ぼっちザうぉっちゃー

ひそねとまそたんのぼっちザうぉっちゃーのレビュー・感想・評価

ひそねとまそたん(2018年製作のアニメ)
3.9
硬派なミリタリー青春ものかと思いきや、まさかのクセありファンタジー。
だがすごく興味深くて面白かった。

それはまさしく岡田磨里×樋口真嗣の妙であり、「少女とドラゴンのハートフルな交流描きたい」×「ガチガチの戦闘機描きたい」のぶつかり合いのようにも見えた。
にしてもドラゴンの体内にピットインするという発想と、初心な少女らの恋心を繋げんのどういうことよ。
あとフランス語のEDが意味不明すぎて癖になる。「無表情でキレキレ踊るオンナ」って癖が確かにあんのよな。

軍隊の堅さやカーキのジャンプスーツが丸いクリクリしたキャラデザによって絶妙に中和されマイルドな印象になっており、武骨な装甲の物質感とドラゴンの生物感のアンビバレントな取り合わせも楽しめた。

卑屈なくせに正直で口が多い主人公cv久野美咲の微妙なウザさと騒々しい感じが、ちゃんとミリタリー恋愛模様を面白おかしくしていて、地味子なはずなのにどうしてもキャラの濃さが滲むcv新井里美も笑えた。

仕事と恋の普遍的な悩みを描きつつ、「恋こそ女の大仕事」と息巻く様子なんかは、まさに岡田節という感じでとても印象に残った。