今期でもまた、いきなり血生臭い戦場からの学生生活というギャップを中心として展開しつつ、より相良が17歳としての未来や身の振り方に悩み、模索するシリアスみが強かった。
それにしても香港姉妹のエピソードは重すぎるな。
千鳥cv雪野五月の怒号はやはり一種の精神安定剤。守られるだけでない持ち前の男前さを発揮する正ヒロイン。おままごとでない麗しい乙女の恋心を静かに描く時間も挟まれ、しっとりした瑞々しさと可愛さがマシマシ。相良から対等に一人の人間として評価され、破顔し飛び跳ねるテッサも見逃せない。
コミカルな動きやアクション時のきめ細やかな俊敏さの表現はやはり京アニならでは。
そしてわりとしっかりグロい。
看板並ぶごみごみした香港の中華街の雰囲気が良い。
軍人としての所属ではなく、学生としてのクラスと出席番号を声高に喧伝し、立ち上がる宗介、学生としてのアイデンティティーは、枷ではなく確かに兵士としての強さになっていた。ただ無心に軍のために戦うだけでない、傭兵としての強かな生き方を選べるようになったのも大きな成長だ。
そして隔てる身分を手放した今、千鳥との距離も一歩近づいたに違いない。
