回想シーンでご飯3杯いける

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第2期の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

3.0
【TV/OVA版ガンダムを製作年順にレビュー中】

この「鉄血のオルフェンズ」も「ガンダム00」と同じく、第1期の後に半年のインターバルを置いて第2期を放送する二部構成。ガンダムに求められる(製作者が求める?)クオリティーも、過去に比べると格段に上がっており、制作時間を確保する為に、この手法は今後も定着しそうである。

さて「オルフェンズ」の第2期。始まった当初は前時代で起こった「厄災戦」の掘り下げ等、より広がりを持たせたストーリーで楽しめたのだが。気が付くと羽織袴や契りの盃など、任侠映画を思わせる演出が前面に出るようになって、何だか昭和の時代に逆戻りしたような違和感が、、、。

第1期から団結を重視する作風だったが、本作ではそれが全体主義的な方向に向かっていて、主人公である三日月が何故戦っているのかさえ、良く分からない状態になってしまった。これはガンダムシリーズの中でも非常に珍しい事で、細かい事を気にしなければ、第1期の勢いのまま乗り切れるが、何とも肩透かしを食らった気分が残るのも確か。