新機動戦記ガンダムWの25の情報・感想・評価

エピソード25
カトルVSヒイロ
拍手:0回
コメント4件
Aki

Aki

流石にあの爆発で生きてるのは無理あるだろう
PANDADA

PANDADA

このコメントはネタバレを含みます

「戦う事を忘れ着飾った銃では、たとえ敵の胸板を撃ち抜いたとしても私に感動を与えない。無垢なものは無軌道なのではない。自由なのだ、心が。」(トレーズ・クシュリナーダ) カトルとヒイロの一騎討ちが始まります。 しかし、カトルの乗る新型ガンダムはさすがで少しずつメリクリウスを圧倒。ツインバスターライフルを受けていたプラネイト・ディフェンサーもオーバーヒートしていき、追い詰められていきます。 それをバルジで観察しているレディ・アンはゲットした新型ガンダムの情報を月面基地のドクターJ達に回して、解析させようもしますが、連絡がつかないとの事。 前回、レディは留守?と書きましたが、レディはバルジにいて、博士達やデュオ達は月にいたんですね、なるほど。 ヒイロを圧倒したカトルは止めの一撃を放ちますが、飛び込んできたトロワのヴァイエイトがこの一撃を受け止めます。 半壊状態からさらにダメージを受けたヴァイエイトはもう保たないので、ヒイロから退避を促されますが、トロワは機体の爆発に巻き込まないよう2機から離れていきます。 カトルもトロワを助けに向かいますが、ヒイロが突っかかり、邪魔をします。 多分これはヒイロがトロワの意図を汲んだのかな。 そして、そんな中、トロワは次の長台詞でカトルを説き伏せます。 「カトル、コロニーとOZはどんな形にしろ手を組んだ。これは一つの戦争が終わった事を示している。それと同時に俺達の任務も終了した。コロニーのために戦ってきた俺達にとって、コロニーの考え方が変わった事は残念だ。しかし、これが戦争だ。受け入れるしかない。あとは残された兵士の問題だな。俺達の心の中の問題だけだ。なまじ俺達には兵士として完璧な力が備わり過ぎていた。真剣に戦ってきたが故、自分1人でもこの時代を変えられると考えてしまう。カトル、それはお前だけじゃない。みんなそうなんだ。でもその心は優しい奴ほど辛く追い込んでいく。俺達の心の中は、俺達自身が戦い、そして厳しく結論を見出さなくてはいけない。今までの戦いが意味のないものになったとしてもだ。認めなくてはならないらしい、俺達はこの時代に必要無くなった兵士なんだ。だから、カトル、時代を受け入れよう。そして、優しいカトルに戻ってくれないか。」 トロワらしい非常に冷静で、理に適った説得です。今回は長セリフが非常に多いのですが、どれもガンダムWらしさに溢れてます。 そして、ヴァイエイトは爆発し、トロワは宇宙空間に投げ出されます。 カトルはトロワが死んでしまうから離してくれとヒイロに頼みますが、ヒイロは冷静に 「ああ、お前が殺した」 と事実を突きつけます。 さらに争い続ける2機ですが、メリクリウスのビームサーベルもオーバーヒートして右腕ごと破損、そのまま止まってしまい、ヒイロも気を失います。 ロームフェラ財団本部ではデルマイユ公爵が、月のMD工場と生産ラインが完成したので、これからは我々がMDを全面に押し出して、世界を統治すると演説しています。 そして、一歩進み出たトレーズに今後もOZを任せようとしますが、トレーズはここで初めて己の本心・信条を話します。 これもまたかなりの長台詞です。 「デルマイユ公、私はロームフェラ財団の進む道に賛同しかねます。 古き良き伝統とは、人間の奥深い感情が築き上げた労りの歴史。 私は、戦う事が時に美しい事と考えると共に、命が尊い事を訴えて失われる魂に哀悼の意を表したい。 私は人間に必要なものは絶対的な勝利ではなく、戦う姿、その姿勢と考えます。 しかし、モビルドールという心無き戦闘兵器の使用を行うロームフェラ財団の築く時代は、後の世に恥ずべき文化となりはしないでしょうか。 また、戦わずにはいられない人間性を無視する完全平和を讃えるなど宇宙コロニーの思想は、その伝統を知らぬ無知が生み出す哀れな世迷言として感じておりました。 しかし、その境遇の中から私の理想を超えた新しい戦士が生まれました。 それがガンダムのパイロット達なのです。 