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三橋廉は中学時代、経営者の孫と言うことで三星学園の“ひいき”でエースになっていた。だが、チームメイトに嫌われ、悲しい中学時代を過ごしていた。中学卒業後、西浦高校へ入学した三橋は、実力のない自分はもうピッチャーにはなれないだろうと思いながらも、まっすぐに野球部グラウンドへ向いてしまうのだが…。
西浦高校野球部は、ゴールデンウィークを利用して合宿を行うことになった。そんな合宿所では、全て自分たちで行うという自給自足の生活が待っていた。途中みんなで山菜とりに出かけるが、百枝から阿部と三橋は別メニューだと呼び出される。そこで三橋は自分の投球のコントロールの良さの正体を、百枝から告げられて…。
明日はついに三星学園との練習試合。百枝は夕食後、部員たちに“瞬間視・周辺視のトレーニング”を言い渡す。その中で田島はダントツな成績を残し、その非凡な才能をみんなに印象づける。そんな中、その夜も不安と緊張で眠れない三橋は、自分はやはりピッチャーをやれる人間ではないのか…と、一人思い悩むのだった…。
ついに三星学園との練習試合が始まった。三橋の実力をよく知る三星学園野球部の面々がなめてかかるが、三橋は阿部のリードもあって一回を三人で押さえる好投ぶり。続く攻撃では田島が類まれな野球センスを発揮する。一個人同士の集まりだった西浦高校野球部は、少しづつだがチームとしてまとまりを見せ始めていた…。
両チーム無得点のまま迎えた三回。三星学園の投手である叶は、三橋を意識するあまり徐々にペースを崩し、コントロールが乱れ始める。西浦高校はこのチャンスを活かし、四回の表に田島のツーベース、続く花井の犠牲フライで二点を先取し、勢いにのる。その一方、三橋には元チームへの明らかな未練が見られた…。
二点リードで迎えた五回。調子を取り戻したピッチャーの叶によって勢いを止められ、西浦高校は追加点を入れることができないでいた。一方の三橋も三星学園を相手に一人のランナーも許さない好投を続けていた。何とか点を入れたい織田は、何か三橋を攻略できるヒントはないかと叶に三橋のピッチングについて聞き出すが…。
七回裏、三星学園の攻撃。畠に逆転ホームランを許してしまい三星学園の一点リードとかわる。ベンチに入らず三橋は脇に座り込んでしまった。それを見た阿部は逆転されたのはノーヒット・ノーランで勝つことを狙った自分の責任だと三橋に謝る。八回表。ここから西浦高校の反撃が始まる! 果たして勝つのは…!?
三星学園との練習試合に逆転勝利した西浦高校。翌日の朝からの練習で三橋は、阿部がシニア時代に“すごい投手”とバッテリーを組んでいたと聞かされる。その日、練習の一環として県大会の試合を観に行くことになった西浦ナイン。スタンドで観戦をしていると、スタンドを見上げて「タカヤ!」と声をかける投手がいて…。
武蔵野第一高校の榛名はライバル校も注目する豪腕投手。阿部は榛名と中学時代にシニアリーグでバッテリーを組んでいたが、榛名のことを“最低の投手”だという。なぜ最低なのかが気になる三橋。そして阿部から榛名との過去を聞いた三橋は、阿部が今まで自分にかけてくれた言葉の、意味と理由を悟るのだった…。
西浦高校野球部が、夏の大会を勝ち上がるために足りないものがあった。それは控えの投手と捕手だった。阿部の口から「もう一人投手がほしい」と言われ、阿部とちゃんとバッテリーになりたいと思っていた三橋は「マウンドを奪われてしまうのではないか」という不安から、その場でボロボロと泣き崩れてしまい…。
六月、夏の全国高等学校野球選手権埼玉大会の組み合わせ抽選会場。一年生だけの新設野球部校の西浦にとって、周りは体格の良い選手ばかり。そんな中、緊張のあまりトイレに行きたいと言い出す三橋と栄口。トイレの個室に入った栄口から、トイレットペーパーをとってくるよう頼まれた三橋はトイレを飛び出そうとするが…。
小二の秋。ギシギシ荘から引っ越した三橋は、転校先の小学校で友達ができず、野球ができる友達がいるギシギシ荘を思い出しては涙ぐんでいた。そのギシギシ荘にいた幼馴染のハマちゃんが、実は西浦高校で三橋と同じクラスの浜田君だということが分かる。三橋はなぜかハマちゃんが一つ年上だと思い込んでいたと言うが…。
徹夜で桐青高校の詳細なデータを揃えたマネジの篠岡がふらふらになってやってきた。早速モモカンが花井や阿部とデータ解析をするように声をかけた時、阿部を三橋が呼び止めた。三橋が手に持ってきたのは合宿の時に体幹を鍛えるようにと三橋がモモカンから渡された角材。その上でワインドアップした三橋を見た阿部は…。
