ヨークさんの映画レビュー・感想・評価

ヨーク

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アメリカン・カーネイジ(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

カリコレ3本目。
ちょっとびっくりしてしまったのだが、あらすじ紹介をざっと見た限りではまぁカリコレや未体験ゾーンにありがちな低予算なホラーなんだろうなー、くらいに思っていたのだが、映画の冒頭がなにやら
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怪盗グルーのミニオン超変身(2024年製作の映画)

3.8

基本的に全作観ているが、そこまでコアなファンというわけでもないので怪盗グルーのシリーズとミニオンズシリーズでどれがどうだったかイマイチ記憶が定かではない部分があるのだが、確か前作か前々作くらいでグルー>>続きを読む

ノー・エスケープ 自由への国境(2015年製作の映画)

3.4

カリコレ2本目です。
映画自体は2015年のもので日本で公開されたのは2017年らしいので今回はリバイバル上映という感じだろうか。わざわざリバイバル上映されるほどの名作なのか? と言われた、う~~~ん
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.2

これは良かったですねー。面白かった! しかし正直に言うとアレクサンダー・ペインという監督は『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』しか知らないのであんまり作家論的な方向から観ることはできないしそういう感想>>続きを読む

リッチランド(2023年製作の映画)

4.0

この『リッチランド』はほんとは昨日の夜に感想文を書こうと思っていたんだけど、昨日の昼間に観た野田秀樹の最新作『正三角関係』が本作とちょっと被る内容で一度完成イメージができていた『リッチランド』の感想文>>続きを読む

SCRAPPER/スクラッパー(2023年製作の映画)

3.9

確か去年か一昨年くらいに『アフターサン』という映画があって、父親と娘の絆を描いたって感じの作品だったと思う(未見)んだけどそれほど拡大上映されてたわけじゃないにもかかわらずコアな映画ファンのみならず多>>続きを読む

#スージー・サーチ(2022年製作の映画)

3.7

新宿のシネマカリテで毎夏行われていて、そして残念なことに10周年の今年が最後の開催になってしまうカリコレの今年一発目でした。
カリコレは基本的にはビデオスルー(今風に言えば配信スルーか?)になってしま
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ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ(2023年製作の映画)

3.7

『パラレルマザーズ』からまだ二年ほどで新作かよ! アルモドバル元気だな! と思ったが本作『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』はランタイム31分の短編だったので、あぁやっぱ寄る年波には勝てないというかア>>続きを読む

温泉シャーク(2024年製作の映画)

3.5

タイトルが『温泉シャーク』なのでね、これはもうアレだろ! アレな映画に違いないだろ! という確信めいたものを持って劇場へと足を運んだんですが、まぁアレな映画であることは間違いないのだが思ってたよりもず>>続きを読む

ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

3.6

結構面白かったですね。結構つまんなかったじゃなくて結構面白かったんだからまぁいいじゃないか、という感じではあるのだがぶっちゃけそれ以上は特に言うこともないような映画であった。まぁ悪くはないよっていう意>>続きを読む

ルックバック(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

原作は既読なのだが、本作『ルックバック』の感想としては率直に言うと原作漫画を読んだときとほぼ変わらないもので「エモいってのは分かるけど別にお話としてはそんなに面白くはないなぁ」というものだった。この映>>続きを読む

新・三茶のポルターガイスト(2024年製作の映画)

3.3

本作『新・三茶のポルターガイスト』を観たのは大体一週間前の7月1日で、その日から俺は4日ほど実家に帰省していたんですよ。その帰省している間に本作の感想文を書こうと思っていたんだが結果的には書かずに一週>>続きを読む

オールド・フォックス 11歳の選択(2023年製作の映画)

3.8

この『オールド・フォックス』は結構いい映画だったと思うのだがそこまで高評価にできない理由があって、それがなぜかというと結構がっつり寝てしまったからなんですよね。大体俺はどんな映画でも寝る人で、直近だと>>続きを読む

Iké Boys イケボーイズ(2021年製作の映画)

3.4

この手のB級を越えたC級どころかZ近くまで見えているんじゃないのかという映画に対する俺の「結構面白かったよ」はすでに何の説得力も持っていないのではないだろうかという気はするが、結構面白かったですよ。大>>続きを読む

HOW TO BLOW UP(2022年製作の映画)

4.1

これは面白かったっすよ!! とエクスクラメーションマークを二個も付けてしまうほどの書き出しなのだが、ぶっちゃけ傑作とか名作というほどではなくそれほど持ち上げるような映画かというとそこまでではないかなー>>続きを読む

男女残酷物語/サソリ決戦(1969年製作の映画)

3.9

なんか日本未公開の伝説のカルト映画がついに公開! みたいな宣伝の仕方だったのでまんまと乗せられて観てしまったのだが、要はこの『男女残酷物語/サソリ決戦』という映画はマリー・クヮントが大ヒットさせたミニ>>続きを読む

わたくしどもは。(2023年製作の映画)

3.8

予告編でスピリチュアルな感じの映画だろなぁ、と思ったのだが肝心の本編の方も大体そんな感じで予想以上のことは特にない映画だったな…というのが第一印象でした。そう書くとイマイチだったのかと思われそうだけど>>続きを読む

ドライブアウェイ・ドールズ(2023年製作の映画)

3.6

余程期待値が高かったり待ちわびたシリーズ最新作とかでもない限り、俺は結構事前知識ゼロで新作映画を観ることが多くて、この『ドライブアウェイ・ドールズ』かのコーエン兄弟の片割れであるイーサン・コーエンの新>>続きを読む

