なぜか心霊写真ばかり撮ってしまうカメラマン森丘耕平は、オカルト雑誌の取材で訪れたドイツの幽霊城―シュバルツクヴェレ城を撮影中、無人のはずの城の屋根に腰掛ける少女を目撃する。 翌日、自分が見た少女が幻でないことを確かめるため、城に忍び込んだ耕平は数々の超常現象に遭遇しながらも、捜していた少女・葉月と出会う。 自分を訪ねて来てくれたことを喜ぶ葉月はお礼にプレゼントをあげたいと言うのだが…
ヴァンパイアだった葉月は、耕平の血を吸い"シモベ"にし、城から抜け出すため、自分を城に封印している水晶玉を壊すよう命令するが、霊的にドン感な体質の耕平には全く変化が現れず言うことを聞かない。 やがて、言い争う二人の前に事態を察知した城の守り役ビゴーが現れる、逃げるためしぶしぶ葉月に協力することになる耕平だが…
日本に来た葉月は、耕平と祖父・竜平の二人が暮らす、マルミ堂に転がり込んでいた。 離れ離れになった母親との再会の約束を一途に信じる葉月に、耕平は自分の過去の境遇と重ね合わせ、つい感情的に当たりショックを受けた葉月は家を飛び出してしまう。 冷静になった耕平は、母親捜しを手伝うことを決心し葉月を追うのだが…
城を抜け出してから一月ほど経ち、葉月は竜平の店を手伝いマルミ堂の看板娘となっていた、そんな日常をうかがう小さい影…。 満月の晩、喉が渇きKiss(吸血)の衝動に突き動かされた葉月は、耕平の寝込みを襲うが抵抗され、新しいシモベを求め外に飛び出してしまう。 心配のあまり追う耕平は公園で若い男に声を掛ける葉月を見つけるが…
葉月の前にエルフリーデと名乗るヴァンパイアが現れ、城に戻るよう説得を始める。 無視し続ける葉月につきまとうエルフリーデだが、偶然居合わせた耕平がシモベにも関らず葉月の命令を聞かないことに気がつくと「ヴァンパイアの恋人」と謎の言葉を残し立ち去ってしまう。 翌日、マルミ堂に現れたエルフリーデは何故か耕平に興味がある素振りを見せるのだが…
葉月たちは京都旅行に出かけ、立ち寄った御堂本家で、双子の巫女、光と薫に出会う、二人は成児と耕平の許婚だと聞かされ、驚く葉月とひろみ。しかし、葉月がヴァンパイアだと見抜いた光と薫は「婚約者に悪い虫が付いた」と、葉月につきまとう。 竜平と成児は本家に残り衰弱したハイジを復活させる儀式を開始ことに、その頃、京都見物に出かけた一行の前にエルフリーデが現れ、耕平を深夜の寺に呼び出すのだが…
マルミ堂で掃除中の葉月は首筋に痛みを覚える、慣れていない布団のため、寝違えたのだ。安眠を求めベッドをおねだりするものの、耕平や竜平は全く相手にしない。 たまたま訪れたひろみに人を操る邪眼を使いベッドを買ってもらうが、葉月の人の気持ちを考えない振舞いに耕平は「人にものを頼みたかったら力に頼らず、素のお前で頼め!」と怒るのだが…
マルミ堂の屋根の上で夜景を見ていた葉月は、偶然母親の姿を見つけ再会を喜び、家を飛び出してしまう。 追いかける耕平は母親が偽者で、ドイツから来日したヴァンパイア・キンケル伯爵に葉月が連れ去られたことを知り、竜平と共に助けに向かう、そこにはキンケル配下のエルフリーデとビゴーが待ち構えていた…
捕らわれた葉月を助けるためキンケルの待つホテルに潜入した耕平と竜平は二手に分かれ行動を開始する。 意外な援軍と共に陰陽術を駆使して戦う竜平だが、キンケルの圧倒的な力の前には全く歯が立たない。 その頃、耕平は葉月を見つけ助けようとするが、別人のような冷たい態度で耕平の呼びかけにも耳を貸そうとはしない…
キンケルとの戦いで深手を負った耕平は死の淵を彷徨っていた。 病院に見舞いに行った葉月は、京都から駆けつけた光・薫と共に病室に向かうが、そこで耕平に死相を見てしまう。 容態が回復しない耕平に竜平の指示の下、延命の術を施すことになるが「人間がやるから」と葉月は病室から追い出されてしまう…
京都に帰ったはずの光・薫がマルミ堂に突然現れる、耕平と葉月の様子が気になり戻って来てしまったのだ。 押しかけてきた二人を露骨に敵視する葉月に、光と薫はマモノ呼ばわりし、病床の耕平の世話をめぐりいがみ合う。 翌日、入院している竜平を見舞いに行くことになるが昼間外出することができない葉月は一計を案じて…
入院中の竜平が何者かに襲われる、時同じくしてマルミ堂の耕平、成児の前にキンケルのシモベにされたフォレストの編集長が現れ、竜平の命を助けたければ館まで来るようにと、キンケルからのメッセージを伝える。 館に到着した葉月達を出迎えたのは、シモベにされたひろみだった。 ひろみに案内され屋敷に入った一行にキンケルの影が忍びよる…
キンケルの光の屈折を操る特殊能力に翻弄されながらも、助け出した竜平とエルフリーデの協力を得て一時は襲撃を退けた葉月達は、館を脱出するために竜平の案でキンケルを倒す罠を準備する。 その様子を伺うキンケルは葉月と耕平が単なる主従関係でないことに気付き、さらなる絶望を与えるため策略をめぐらす、そして決戦の時が…