ついに西浦高校野球部にとって、初めての公式戦が始まった。対戦相手は去年の優勝校であり、強豪の桐青高校。三橋は観客席に続々と集まる西浦の応援客を前に、中学時代の苦い思い出が甦り、自分が打たれたらみんながっかりするだろうと緊張してしまう。そんな三橋に外野席スタンドから声をかけてきたのは…。
曇天の下での一回の裏、桐青高校の攻撃。一番の真柴は、桐青の中でただ一人の一年生。トップにすえるほどの実力だとしても所詮は一年生。阿部は、真柴こそがスタメンの穴だと考えていた。一方の真柴が三橋へ抱いた第一印象は「ヒョロイ投手」。全員一年生の西浦ナインの中でも投手が一番頼りなさげだと目星をつけるが…。
西浦ナインに先取点を取られ、ようやく自分が緊張していたことに気づく高瀬。河合は高瀬を励まそうと言葉を探すが、逆に三橋の逃げる姿が可笑しかったと笑う高瀬に呆気にとられる。しかし、そのおかげでようやく緊張が解け、目が覚めた様子の高瀬。そして高瀬は自分のモーションが盗まれたことを河合に告げるのだが…。
三回が終わった時点で、桐青から三振を七つも奪っていた三橋。しかし一方で阿部は、桐青の三振には目的があることに気づいていた。その根拠は、桐青はこの回の勝負を見送り、徹底して三橋の投球を見てきたこと。監督の百枝もそのことを察していた。次の回から何か仕かけてくることを予測し、警戒するモモカンと阿部は…。
田島の的確な判断と、その指示通り素早く対応した三橋と阿部の活躍により、一点を追う桐青の猛追を防ぐことができた。そんな一年生チームのプレイに敵チームながら感心する桐青の監督と、主将の河合。一方、次の打席で河合は三橋の投球に違和感を覚え、何かを感じ始める。疑問に思いながら、三橋に視線をやると三橋が…。
桐青の裏をかき、栄口が見事にバントを成功させ、追加点をとれた喜びに沸く西浦ベンチ。そして五回。「もっと投げたい」という気持ちが三橋をマウンドへと駆り立てるが、阿部がいないことに気づき右往左往する三橋。阿部がくるまでと、田島が相手をする。その田島からの返球を受け取った三橋が、田島へ笑顔を向けるが…。
桐青に追加点を許してしまい、二対二の同点。それでも三橋の投げることへの集中力は変わらない。しかし、阿部の要求どおりに投げる三橋の体力の消耗は明らかだった。この試合に勝って、三橋にも良い思いをさせてあげたい。そう思う阿部の気持ちを察したかのように、三橋は阿部に「勝とう!」と自分の気持ちを伝えて…。
桐青のミスに助けられ、何とか一塁に出ることができた巣山。そして次の打者は四番の田島。河合は田島の力量を計りかねていた。一方、投手の高瀬は河合のリードが打者を探るためのものだと察し、これまで自分が抱いていた印象を捨て、全力で勝負に臨む。西浦の四番打者と桐青のバッテリーの、長い勝負が始まった…。
八回裏、三対三。次の打席を控えた河合は、三橋のまっすぐの正体に気づき始めてネクストバッターサークルから阿部の様子を伺っていた。一方、阿部はここから先の打席は、三橋のまっすぐで逃げ切れるとふみ、思惑通り四番の青木をストレート四球で抑え込む。その阿部の配球を見た河合は、自分の読みに確信を得るのだが…。
一点差で迎えた西浦最後の攻撃。打席に立つ阿部は、絶対に塁に出てやると気合十分。西浦スタンドも、これが最後の攻撃だからと応援に力が入る。一方、桐青の捕手である河合は、速球を空振りした阿部に、それが有効だと判断し決めにかかる。阿部も高瀬の決め球が速球だと気づき、タイミングを合わせようとするのだが…。
桐青とって、最後の攻撃となる九回裏を目前にし、自分たちが一年生だけの西浦に対して、なめてかかっていたことに気づく。桐青ナインは残り一回に勝負をかけて、逆転を狙う「勝つぞ!」という強い気持ちを奮い立たせる。一方、三橋は「“自分が”打たれなければ勝てる」というプレッシャーから、球威に迷いが出始めて…。
桐青戦の翌日、三橋は試合の疲れから、高熱を出しベッドで寝込んでいた。球技大会中の学校を休んだ三橋は、だるさと疲労感で辛い思いをしていたが西浦野球部のみんなに昨日の試合のことで咎められるのではないかという懸念から安堵もしていた。一方、阿部は三橋と同じクラスの泉を呼び止め、三橋について尋ねるのだが…。
全25話+特別編1話。 中学時代に仲間からハブられてたピッチャー・三橋くんが、再び顔を上げられるようになる話。 あ…赤ちゃんですよね⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️ビックリした〜〜〜〜〜!!昔から…
爽やかな野球アニメ、のようでいて、主人公は対人恐怖症レベルのコミュ障かつ少しズレた思考回路の少年というキャラ造形の面白さ。デリカシーや繊細な気持ちがあまり無い頭脳系の相棒とだんだん打ち解けていく(?…