回想シーンでご飯3杯いける

機動戦士ガンダム00 セカンドシーズンの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

4.3
【TV/OVA版ガンダムを製作年順にレビュー中】

「00(ダブルオー)」は半年毎に「シーズン」を分け、この「シーズン2」は「シーズン1」終了後に半年をあけて放送されている。映像のクオリティーが上がり、制作に時間を要するようになった事が背景にあるのだろう。飛躍的に映像が現代的になった印象があった「SEED」から更なる進化を感じさせる。

3つ巴の政治ドラマと派手な戦闘シーンで十分に見応えのあった「シーズン1」の後だったが、新勢力「イノベイター」が登場し、蛇足どころかストーリーは更に面白くなっている。通常の人間を遥かに超える反射神経を持つイノベイターは、宇宙世紀ガンダムに於けるニュータイプにも通じる、人類の革新を具現化した存在として描かれる。表面的な部分ではなく、内包するテーマの中で過去のガンダムを引き継ぐ、ガンダムらしいガンダムと言える。

「ガンダムSEED DESTINY」に続いて、本作でも声優のサプライズ起用があるのだが、Filmarksでも敢えてクレジットを載せていないようなので、観てのお楽しみという事にしておきたい。