彼らの純粋性に満ち溢れた感情の前に伝統は霞んで見える事でしょう。 守るべきものを失い、さらに守ってきたものに裏切られた戦士は、歴史上、敗者なのです。 しかし彼らにその認識はない。 それどころか彼ら自身はまだ戦う意志に満ち溢れているのです。 美しく思われた人々の感情は常に哀しく、重んじた伝統は弱者達の叫びの中に消え失せる。 戦いにおける勝者は歴史の中で衰退という終止符を打たねばならず、若き息吹は敗者の中より培われていく。私は敗者になりたい。」 との事。 実は支配欲よりは人間愛に溢れていたのがトレーズでした。彼の判断基準は、「歴史」とか「姿勢」とかなんです。 戦う事を何よりも美徳と思っていて、人類の歴史のために、それを止めないようにしていただけで、完全勝利とかが欲しいわけではないトレースでしたが、一般人にそんな事理解できるわけもなく、デルマイユ公爵によって、ロームフェラ財団本部に幽閉されることが決まりました。事実上の失脚ですね。そして、退場しつつ、上のセリフを残します。 まあ、言葉の意味はよくわかりません(笑)。 多分、格式や伝統ばかりを気にするロームフェラよりも、様々なものに捉われずに戦おうとするガンダムパイロットへの共感を口にしているのかなぁ。 トレーズがもっと初期の段階で、こういった己の信条をキチンと話していれば、無駄な混乱をもう少し避けられた気もするんですが(笑)。 勝手に行動しているツバロフを止めるために、レディはバルジで月基地へ向かいます。 やたらめったらMDを称賛し、自画自賛するツバロフに、MDは死を超越したのではなく、死を恐れるがあまり、代わりに戦うように作られた人形だと論破し、彼女もまた長台詞。 「トレーズ様は人を愛された。そして、人の死も愛された。死は人の感情に強烈に訴えるものがある。死者が与える感情、戦う事に対する肯定と否定。昂る感情は極論の選択へと導く。死を迎え入れる事こそ、戦士の正しき姿なのだ。」 「勝敗などどうでも良い事なのだ。戦い続ける事で感情は洗練されていく。いつの日か、失った魂が報われる日も来よう。」 と、トレーズの長台詞と表裏一体な事を言いますが、気になるのは「トレーズ様は人を愛された」と過去形で言っていることです。 これ、トレーズが自ら失脚する事を前もって知っていたのかなぁと。 そして、そのまま戦闘状態に突入。 月基地ではすでに量産型ヴァイエイト+メリクリウスと言うべきMDビルゴが稼働していますが、レディはさすがで宇宙用リーオーで基地内部に到達します。そして、ガンダムのパイロットの解放へ向かいます。 酸素供給を再開し、ツバロフに見つかりながらも、 「OZでの過ちは死に値する過去であった」と言い、牢獄の扉を開放します。 レディ・アンは完全に覚醒した感じですね。 トレーズの意を100%理解した感じになりました。 まあ、ストーリー前半のOZの躍進とそれによる戦乱のほとんどはこの人のせいですからね(笑)。 そして、ツバロフに胸を射抜かれて倒れます。 しかし、解放されたデュオと五飛は、7割型完成したデスサイズヘルとアルトロンで脱出、ついでにビルゴを破壊していきます。 気を失ったヒイロを機体の外に出し、懸命に救助するカトルをバックに外交モードのレディ・アンの優しい声で、下のようなガンダムパイロット達の激励が聞こえて、今回は終了です。 「愛くるしさなのですね、全てを狂わせたのも。純粋な心が答えの見えぬ世界で苦しんでいく。その姿を愛しく思った者たちは、己の無力さに焦り、苛立ち、押し潰されてしまう。でも、健気な者たちよ、輝き続けて下さい。そしてこれからも、愛させて下さい。」 まあ、これは正直よくわかんないし、蛇足かなぁと思います。 だって、ストーリー前半は混乱の大半はレディ・アンが関係してますからね(笑)。 「これからも、愛させて下さい」はないでしょ(笑)。 トレーズ失脚のせいで、次回はさらに混乱が巻き起こります。
いいね!2件
blackmonkey

blackmonkey

このコメントはネタバレを含みます

カトルとヒイロの戦闘でトロワの機体大破。レディ・アンが財団に反旗を翻し、デュオとウーフェイを解放。 →相変わらずトレーズの思想難しい。
えりこ

えりこ

トレーズ閣下の思想を完全に理解しているレディ・アン特佐が尊すぎる…(´;ω;`)