sensatismさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.4

2020/71
雪原が広がる極地的で閉鎖的な空間で崩壊する倫理観。ないものとして扱われてきたインディアン居留地問題から垣間見えるアメリカ社会の闇と負の歴史。
目を背けてきたものを直視した、そんな映画。

ビートルジュース(1988年製作の映画)

2.3

2020/99
ビートルジュース役を演じたマイケル・キートンがこの映画の後にまさかのバットマンを演じたのが一番面白い。
ジョーカーじゃないんかい〜

USJのモンスターライブショーが大好きなので鑑賞。
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ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

4.2

2020/98
快楽的性とセクシュアリティからの解放。

見始めはジャネットとブラッド同様に「何、これ…?」とざわざわ戸惑っていたのに、館を出る頃合いにはすっかりと博士に魅了されてなんなら格好もセクシ
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

1.5

2020/97
私は作品を観る時「理解したい」「何かを読み取りたい」って気持ち強めなんだけれども、この映画が発信しているもの(があるとすれば)を1ミリも受け取ることができませんでした。
終始頭にハテナ
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真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

1.8

2020/96
フェルメールの絵画をそのまま映像として再現したかのような映画。
色彩と構図と光の質感を完璧なまでに体現してた。

肝心のヨハネスフェルメールとターバンの娘の台詞皆無だったなという印象。

ハーモニー(2015年製作の映画)

3.9

2020/95
"駄目なんだよお母さん
全然駄目なんだよ
そうやって誰彼かまわず他人の死に罪悪感なんて持っちゃいけないんだよ
だってミァハとお母さんには何の接点もなかったじゃない
みんながみんな互いを
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虐殺器官(2015年製作の映画)

3.3

2020/94
原作をうまく映像としてまとめたなという感想。原作が秀逸だから映画も良くなった。
とは言いつつも小説で難解だった部分を噛み砕いて分かりやすくしてくれていたのはとてもありがたかった。
ジョ
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チャーリーズ・エンジェル フルスロットル(2003年製作の映画)

2.3

2020/93
エンジェルズよりもヴィラン役のデミ・ムーアに私は共感したかな。
3人揃って決めポーズ!に対して「ダサい」と言い放ち「私のボスは私よ」と発言していた彼女の方が今っぽいし、彼女の考え方は多
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マスク(1994年製作の映画)

3.8

2020/92
う〜ん、なんとも魅力的な映画。
ジムキャリーは大きな流れのない物語でもドタバタと演じ切ってくれるな。ジムキャリー自身が物語の起伏。痛快。

マスクの描写方法が面白いよね。16年経て映像
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華麗なるギャツビー(1974年製作の映画)

2.8

2020/90
至るところに煌めきが満ちている映画だった。
太陽光に照らされる産毛、瞳のきらきら、ジュエリーの揺らめき、銀食器の反射。
光の効果が存分に発揮された映像に絵画的な美しさを感じた。
ギャツ
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

1.0

2020/87
私は何を見せられてたんだ???????
恐怖を煽る演出はない、被害者が泣き叫ぶ様子もない、主人公は「綿密な計画」と再三言いつつ行き当たりばったりな殺しを行いシリアルキラーの名に相応しく
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

2.0

2020/88
割と普通の勧善懲悪モノ。
ゴースト姿で最愛の人を守り抜く、みたいな設定はこの映画がきっかけで普遍的になったのかしら?

デミ・ムーアのビジュアルが好き。
ベリショで知的な佇まいを残しつ
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しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

1.9

2020/86
良い話、ではあると思うし、お伽話じゃなくて現実世界で実際に起こったノンフィクションストーリー、なのに、なんだろうこの違和感。
24時間テレビを見ている気分だった。

家庭に恵まれない黒
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ボーイズ・ライフ(1993年製作の映画)

2.0

2020/70
きっつ〜
貧困のせいで男に支配される人生。
「いい面だけみましょ」って台詞。
家父長制。きついな〜
運動靴を買ってもらえなくて裸足・ローファーで学校のバスケに参加してるディカプリオが哀
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

2.9

2019/104
全編台詞無しミュージカルが斬新。
フランスの小物と建築とファッションと色彩が好き。
カトリーヌ・ド・ヌーヴの若い時代。

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.4

2020/74
大好きだったよかなり?!?!

