ろく

バジリスク~甲賀忍法帖~のろくのレビュー・感想・評価

バジリスク~甲賀忍法帖~(2005年製作のアニメ)
5.0
久々にみたら一気に24話まで。大大大大大好きだよ。

もともと山田風太郎の忍法帳が大好きだ。大学のころ、「まだそんなの読んでいるのかよ、山風読めよ」そんな感じのエッセイを読んだのが運のつき。次々と出てくる忍法に愕然としてすっかりファンになってしまった。

特に好きなのは「風来忍法帳」「忍者八犬伝」そしてこの「甲賀忍法帳」。そもそも10対10で忍者が殺しあいし、そこにロミジュリを持ってくるなんて昭和の40年代になんていうもんを書いてんだ山風!ですよ。

と列記とした書痴だった僕にさらに沼を教えてくれた作品だ。だから漫画化には最初懐疑的だった。「いやいや山風の世界観を出せるわけないじゃん」ぶっとんだ。なんだこれ、世界観どころかプラスアルファじゃん。こんなの読まないで死ねるか!


そして満を持してアニメ化である。そう、原作も漫画もアニメも全て大好きという珍しい作品なんですよ。普通はどれか気にいらないってなるのにバジリスクはどれも好き。アニメの奥までかき分ける表現もありだし、原作の突き放した無常観もあり。漫画の見開きのページの「画」の威力もありなんです。もう信者だな。これは。

ということでやはり最後涙とまりませんでした。でも個人的には如月と蛍火の死闘が大好き(第13話)。もうあのシーンだけで泣けてしまいますよ。

あと16話の平和なころの伊賀・甲賀の話も好きだ。というか、どっぷり嵌っているからあんなシーンが生きるんだよね。

とただのファン批評になってしまったけど、当然その後パチスロのバジリスクに嵌ってお金を散財しているんでこれはほんとろくでもない話(まだです!)
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