あこ

妄想代理人のあこのネタバレレビュー・内容・結末

妄想代理人(2004年製作のアニメ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

全13話。

 話考えた人あたまおかしい(褒め言葉)
 理解するんじゃない、感じるんだと言わんばかりの展開で始終「なんじゃこりゃ」と言いながら見てた。統合失調症という言葉が言い得て妙だと思ったけど、キャラクターはたぶん全員狂っちゃってるし展開も世界観もわけわかんない!!ってなるんだけど、伝えたいメッセージはガチーン!って届いるからとんでもねえ脚本だなと思う。
 話がいみわからんアニメでいうとSonny Boyも同じ感じだけど、こっちの方がより踊り狂ってるかな。でもフラフラしつつ軸足はちゃんと定まってんだよなって感じ。

 追い詰められた人を救う"バット少年"が社会現象になるお話。
 バット少年の正体がいみわかんなくて結局これは実態?概念?なに?となったけど、都市伝説のようなものっていうのが1番しっくりきた。でも都市伝説が都市破壊するってどうなん?比喩なのかな。
 最近も洒落怖で有名なリゾートバイトが映画化してるけど、都市伝説とかミームとかってそれが流布されるきっかけとなる人がいるはずで、どの時代においても存在し得るなぁと思った。ので、それが最後の地面の落書きシーンに繋がったのではないかなと。
 最終話まで「なんでこのアニメのタイトルはバット少年ではないのだろう」ってずっと疑問だったけど、時代はまた繰り返すってことだとたしかに固有名詞にするのはナンセンスだったなって理解しました。

 登場人物の追い詰められ方もエグかったよなぁ〜でもああいう他人の人生のドロドロ眺めるの好き〜〜😫💦
 個人的に嬢にお父さんって呼ばせる理由がきもちわるすぎて胸糞ではあった。そりゃ娘も記憶ないなる。かわいそう。

 物語の途中でぶっこまれた1話完結の「幸せな家族計画」。
これまでのストーリーとの落差に圧倒されて(絵柄の乱れも絶対故意だよな)初見では分かんなかったけどネットの考察読んでアァ!?となった。し、幸せな家族計画ってそういう……という気持ちになった。気がつくまで3人で旅行、してな。

 それにしたって能登さんの声がほんとに癒されて好き〜となったしマロミもかわいかった。休みなよってわたしもよしよしされてぇんだが……。
 どこにでもいる阪口大助はもはや実家の安心感さえ覚えるよ。
あこ

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