ある朝、葉月が突然別人のようにしおらしくなり、自分はルナだと言い始める。 驚く耕平と竜平だが同居人となったエルフリーデによって、葉月の過去と人格の秘密、城に閉じ込められていた理由、そして隠されていた能力が明らかにされる。 新たな能力のため生活が一変したルナを複雑な心境で見守る耕平だが…
なぜか耕平を無視し続けるようになった葉月、心配し妄想を膨らます竜平とエルフリーデをよそに、二人の溝は深まっていく。 そんな中、満月の晩が訪れ吸血の衝動にかられた葉月は耕平を避け、新たなシモベと血を求めマンハントに出かけてしまう。 焦りを隠せず後を追う耕平の前にエルフリーデが現れ…
大好物のネコミミ饅頭をカラスに横取りされた葉月はハイジと共にあの手この手で泥棒カラスを捕まえようと奮戦する。 その様子を見た耕平は、葉月をモデルに写真を撮影することを思い付き、葉月を誘いドライブに出かける。 その日をきっかけにすっかり写真に撮られることが好きになってしまった葉月だが、ひろみが偶然見つけ、持ち帰った写真が思わぬ波紋を呼ぶことに…
葉月を守る力が欲しい耕平は竜平に術を教わろうとするが拒絶される。 その内心を察してか、エルフリーデは竜平に自身の生い立ちを打ち明ける。 葉月に見守られながら自己流でトレーニングを開始する耕平、そんな耕平に竜平は「修行したいなら、そこへ行け」と一通の手紙を差し出す。 そんなマルミ堂に近づく暗い影…
葉月は耕平の修行に付き添い、御堂裏本家 布津神社にいた。裏本家を取り仕切る御堂弥生、そして光・薫の巫女姉妹たちと共に暮らす日々は、毎日の日課となった光とのケンカ以外は平穏な日々が続いていた、ただ修行のため山篭りをしている耕平と会えない以外は… そして、今日は月に一度だけ山にいる耕平に会うことが許される日、心配する光達を残し、一人山に向かう葉月、しかし山をさまよう葉月に異形の妖怪が迫る…
満月の夜、一月ぶりに耕平にKissをする葉月、何となくいい雰囲気の二人を前に憤る光と哀しむ薫、薫は婚約者を葉月に取られまいと、ひたすら萌えアピールを耕平にするのだが… その頃、山に張り巡らせた結界を越え、三人の怪しい影が一匹の猿と共に山の温泉にいた、異変を感じた弥生はハイジと共に結界の祠へ向かうが…
修行中、大怪我をした耕平を治療するため葉月を山に呼ぶことになる、怪我のため身動きが取れず山中で放置された耕平は、包帯だらけの謎の怪人、巨漢の大男、そして大男に「姫様」と呼ばれるヴァンパイアの少女と遭遇する。 その頃、葉月達が留守を預かる御堂裏本家に托鉢僧が訪れる、その正体は意外にも… そして耕平を助けるため、山に入った葉月たちは追っ手のヴァンパイア・バルガスと遭遇してしまう。
耕平はヴァンパイアの少女・アルトに傷を治してもらい、唄を教えたことから心を通わす、アルトは耕平と遊びたいと言うのだが… 弥生と共にバルガスと戦う葉月たち、そこに偶然、耕平とアルトが合流、葉月を見たアルトは「ルナはいらない」と突然、葉月に襲いかかる。 さらに現れたヴァンパイア・ジェダの猛攻に押される葉月たち、そんな中、光が恐怖のあまりパニックを起こしてしまい…
ヴァンパイア達の襲撃に「私のせいで皆を巻き込んだ」と落ち込む葉月。 一方、弥生から実は“浄眼”の力を持つ霊能者であることを伝えられた耕平は、ヴァンパイアと戦うため、幼い頃封印された能力を解く決意をするが、その条件として葉月と会うことを禁じられてしまう。 耕平から引き離された葉月はこっそり耕平に会おうと試みるのだが…
取材で京都を訪れたひろみは荒れ果てた御堂本家に愕然とする。 一方、浄眼の封印を解いた耕平は、恐怖のイメージに囚われ、怯えて動けなくなってしまう、そんな耕平に何もしてあげられない葉月は一人、母の言葉を思い出す。 その状況を察知したジェダは独自に行動を開始し布津神社を襲撃する。 予期せぬ襲撃に苦戦する弥生達を前に、葉月はある決意をするのだが…
自ら犠牲となった葉月のため、ヴァンパイアの脅威は去るが、葉月に助けてもらったことに不満な光は葉月を取り戻そうと後を追う。 ヴァンパイアのもとに戻った葉月は耕平達と過ごした日々を懐かしむが、そんな葉月にアルトは「ルナはキライ」と不満を隠さない。 一方、ジェダは御館様の力を借り、葉月を完全にヴァンパイアのルナにする儀式をはじめようとするが、そこに立ちはだかったのは…
戦いから一ヵ月後、いつもの日常に戻った葉月達だが些細なことから、葉月と耕平がけんかを始めてしまう。 そんな中、懐かしい顔ぶれが集まりお月見パーティをすることになるが、光や薫がいつものように耕平や葉月にちょっかいを出すため、二人の関係はよりギクシャクしてしまう。 パーティも盛り上がった頃、遅れて来た成児が連れて来たのは意外にも…