かつて週刊少年ジャンプで連載していた分は全部読んでいたが現在プレイボーイで連載中の37巻以降は未読。ちなみに『キン肉マン二世』の方は漫画未読でアニメはたまに見ていたなぁという程度ですね。
ま、それくらいなので大ファンというわけではなくて昔は読んでたよくらいの平均的な昔のジャンプっ子おじさんだと思うのだが、いや面白かったですよ。ぶっちゃけ大して期待もせずに見たし、そこまでベタ褒めするほどのアニメ作品だとも思わないのだが今回の完璧超人始祖編の中では敵役たる完璧超人たちが持っている彼らを象徴するようなアイテム? が合体して巨大なマシンガンになり、その弾薬? として完璧超人たちが撃ち出されてその穴が各完璧超人たちが待ち受けるリングへの通路となる演出と、ダルメシマンが敗北したときの理由付けがもう感動的とさえ言っていいほどにあの頃のキン肉マンのノリだったのが最高過ぎてそれだけでこのアニメを見て良かったなと思いましたね。
いやだってあんま詳しくないけどゆでたまごのコンビは二人とも還暦は越えてるでしょ? かなりデビューが早かったと聞くので70代にはなってないかもだが80年代に大ヒットした作家なんだからもう60半ばはいってる年齢だと思うんですよ。その年齢で往時の少年漫画のノリそのもののアイデアや展開がお出しできるってのは凄いですよ。こういう言い方すると昔から進歩がないと遠回しにディスってんのか? と思われそうだがそんなことはなくて俺は本当に感服して感動したから。
だって同じジャンプ作品なら現在も連載中の『ジョジョ』だって4~5部以降くらいからは1部とか2部とかのノリからは大分変わって、少年漫画的なものだけじゃなくて荒木飛呂彦自身の人生観を反映したテーマとかがかなり前面に出てくるようになったじゃないですか。いや普通はそうなんですよ。普通の作家は描いてくうちに自身のテーマとかがどんどん深化されていくもんなんですよ。でも本作はあの頃とほとんど変わらないような内容と演出でキン肉マンを見せてくれるのである。これは感動するよ。
まぁもちろん、実際に80年代にタイムスリップしたわけではないし自分自身が子供に戻ったわけでもないから、どこかで大人としての目線も保持して今さら『キン肉マン』に夢中になれっかよというスタンスも取っておきたいところではあるのだが、それでも作品に触れている間だけは子供の頃に単行本の項をめくっていたときのような気持ちになって自分の贔屓超人を応援してもいいのではないだろうかと思う。
そういう気持ちを思い出させてくれたのでこれは良いアニメ化だな~、と思いましたね。まぁお話はかなりぶつ切りでまだ先を見てみないと評価はできないが続きは見ます。ちなみに俺が好きなのはウォーズマンなのでシーズン2では活躍を期待する。