去年、世界樹の迷宮シリーズがリマスターされてどハマりして遊んでたけど、本作の世界観は正にそれ。というか作者自体もファンなのを公言していて、可愛いキャラデザのパーティーが高難度の戦闘でなんどもhageり(全滅のスラング)、必死で逃げながら何階層にも及ぶ1つのダンジョンを潜っていく展開は完全に一致。
とはいえ、作者の癖は世界樹以上に尖っていて、主要キャラの造形は何と言うか犯罪臭すら漂っているのは人を選ぶ感はある。んなぁ…ナナチィ…。
個人的にはグロと言われるほどのエグさは感じず、むしろ深淵へと至る幻想的な世界観、背景の美麗さを描いた舞台美術の繊細さはもっと言及されるべきと思ってしまった。特にKevin Penkinによる音楽は本当に素晴らしく、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』や最近だと『葬送のフリーレン』を手掛けたEvan Callと並び、海外の優れた作曲家が日本のアニメを手掛ける傾向が増えているのは本当に注目すべきことだよな、と思ってしまった。
