このレビューはネタバレを含みます
全22話。
このアニメは、暗闇の中を情緒が急上昇・急降下・急停止・急旋回するアトラクションとなっておりました（過去形）
とっっっっっっっっっっんでもないね！！！！めっちゃ泣いた！！！こんだけ泣ける話詰め込めるもんなんだってなった。CLANNADって人生だわ……。
岡崎と渚ちゃんが無事付き合うことになった後の学園の話から、卒業・就職・出産……を経ていく話。
恋愛アニメってヒーローとヒロインが付き合うまでがピークであとは下がるだけみたいな印象あるんだけど（※君に届けとか）（※記憶は曖昧）CLANNAD2期は1期で掘り下げられなかったキャラクターの人間性が垣間見えて大変よかった。
春原回。芽衣ちゃんに興味なさげな素振りを見せる春原だけど、彼なりの思うところはあったんだろうな〜というのはヒシヒシ伝わった！
特に公園で兄妹がイジめられてるシーン。助けに入るのを躊躇する春原に傷ついた顔をする芽衣ちゃんだけど、春原はお兄ちゃんが自分で妹を助けるのを待ってやりたかったんだろうなって思った。それはたぶん同じ兄という立場でなければ分からないことなんだろうなと思う。
普段おちゃらけてる春原はいるだけでその場の空気を明るくする存在だけど、圧倒的に言葉足らずな人間だと思う。もっと春原兄妹仲うまくいってほしい。
美佐枝回。号泣。あまりに切ない恋物語やめろ。そういえばCLANNADってファンタジーだったなと思ったけど（※ふうちゃん）それにしたって大泣きした。志麻きゅん…………；；；；
美佐枝さんの「ずっといつまでもあたしのことを好きでいてください」っていうのは甘酸っぱい呪いだと思うな。志麻くんはおそらくこの言葉に生命をずっと縛られることになるし、尾はふたつに裂けるね。
ほんで16話さ！！！！！！！！放心したよね！！！！あの瞬間本当に展開が咀嚼できなくて、いまなにが起こった？まさか？みたいな感じでアニメが勝手に進んで行って、汐が出てきてもまさか……？？？みたいになってて、岡崎と汐がふたりで旅行いくシーンですべてを理解してまたアホみたいに泣いた。汐が出てきてはじめてEDのスキップシーンにああーー！？！ってなったのもめちゃくちゃだった。すごすぎる。
あんなちいちゃい汐が岡崎に気を遣ってるのが痛々しくて、泣いていいのはトイレの中かパパの胸の中だけだって言葉で涙腺ぶっ壊れた。ちいちゃい子が悲しい思いをする展開耐えられんくてﾑﾘ。情緒ほんまにﾑﾘ。そんで汐が渚ちゃんと同じ病状だって分かってからの展開もﾑﾘ。坂道転がり落ちるってレベルじゃねえぞ！！崖だよ。
ようやく世界線が繋がって、ラストシーンまでの一気に駆け抜ける感じすごくよかった。いや本当によかった。
ファンタジー展開に？？？ってなる人多いみたいだけど、ことみちゃんの両親がパラレルワールドの研究してたって話も踏まえて伏線はちゃんと張られてた印象。どうして岡崎が世界線を越えることができたのか…という議論よりは、観測者（＝私たち視聴者）がCLANNADごと世界線を飛び越えたのだと思った。つまり絶望の岡崎と希望の岡崎は別の存在だという。
やっぱ絶望を越えて希望は前に進むんだね（苗木誠）
