はるさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.4

織田裕二のリメイク版を見ていたからストーリーが分かってしまって残念だったけど、その分、三船敏郎と仲代達矢の凄みをより感じることが出来ました。
結末を知ってるとはいえ、リハーサルなしの一発勝負で臨んだと
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秋刀魚の味 デジタル修復版(1962年製作の映画)

4.6

昨年末から『東京物語』『お早よう』と小津安二郎監督作品を見てきましたが、
「そうだったのかな?」
「そうだよ」
と同じ事を繰り返す棒読みのセリフ回しがクセになってきました。

時代は1960年代はじめ
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生きる(1952年製作の映画)

4.8

役所に勤める主人公、渡辺勘治は30年間無欠勤のまじめな男。市民課長の椅子を守るためには何もしないことが一番。
そんな主人公が余命いくばくもないことを悟り、誰も手を付けなかった公園建設に情熱を注ぐという
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.6

実はこれを見るのは3回目なんだけど、前の2回は途中で断念しています。
長い戦闘シーンに興味が持てなくて、どうも集中して見られないんです。
アメリカ本国で戦争映画の名作と言われるのはわかりますが、日本人
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.7

セリフで状況を説明してくれるような親切な作品ではないです。
時々チラッと映る映像にヒントがあるのでよそ見厳禁ですね。
大人への階段を登る前と後では見える景色が違ってくるということでしょうか。
自分の過
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新源氏物語(1961年製作の映画)

3.4

大河ドラマ『光る君へ』の主人公、紫式部による千年前のベストセラー

市川雷蔵がハマリ役なのは見る前から分かっていました。他に知ってるのは寿美花代と中村玉緒、若尾文子くらいですが皆さん若くてお綺麗。不美
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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

3.5

イギリスで大人気だったイラストレーター、ルイス・ウェインの伝記(電気?)物語。
古代エジプトからずっと人と猫は仲良しだったと思っていたから、
当時のイギリスでは猫はあまり人気が無く、彼も犬のイラストを
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共喰い(2013年製作の映画)

3.7

19歳でこれを演じた菅田将暉がすごいです。
『バスケットボール・ダイアリーズ』のディカプリオを彷彿とさせる。役者としての覚悟を感じました。(第37回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞)
セックスの時、女を
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

4.8

エンニオ・モリコーネが作った曲のイメージに合わせて撮影された、マカロニ・ウエスタン
『モリコーネ 映画が恋した音楽家』での説明では登場人物を音で表しているとのことだったので、しっかり耳を澄ませて鑑賞し
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対峙(2021年製作の映画)

4.6

アメリカの高校で銃乱射事件か勃発。10人ほどの学生が殺され、犯人もその場で自殺しました。
事件から6年経っても息子の死を受け入れられない一組の夫婦が、セラピストの勧めで、加害者の両親と会って話をする機
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小さき麦の花(2022年製作の映画)

4.3

中国本国で〈奇跡の映画〉と呼ばれ、若い世代を中心に異例の大ヒットを飛ばした感動作。
中国の貧しい農村で暮らす夫婦の暮らしぶりを通して、人間の本来あるべき姿や、豊かさについて考えさせられました。
さり気
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カウボーイ(1958年製作の映画)

3.4

ヒロインが無表情で魅力がなかったので、集中して鑑賞することが出来なかったんですが、主人公のハリスが思いのほかいい男に見えてきたので、中断して最初から鑑賞し直しました。

カウボーイに憧れるホテルマン、
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

500作以上の映画やテレビの音楽を手掛けたエンニオ・モリコーネのドキュメンタリー。
監督はジュゼッペ・トルナトーレ。5年以上にわたる密着取材を行っています。モリコーネの妻への思いや、映画音楽にコンプレ
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十戒(1956年製作の映画)

3.6

海が割れるシーンがあまりにも有名な、旧約聖書の出エジプト記を原作として制作されたスペクタクル映画。

エジプトの王子として育てられたモーゼが、実は奴隷、イスラエルの民から生まれた救世主だとわかり、砂漠
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X エックス(2022年製作の映画)

3.3

あの歳になっても性欲が衰えないパールおばあちゃんが、怖いというよりむしろかわいく思えてしまいました。
性欲と人殺しの快楽がセットになってるみたいで不気味だったけど、おばあちゃんだから全然怖くなかった。
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湯道(2023年製作の映画)

3.6

お風呂に魅了された人たちの群像劇でした。
とにかくゆっくりお風呂に入りたくなります。
子どものころ、祖父母の家に五右衛門風呂があって、石鹸と薪の香りが入り混じったような独特の香りがしていたことを、これ
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ウインドトーカーズ(2002年製作の映画)

4.5

これはかなり面白かった。
今の時点では今年観た中でNo.1。なのにどうしてこんなに評価が低いんだろ?

