根ざしている
美しいのか、豊満か、毒々しいのか、おどろおどろしいのか

アメリカは個人主義の権化のよう
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心と体と(2017年製作の映画)

3.5

2021/47
「それでは 今夜も夢で会いましょう」

言葉で登場人物の心中はほとんど語られない
ピリッとした緊張感が常に漂う画面から、心の高揚、不快感、不安や苛つきが繊細に伝わってきた
「言葉で済ま
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炎の人ゴッホ(1956年製作の映画)

3.1

2021/48
MGMのゴテゴテ教養アートアメリカンで有名な、ヴィンセント・ミネリ監督とゴッホのコラボ

アメリカ式ゴッホは、孤独だ愛だ自然だ魂だとのたまっているけど、大袈裟で楽しそうだなあという印象
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.5

2021/46
ファックがもたらす種はファックで回収
メビウスの輪

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.5

2021/45
世界の不条理と闘って挫折する話だった

マルコはいつもハッピーエンドを望んでいたが、図らずもこの映画はバッドエンドで幕を閉じた
物語の真価とは絶望から生まれるのかもしれない

この世に
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(1963年製作の映画)

3.0

2021/33
作中に出てくる鳥をゾンビだと思ってみればしっくりきます

最終場面、見渡す限りびっしりと鳥が佇む光景はなんだか世界の終わりみたいで好きでした

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.0

2021/44
宗教観、組織論、精神性 等、日本と欧米の価値観の圧倒的ちがいが、浮き彫りになる

日本軍とイギリス人俘虜(捕虜)の二項対立が明らかな映画だが、我々が共感し理解を示すことができるのは、両
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ローマの休日(1953年製作の映画)

3.8

2021/43
たった1日

たった1日、王女が一般人と同じようにローマを練り歩く
市場で靴を買い、
美容院でばっさり気分良く断髪、
スペイン階段でジェラートを食べ、
ローマ市内をベスパで走りおおさわ
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

2021/36
女子トイレには女性の人生が介在している
女性しかいない空間のもつ重み
それは私たちの安全を確保してくれる場所

話を途中で遮られる・聞いてもらえない、乱暴な態度を取られる、「やって当た
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.0

2021/41
ハン・ソロも昔は理想家できれいごとを信じる若い青年だったんだな 

キーラが帝国軍の一員としてどんなことをしてきて、なにを背負っているのかってことを全く見ようとしなかった 
自分の信じ
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(1960年製作の映画)

3.9

2021/39
ひたすら穴を掘る作業を見させられる映画
男たちの顔とともに

この映画は顔が良かった
無愛想なフランス人だからか、それとも懲役が人間的な感情を奪ったからかはわからないが演者の表情は全く
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

3.0

2021/38
ビリー・クラダップはノンフィクションに少しでも違和感を感じたらクレームを入れるタイプ

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

2.5

2021/37
テーマパークのアクション感覚で観られるのがこの映画の最大の良いところだな
「えっ!急にそうなるの!?」
「待って、今何があった?」
「ノリ軽!」の連続ですが、そういう壮大なテーマをもち
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

3.8

2021/35
世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人女性のお話 
元祖male-to-female
歴史上初めて認知された性別違和

やっぱり生殖器ってこの世の大事なもの全てに関わっていて、決
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On Your Mark(1995年製作の映画)

5.0

2021/29
ループもののように見えた
なんだか今流行りのTVアニメ作品にも通じそうな近未来感 珍しく

観ていて思ったことは、駿のやりたいことは『未来少年コナン』『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピ
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.0

2021/34
「自分を産んだ罪」で両親を訴える場面から始まるこの映画 
言葉を失くした
出生証明書を持たず、生きているのに国や社会から「生きている」と認められていない「存在しない子供」である主人公の
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八月の鯨(1987年製作の映画)

4.5

2021/32
それ良いな〜好き〜ってなる映画
人生の節目ごとに見返すことになる気がする映画
老いることをポジティブにもネガティブにも意味づけされない、ただ長年生きてきた人間が織りなす日常について
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恋愛準決勝戦/ロイヤルウェディング(1951年製作の映画)

3.2

2021/31
何も考えず、「わーすごーい!」「楽しいー!」「ダンス素敵〜」ってことだけが脳裏に思い浮かぶような映画は必要

サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

4.0

2021/30
すごく悲しくて心が痛くなった映画だった……
リアリティっていうのはこういう映画を指すんだよきっと
若者がピーヒャラする映画だと思って肩の力を抜いてみると、知らぬ間に針で心をチクチク痛め
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

4.5

2021/28
現代版ロミオとジュリエット
二項対立、悪循環、因果応報、予定調和

ジェット団vsシャーク団の二項対立をより強調する美術のシンメトリー性と、荒廃したマンハッタンを後ろに携えながらもカラ
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.6

2021/26
名前が与えられた出演者は全員女性
監督・脚本を担当したセリーヌ・シアマも女性
プロデューサーのBénédicte Couvreurも女性
撮影担当のClaire Mathonも女性
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ピクニック(1936年製作の映画)

3.5

2021/27
ねえ ママも若い頃 私くらいの年だった頃よく田舎に来た?
時にはね こんな風に
今日の私みたいに変な気持になった?
なんだかやさしさがこみあげてきて 草や水や木にも愛を感じるの かすか
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マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009年製作の映画)

3.0

2021/25
マイケル・ジャクソンって神様なんだな
カメラが回っているとてバックステージの練習なのに常にマイケル・ジャクソンはマイケル・ジャクソンで'名もない1人の男'になる瞬間がなかった 制作陣が
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チャーリーズ・エンジェル(2000年製作の映画)

2.5

2021/24
空っぽ筋肉おバカ映画女性verが登場したことを喜ぶべきなのか、それとも型にハマりまくったお色気天然女性キャラクター設定に怒るべきなのか、感情が定まらなくて結局どっちなのかわからなかった
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死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

3.6

2021/21
物語中盤から終盤にかけてタイトルの意味が効いてくる粋な作品ってわたくし好きですわ

ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)

3.9

2021/23
思考の放棄と想像力の欠如について
アイヒマンいわく彼はユダヤ人を憎んでなどいなく、ただ命令に従い自分の仕事に忠実だった結果、移送された先の強制収容所の惨憺たる光景を思い浮かべられること
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ブライダル・ウォーズ(2009年製作の映画)

1.3

2021/22
映画天国より
結婚式はただの通過儀礼ではなくて、人生の一大プロジェクト❗️とか「早く結婚しないと乗り遅れる😰」みたいなノリアメリカにもあるのかー、身内・父(兄弟)から将来の身内・夫への
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KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

4.0

2021/20
ライカ2作品目
コララインはお母さん像の描き方が気に入らなくて苦手だったけど、今作は
「喪失→旅(冒険)→出会い→擬似(?)家族→再び喪失→対峙→救い」
みたいなRPGゲームのような鉄
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オペラ座の怪人(2004年製作の映画)

4.3

2021/19
怪人の奇行や暴君としての振る舞いすべてが愛おしかった…
喉から手が出るほど愛を求めていたのに、愛されたことがないから愛し方を知らず愛の幻想にしがみつく哀れな怪人よ……
でも良かったんだ
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.2

2021/18
「大切な人は?空を見上げて君を想う人は?」
「目を閉じ、心も閉ざす。傷つける者はいない。安全だ。生きる意味がどこにある?」

死の瀬戸際に立たされた2人、片方の生のためにもう片方が手を
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