こなぱんださんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

今更ながらですが、凄まじかった。
「映画」としてものすごかったです。

物語上における「システム」と、映像の構造における「システム」を確実に構築していて、それがあまりにも悲劇的でした。大傑作……。ただ
>>続きを読む

無限ファンデーション(2018年製作の映画)

1.0

平日の昼間に見に行ったからかかなり空いていて、さらにはかなり冗長すぎる尺とカット割りに飽き飽きしてしまい、周りを見渡すと他のお客さんも結構退屈なようでした。

もちろん即興芝居ということを抜いても、本
>>続きを読む

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

1.0

「映画」っていうより、クソちゃっちいVFXを使用した「戦艦大和」紹介VTRといった感じ。

こんなものを作っている山崎貴がオリンピックの開会式演出とかやべえな、本当に日本終わってんなと思う映画でした。
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

最高の映画~~~泣泣

映画への愛と「思い出」と「古き良きハリウッド」、そして失われたものとシャロンテートへの愛が詰まっていた最高の映画でした~~~

シャロンの可愛さと天使感はもちろんのこと、レオナ
>>続きを読む

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.8

タランティーノの最高傑作と名高いコレをおそらく見ていなかった(見てても忘れてる)ので再見。

めっちゃめちゃに面白いのでほとんど最初から最後まで「すげえ」「すごい」「怖い」しか言ってなかった、、、
>>続きを読む

アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

3.0

監督の恩師・黒沢清監督とのトークショーつきで鑑賞。今回も黒沢監督はずっと可愛かった。

ヤン・イクチュンの「恐怖分子」の明らかなオマージュが出てきたりしてなかなか面白かったのだが、1番の惜しい部分はや
>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.7

すごい。とにかく、映画としての全ての面から言って、マジですごい。今までこの監督の作品を見ていなかったことを本当に恥じます。本当にすごい。語彙力なくなる。

「完璧な」フィクションを作り出した監督は、そ
>>続きを読む

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.5

一言で言うと「非常によく出来た映画的な伝記物」という感じ。

監督、とにかく主演の男の子に惚れ惚れしてるんだな~~とこちらに思わせるほど、主演の男の子が美しく、魅力的に撮られてます。それとこの映画が「
>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.0

全てが素晴らしかった……
トムフォードは本当に天才以外の何者でもないという気持ちにさせられました。恐るべし。中盤、中だるみしそうな部分があったので4.0。それでも素晴らしかった。

まず、オープニング
>>続きを読む

ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

1.0

こんなものが面白いとされるなら映画界は終わりだなという感想です。まあ、個人的な好き嫌いがあるというのを踏まえた上での感想だと思って頂ければ。もちろん、この映画がすごく好きだ!という意見は尊重します。あ>>続きを読む

旧支配者のキャロル(2011年製作の映画)

3.3

めちゃくちゃ面白かった~~~
普通にエンタメだと思って観ていたらまさかのラスト。

個人的にはもっとカメラワークがホラーよりでもいいのに!と思って見ていた。ところどころカメラを2台想定する(映画内カメ
>>続きを読む

慶州(キョンジュ) ヒョンとユニ(2014年製作の映画)

3.5

「死」と「記憶」の映画。
非常に「映画」的で、長回しのワンショットも素晴らしいものが多く、カットも上手いので観ていられる、けれど、あまりに「不条理」な部分も多いので、「いつ終わるんだろう?」という気持
>>続きを読む

帝一の國(2017年製作の映画)

3.5

「操り人形とは誰なのか」
これを考えるか考えないかで、この映画の面白さは決まってくるような気がします。

そもそもエンタメの作品として非常にわかりやすく、また面白く作られており、それだけでヒットの理由
>>続きを読む

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

3.7

洞口さんマジ可愛い

監督の最新作「旅のおわり世界のはじまり」になんとなーく通ずるものがあった。というか、どうして黒沢清って若い女の子の"感じ"を撮るのが上手いんだろう…………
かなり意外。建物を撮る
>>続きを読む

さよならくちびる(2019年製作の映画)

3.8

これ以上にない程説明を徹底排除し、とにかく「映画」とはを突き詰めた映画。非常に面白かったです。監督はチーム立教の塩田監督。さすがでした。塩田監督にしても黒沢清にしても思うのは、予告編のクソダセーミスリ>>続きを読む

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

4.0

一言で表すと「おじさんが若い女の子に優しく諭す映画」。本当に様々なことを考えたし感じたという意味で、4.0でした。

まず、前半のヤギを放すまで、知らない土地を前田敦子がすごく不機嫌そうな顔をしながら
>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.5

黒沢清監督も絶賛されていたので見に行きました。物語の結末としてあまり好きな終わり方ではなかったのと、なかなか構造として上手くハマっていない部分のカットがいくつかあった気がしたので、3.5。

ですが、
>>続きを読む

ラルジャン(1983年製作の映画)