真珠湾攻撃やミッドウェー海戦など、暗号解読が戦況を大きく動かしたあの大戦で、ナバホ族の活躍があっ
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.4

ミーガンのビジュアルに釘付けになりました。
ほっぺはふっくらして子どもっぽいけど、目は知性ある女で、人工的な冷たさもあって、すごくよく考えられた顔だと思う。

でも最新の技術を以てしても、山の中を二足
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ガンズ・アンド・キラーズ(2023年製作の映画)

3.5

妻と娘の3人で町の外れに暮らすコルトン・ブリックス(ニコラス・ケイジ)。かつては凄腕ガンマンとして名を馳せるも、今は雑貨店を経営して静かに暮らしていました。
ある日、娘と2人で帰宅すると自宅には数人の
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.7

ダンサーを夢見る女の子かと思ったら、人妻?
その割には幼稚な言動で最初から違和感に満ちていたんだけど、シリアルキラーとしての表情もすごくうまかったです。
コロナ禍を彷彿とさせるスペイン風邪流行下という
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ローマの休日 4K レストア版(1953年製作の映画)

5.0

服が乾くのが早すぎる。もう少しあのふたりに時間をあげてほしい。
何度見ても、やはりこの部屋のシーンと最後の握手のシーンが好きです。


年末放送の4K版プレミアムシネマのレビューはこのページで合ってる
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東京物語 4Kデジタル修復版(1953年製作の映画)

4.3

尾道に暮らす老夫婦が、東京で暮らす子どもたちの家を訪れ、数日間を過ごす物語。

山田洋次監督の『東京家族』を見たことがあるので、初めて見る作品とは思えない、どこかしら懐かしい感覚がありました。

自分
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用心棒(1961年製作の映画)

4.2

『ボディガード』でフランク(ケヴィン・コスナー)がこれを62回も見たと言ってました。レイチェル(ホイットニー)とのデートにも選んでいた『用心棒』ずっと気になっていました。


跡目相続がこじれて、一つ
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ダークグラス(2021年製作の映画)

2.8

早い段階で警官があまりにも簡単に殺さてしまうから、気持ちがグンと下がってしまいました。
せめて、盲目を武器に暗闇で戦うような展開があっても良かったのに。
挙げ句にヘビや盲導犬があそこまでやる?っていう
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遥かなる大地へ(1992年製作の映画)

3.8

すごく久しぶりに見たけどやっぱりこれ好き。

・身分差のある恋愛
・オクラホマのランド・ラン
・ニコール・キッドマン
・トム・クルーズ

と、私の好きなものが揃ってる上に、ジョン・ウィリアムズの曲をエ
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

4.1

100年も昔の白黒サイレント映画がここまで面白いとは思っていませんでした。
『マッシブ・タレント』でニコラス・ケイジが好きだと話してたのでクリップしたのに、9ヶ月間放置していました。もっと早く見れば良
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お早よう(1959年製作の映画)

3.8

生誕120年、没後60年となる小津安二郎監督作品をデジタル修復版で。

昭和30年代の前半?
東京郊外の密集した住宅地に暮らす庶民の日常が描かれていました。

とにかくご近所付き合いの距離感が近すぎて
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ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

3.6

ボールドロップを仕切ってたの、ヒラリー・スワンクだったんだ。
『フリーダム・ライターズ』や『ミリオンダラー・ベイビー』を見たのがここ数年の事で、どこかで見かけた女優さんだとは思っていたんだけど、これで
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幸福のスイッチ(2006年製作の映画)

3.4

上野樹里演じる怜はイラストレーター。
作品にこだわりすぎるあまり、上司やクライアントの指示に従うことが出来なくて会社を辞めます。
そんな怜が実家、和歌山県田辺市の電器店を手伝う事で、お客さんとのつなが
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いちご白書(1970年製作の映画)

3.5

苦手なアメリカン・ニューシネマだけど、これは主人公の気持ちがわかりやすかった。

何者かになりたいけど、特別な主義主張を持っているわけでもないから何者にもなれない。でもひょんなことからヒーローのように
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大阪古着日和(2023年製作の映画)

3.8

クリスマスイブ、家族はそれぞれ予定を入れていたので、スパークリングワインをあけて1人で笑わせてもらいました。

さらば青春の光の森田哲矢が本人役で綴る古着カルチャーへのラブレター
単独ライブのために大
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.6

『ダイ・ハード』と『ホーム・アローン』に血みどろのバイオレンスを足した感じ。
映倫区分はR15+
ターゲットはどこ向け?
という疑問を持ちながら鑑賞したら、意外と楽しかった。
サンタを信じなくなった大
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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

4.0

もっと早く観れば良かった。ずーっとクリップの海に放り込んだままでした。

好きな恋愛映画は?と聞かれて真っ先に来るのは『ローマの休日』。反戦映画なら『ジョニーは戦場へ行った』
どちらもスコアは満点をつ
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ティル(2022年製作の映画)

4.5

今まで見たこともないひどい遺体のシーンがあります。でも、その姿を世界に見せるのが母メイミーの覚悟なので、これに目をそむけてはいけないんです。


エメット・ティル、通称ボボ

1955年ミシシッピ州の
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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

下宿を始めてからは好き勝手におかんの仕送りで遊んでいた息子だけど、ちゃんと自立出来るようになって良かったね。おとんの血を引いているから心配だったけど、そこはおかん愛の勝利でしたね。

息子の友達と一緒
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ウェディング・プランナー(2001年製作の映画)

3.2

WOWOW『クリスマス直前!珠玉のラブロマンス映画特集』より

敏腕ウエディングプランナーが恋した相手は顧客の婚約者でした、ってお話し。

これを珠玉と呼べる?みんな結婚を軽く考えすぎじゃないかな?マ
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