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機動戦士ガンダムSEED DESTINYのHALのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダムSEED DESTINY(2004年製作のアニメ)
2.3
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』最終回、最も愚かな選択だと思った。タリア・グラディス艦長が艦を離れた時点で嫌な予感はしたんだが……なんなんあのラスト、擬似家族的にお母さんが全てを許してあげるってすげーキモい終わり方じゃない?最後の最後で一番納得いかない展開やられちゃったよ……

SEEDのバジルール少尉の結末も相当嫌いだったけど、ただでさえ後半脚本がひどくて全然楽しめなかったDESTINYなのに最後はこれか。タリアさん、あなたには息子がいるんだろう?レイはキラの言葉に「明日」を見つけたんだろう?なぜあんな結末を選ぶのか。キラとアスランもなんで無言で立ち去るのか。

ぶっちゃけ裁かれるべきはムゥさんじゃないんか……?あれだけの戦争犯罪に加担してなんで許されてたのか全く理解できない。正直カガリが国民に愛されてるのも納得いかないよ。

ディスティニー最終回のデュランダルの間みたいなところでのクライマックス、誰が撃ったのかみたいなサスペンス演出の決着だけは好きだった(そのあとで台無しにはなるけど)。でも主要キャラが一人ずつエレベーターかなんかで広間に入室してきて拳銃を構えるという流れの時点で純粋にダサいんだよな……

一応書き添えておくと34話のシンvsキラとか39話のストライクブースターはめちゃくちゃカッコよかったです。でもあの最終回はSEEDを楽しんだ観客を落胆させただけじゃなく、SEEDの戦いを別の側面から見ていたはずの第一話のシン(BvSの冒頭のバットマンみたいな)を、つまりはDESTINYの物語自体を完全に捻じ曲げていると思う。
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