5.0

もう何も言うことないです……素晴らしすぎて

というより、ブレッソンのラルジャン、何が1番すごいかって、本当に、マジで、1つも計算されてないカットがない、さらに、1つとしてカッコよくないカットが存在し
>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

これは本当にIMAXで見た方が良いです。最後のLIVEaidのシーンは、IMAXで見ると本当に素晴らしくて、本当にその会場にいるかのような錯覚を覚えます。

これはフレディが「フレディ」になっていく物
>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

5.0

エンタメとして本当に最高だった。それに尽きます。ところどころ説得力のない部分があったけれど(放射線量がやばいのに生身の姿で外に出ても大丈夫なのか?とか)、神話の系譜などゴジラや他の怪獣たちが現れる説得>>続きを読む

下鴨ボーイズドントクライ(2018年製作の映画)

2.0

ナナセちゃんがちゃんと最初から最後まで可愛かったので2.0。
あとは至極どうでもいい~~~~!!!と思いながら見てしまいました。

おそらく好みじゃないだけです。
映像としての面白さも皆無で、流行りの
>>続きを読む

いつか輝いていた彼女は(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

映像としてとても面白い!のに、登場人物たちの気持ち(本当は気持ちなんてないけど、、、)が全てわかってしまう不思議。

カリスマ的な存在だった女の子が最後OLになってるのも痛いくらいに心にクるし、それを
>>続きを読む

劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

一言で言うと、「最も劇場化に適したアニメ」、「アニメという芸術」ではないだろうか。

もちろん、アニメ版(全2クール)を鑑賞済なので尚更感動するのかもしれないが、とにかく良かった。アニメ版では、クミコ
>>続きを読む

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

1.0

まず、主人公を好きになれなかった。ただの「わがまま」を「自分は鬱病」みたいに言う感じとか、全て自業自得に見えてしまうし、おそらくそれは趣里さんの芝居と脚本があまり上手く噛み合ってないのだと思う。主人公>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

1.0

本当に死ぬほどつまらなかった。何が「この映画は2度始まる」だ。
最初の30分の映像長回しは非常に面白い映像だったのに、それをすごく陳腐な、全く面白くないやり方でネタばらしをする。

そんなもの全く「映
>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

2.5

今泉力哉監督作品の中では一番面白かったのでは?

序盤のうどんのヨリとか、ラストの方でテルコがオシャレしてる時の風になびくカーテンとか、なかなか面白いショットは沢山あって、今までの今泉監督の作品の中で
>>続きを読む

教授とわたし、そして映画(2010年製作の映画)

3.0

初めてホンサンスを見た。

ホンサンスのズームとズームアウト、本当に普通の人がやったらめちゃくちゃダセ~~~!!ってなるはずなのに、なんとなく味が出てしまうのはなぜなんだろう。

個人的には最初と最後
>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.0

今世紀最大に恐ろしいホラーと言われた名の通り。
この映画のピークは序盤30分だと思っている。本当に素晴らしいショットの連続で、「これが映画だ!!!!」という気持ちにしてくれる。

それから、何よりも素
>>続きを読む

白夜(1971年製作の映画)

3.0

ブレッソンや彼に影響を受けた黒沢清しかり、「映画」を「わかっている」彼らの撮るエンタメ作品、といった感じ。

ブレッソンの俳優は全て素人だが、その素人から醸し出される哀愁などが最高に良く見えてしまう。
>>続きを読む

僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

2.5

ファーストカットが素敵。
ぼやけている画面が徐々にクリアになっていくと画面真正面には西ドイツ行きの列車が映る。列車はカメラに向かって走ってくる。

他にも、なかなかに素敵なカットは多くて、テムやレナが
>>続きを読む

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.0

サリンジャーを愛する者として、この映画はサリンジャーへの愛で成り立っているとさえ思った……
まあ、よくある偉人伝ものといえばそうな気もするのだが、とにかくラストカットの音響と画面のマッチングが本当に素
>>続きを読む

コードギアス 復活のルルーシュ(2019年製作の映画)

2.5

世界最速上映で鑑賞。
一言で言えば続編ではなく、「ファン映画」。
一応物語の体裁は続編となっているが、アニメ版の最終回を超えるものにはなっていなかった。

C2を愛する身としては「良かったねえ~~~~
>>続きを読む

回路(2000年製作の映画)

3.5

冒頭の、ミチが田口の家がある団地へ向かい、田口の家まで歩いているショット、また団地の一室へとカメラが寄っていくショットは本当に素晴らしい。
つくづく黒沢清は建物を撮る天才だと思う。

よくよく考えると
>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

2.0

やっぱり音楽がめちゃくちゃに良くて、とりあえずオープニングの曲とかはリピートしてしまう、、、

映像としてはこれといって特筆すべき点がない。最後の方の「こうだったらよかったのに」みたいな妄想のようなシ
>>続きを読む

|<