このレビューはネタバレを含みます
自宅で。
2022年の日本の作品。
監督はアニメ初監督の木下麦。
いやぁー、これはひっさしぶりに面白すぎた。
入りは登場人物みな動物さんののほほん日常生活もの的な雰囲気を醸し出しながら、女子高生失踪事件を軸に現代社会の闇や社会問題的な風刺を入れつつ、なんといっても流れるような絶妙な会話劇。
特に田中の課金のエピソードとかエペで課金してる俺からすると他人事じゃない笑
吹き替えキャストも「鬼滅」の炭治郎役でおなじみの花江夏樹をはじめ、山口勝平、大塚芳忠といった実力派揃いの声優陣に加えて、ダイアンやミキといったお笑い芸人、ラッパーのMETEOR、若手俳優の高杉真宙と声優以外の有名人キャストも実に魅力的。
特にMETEORの演じた謎の組織に属するハリネズミ男ヤノの常にラップ口調で舌ったらずで矢継ぎ早で話す感じが実に小気味良くてリリックも一級品で流石の一言。ヤノのスピンオフがあったら絶対観たいくらい魅力的なキャラクターだった。
話を追うごとに先の読めない展開でミステリーとしてもものすごい練度でアニメ初監督でこれ手掛けられちゃうってのがまずすごいよなぁ。これだけのキャスト陣を集められたのも監督の手腕と純粋に脚本が面白いからなのかな…。
いや、とにかくまだ観てない人には是非観てもらいたい作品でシーズン2は結末上どうなのかなって感じだけど、これで終わったとしても後々カルトアニメ化しそうな予感を感じさせる、実にヒップホップソウル溢れる作品でした。
そしてスカートとPUNPEEの主題歌「ODDTAXI」のクセになる感じ、毎回オープニングをスキップさせないクオリティで毎度アガる!!