レイト・アフタヌーン(2017年製作の映画)

4.0

本作もアイルランド映画祭で先日感想文を書いた『あのボートに乗って』との同時上映で観ました。と言っても二本立ては二本立てだがこの『レイト・アフタヌーン』はたった10分の短編アニメ。同時上映の『あのボート>>続きを読む

あのボートに乗って(2022年製作の映画)

3.7

6月13日まで恵比寿ガーデンシネマで開催されているアイルランド映画祭で観ることができました。このアイルランド映画祭は先月から開催されていて日本初公開の作品もそこそこあって興味深いイベントだったのだがス>>続きを読む

FARANG/ファラン(2023年製作の映画)

3.9

先日感想文を書いた『ライド・オン』ですが、その日はとりあえず『ライド・オン』は絶対に観ると決めていたんだけどそれとハシゴする候補が二本あってそれが本作『ファラン』と『マッドマックス フュリオサ』だった>>続きを読む

ユニコーン・ウォーズ(2022年製作の映画)

3.6

最初に予告編を見たときの印象は漫画の『Cat Shit One』に『ハッピーツリーフレンズ』みたいな悪趣味なグロ要素を混ぜたような感じかなぁというもので、それは全然間違いではないというか概ねそういう映>>続きを読む

アニマル ぼくたちと動物のこと(2021年製作の映画)

3.9

ドキュメンタリーとしてストレートに分かりやすい作り、と言うと褒めてる感が出るが裏を返せば観せ方に特に捻りやアイデアがなくて凡庸とも言えてしまうのだが、まぁそんな奇を衒った表現で面白がるような題材じゃな>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.8

映画ファンにとっては待ちに待ったであろうという『マッドマックス:フュリオサ』ですが、第一声としては面白かったです。どれくらい面白かったかというと本作と同じくジョージ・ミラー監督のシリーズ前作『マッドマ>>続きを読む

ライド・オン(2023年製作の映画)

3.8

面白いかどうかで言えば面白かったし好きか嫌いかで言っても好きな映画ではあったのだが、まったく絶賛するほどではなくてあんまり使いたくない言い回しではあるのだが普通に面白かったなくらいの『ライド・オン』で>>続きを読む

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.0

近所のミニシアターでやってたアキ・カウリスマキ特集で最後に観たやつですね。多分これでアキ・カウリスマキ作品は大体は観ただろう。20世紀のアキ・カウリスマキ作品は基本的に自宅のレンタルビデオ鑑賞で飲みな>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

本作『悪は存在しない』が初濱口竜介なんですが、とりあえずの第一声としては凄く出来が良い映画だと思ったし、まぁ面白かったですよ。素直に面白いとは言わずにまぁ、とか付けちゃう辺りが少し察してほしいところで>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

前章に続いての『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章』でしたが、いやー! ダメだったなこれは! この感想文はおそらく結構ボロクソに文句を書くと思うので本作が大好きで最高の映画だった! >>続きを読む

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.1

引退宣言を返上して製作し、昨年公開されて日本でもミニシアター規模では十分なスマッシュヒットとなった『枯れ葉』のおかげではないかと思われるのだが近場の名画座で5月いっぱいまでアキ・カウリスマキ特集をやっ>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

4.0

俺がこの『関心領域』という映画のことを初めて知ったのは、おそらく多くの方々と同じように昨年のカンヌでグランプリ(ちなみにパルムドールは『落下の解剖学』)を受賞した際のことであったが、実は本作がどのよう>>続きを読む

鬼平犯科帳 血闘(2024年製作の映画)

3.9

あんまり時代劇の映画は観に行かないし、実際フィルマークスでも時代劇の感想文とかほとんど書いていないと思うんだけど実は時代劇自体は結構好きなんですよね。俺は物心ついた頃から父方の祖父母と同居していたので>>続きを読む

ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)

3.8

現在下高井戸シネマで上映中(月末で終わりだが)のアキ・カウリスマキ特集で観ました。アキ・カウリスマキは7~8割くらいは見ているけどこの『ラヴィ・ド・ボエーム』は未見。こういう貴重な機会を作ってくれる名>>続きを読む

青春(2023年製作の映画)

4.1

本作の監督であるワン・ビンといえば映画好きの間では『死霊魂』(495分)『収容病棟』(237分)『鉄西区』(545分)といった具合に超々々と繰り返しを二個付けたくなるほどの超々々長尺映画を撮る監督とし>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

いやー、やっと観ましたよ。この『PERFECT DAYS』が映画好きの間で話題になっていたのはちょうど昨年末くらいだったと思うから実に半年遅れくらいで観たわけである。遅いな。あまりにも遅すぎる。まぁで>>続きを読む

またヴィンセントは襲われる(2023年製作の映画)

3.8

「目が合ったら襲われるという笑っちゃうくらい不幸な設定の主人公の姿が面白いだけでなく、ゾンビものとしても新鮮味がありそこに例の世界的なアレも重ねられるという多重構造はお見事。オチが読め読めではあるが面>>続きを読む

人間の境界(2023年製作の映画)

4.4

世の中には正しいからとか間違っているからとか、好きだからとか嫌いだからとかで区別せずにとにかく知っておくべきことというのがあって、お金は大事だから無駄遣いしないようにという小学生レベルのことから望まぬ>>続きを読む