「無人島に漂着した男が腐敗ガスでおなら連発する死体を発見してそのガス利用して水上バイクみたいに海を渡る話だった」
って友だちに紹介してた。

全然下品を
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アイランド(2005年製作の映画)

2.3

2020/85
SFディストピア世界。
クローンの人権について。

話の設定はカズオイシグロ原作で映画化もされた『わたしを離さないで』にそっくりだったがこんなにも違う結末。
扱っているテーマは同じ(多
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激突!(1971年製作の映画)

3.5

2020/79
私はこの映画のジャンルをホラーと定義付けたい。
人間が恐怖を抱くものって「理解を超えたもの」だと思うのよね。確実に悪意を向けられているのにまるで遊ばれているかのように急所をつかれること
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.0

2020/77
サメ映画の原点。
暑苦しさもなく画面のビジュアルが控えめではありつつも最後まで緊張感を保持するという高度な技をやり遂げるスピルバーグ監督。

大体こういう猛珍獣に殺される第一被害者って
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.8

2020/81
すごく素敵な作品だったから女性監督であってくれ…!って調べたらグレタ・ガーウィグ監督でした。流石だ。

私が知ってる若草物語の記憶は恩田陸の『麦の海に沈む果実』に登場するシーン。
以下
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ロング・キス・グッドナイト(1996年製作の映画)

3.0

2020/84
なかなか面白かったと思ったので午後ロードじゃなくて金ローでもイケてた映画。
監督のレニー・ハーリンが嫌がってる妻ジーナ・デイヴィスを主演に持ってこさせて、でも結局興行収入的に成功せず2
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.3

2020/80
「ただこんなヘビもいる
カラフルだけど、実は毒がないヘビだ
毒ヘビじゃないのに天敵を怖がらせてる
“毒ヘビだ 近寄るなって”
ウソつきだね
あとこんなヘビもいる
“逃げた方が身のためだ
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ファイナル・デスティネーション(2000年製作の映画)

1.3

2020/75
ファイナルシリーズの原初。
死神によって死の筋書きが決められているとしたら?凄惨な死を迎える予知夢を見たことがきっかけで主人公が死の運命に抗うストーリー、って聞くと壮大なイメージ湧くけ
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

2.1

2020/73
物質主義に支えられる消費社会
生きる意味の空虚さ
現代社会における豊かさの矛盾について
21世紀が抱え込む普遍的なテーマを内包しつつ、タイラーのサブリミナルが差し込まれたりシュールなジ
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キングダム(2019年製作の映画)

1.0

2020/72
全てがダサい。
大沢たかおの演技とキャラクター性しか良いところなかった。

唐突に発狂する山崎賢人、呑み込みが早すぎる山崎賢人、表情と立ち居振る舞いがダサすぎる山崎賢人、大声上げまくる
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

3.2

2020/69
「デンデン、デンデン!」のあの音楽あまりにも巷で流布されすぎていて耳にした瞬間笑ってしまった。別の文脈で繰り返し流れているので本家がむしろ面白くなる。そのくらい有名なメロディー。

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メイド・イン・アメリカ(1993年製作の映画)

2.9

2020/68
心境と状況がコロコロ変わって最終的に陽気に歌って踊ってオールハッピ〜みたいなノリ、嫌いじゃない。

「精子提供者が判明して父親が現れる」っていう事象に対する登場人物たちの心境が二転三転
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天使と悪魔(2009年製作の映画)

2.7

2020/67
このシリーズはカトリック教会に纏わる都市をトムハンクスが身分不詳の女性ととにかく全力疾走、駆け回るお話と定義付ける。

毎度唐突に事件に巻き込まれるトムハンクス。今回はプールで優雅に泳
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ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.0

2020/66
2人の関係性を恋人でも家族でもなく「友人」って表現していた点が学びだった。

大学卒業後の7/15を起点とした23年間のエマとデクスターの人生と恋の話。お互いの人生が交差したりしなかっ
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

4.6

2020/66
映画って序盤に目を惹かれるシーンが差し込まれていないとやる気が削がれると思ってる。そしてこの映画、2人のイギリス人学生が自転車で街を駆け抜けていく場面とても素敵でした。
エディ・レッド
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

2.0

2020/65
私の知識不足でぜんっぜん楽しめなかった。捜査協力求められたのに唐突にジャン・レノとの追走劇始まった辺りで脳味噌停止した。

パリの街並みとキリスト教会の昔話の雰囲気を楽しむ映画。
前提
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パターソン(2016年製作の映画)

3.0

2020/64
パターソンの変わらぬ1週間を丁寧に綴っていく映画。
劇的な変化が起こるわけでも起承転結があるわけでもない。早朝妻にキスをしてからベットを抜け出しシリアルを食べて仕事に出かける。代わり映
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ねらわれた学園(1981年製作の映画)

3.0

2020/63
オープニングがMAX
『オズの魔法使い』のドロシーとトトが嵐の渦に巻き込まれて家が浮遊するシーンに類似。
窓の外は山と空、楽しげな表情を浮かべる薬師丸ひろ子、少女趣味がうかがえる思春
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ある天文学者の恋文(2016年製作の映画)

3.0

2020/61
評価が真っ二つに分かれる映画だから面白い。ただの不倫映画なのかそれとも哲学的な愛の物語なのか?私はどちらの立場にも立つことはできなさそう、しかしエドの紡ぐ言葉がなんとも繊細で知的で脆く
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