さらさが桜の木の下に踏み入れたらオスカルにはなれないという風潮を1話にして破る。しかし、そんな風潮に負けずに日々努力を重ねていく過程が全13話で描かれていました。そこに、元JPXのアイドルの愛やとある事にトラウマを抱えている彩子、姉妹揃って入学した千夏と千秋etc.. が加わる。それぞれの夢に向かって羽ばたく少女たちの熱い物語
正直に言って、少女コミックだからと侮っていました。しかし、蓋を開けてみたら、とても面白かったです。前述したように、様々な種類の夢を持つ少女達が集まっている、そして1人1人が良い味を出している。言わゆる“鍋系作品” です
鍋みたいに1人1人から出る味で深みが増して、時に1人と1人が合わさって新たな味が誕生する。心情も1番良い味の時に表現されていて、食べ頃な作品だと思いました。それが全話を通して感じられ良かったです
薫の夏も良かったですか、1番は
“ふたりのジュリエット”かな?
双子の千夏と千秋の物語
千夏は合格して千秋は不合格をしてしまい、千秋は千夏だけでも入学するように促すが、千夏は千秋と入学することを決める。そこでの2人の関係性の描き方が心に刺さりました。千秋は千夏に追いつこうとするも紆余曲折をする。ここで名前が上手いこと役に立っている。季節的に“秋”は“夏”に追いつかない。しかし、季節は巡り、“春”という季節で合致する。春=合格発表という表現。こういう演出、めっちゃ好きです
(補遺)
2021年の夏アニメで多分だけど1番、世間的な評価が高かったかな?小林さんちのメイドラゴンSとか平穏世代の韋駄天達、リメインなどなど錚々たるメンツの中、ここまで伸びたのは凄いです。アニメの感想を語っている、たぐえんさんとかTwitterで繋がっている人も良い評価をしていました