椎良

化物語の椎良のレビュー・感想・評価

化物語(2009年製作のアニメ)
4.7
『大きなお世話も、余計なお節介もありがた迷惑も』

〈高校生・阿良々木暦は、ミステリアスな同級生 戦場ヶ原ひたぎの奇怪な秘密を知ってしまった。ひたぎに脅迫され突き放される暦だったが、彼は自身のとある境遇から協力的な姿勢を崩さない。
そんな度の過ぎるお人好しが、少女たちの奇妙な邂逅を解きほぐす!〉

シャフト制作。会話劇をベースに前衛的表現が織り込まれる斬新な作風。
新シーズンも制作が決定している。

捻くれ者同士の言葉の交わし合い、その裏には殺伐とした駆け引き。怪異とのバトルではなく人間ドラマをメインとすることで、その魅力がググっと引き出されている。
各話のメインヒロイン事に変わるOPが楽しいし、畳み掛ける会話の数々に加えて基本2~3話完結であるのはテンポの鬼であり情報量の塊でもあった。

捻くれていながらも真っ直ぐな、暦とひたぎのラブストーリーがほんっっっとに良い………デート回の"蕩れ"に脳がやられる。胡散臭くてかなりのお人好しな忍野メメも大大好き

葛藤と暴走、秘める青春。とんでもないバランスの上に成り立った作品だと思う
椎良

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