志麻凛

明日ちゃんのセーラー服の志麻凛のレビュー・感想・評価

明日ちゃんのセーラー服(2022年製作のアニメ)
4.4
冬アニメの段階ですが、今年のアニメのランキングを作るとしたら、TOP10には確実に入る作品。

まず、蝋梅学園中等部1年3組のメンバーが歌うOPの「はじまりのセツナ」が、めちゃくちゃ良い。今期のOPの中でも好きな方に来ます。木崎さんがシャボン玉を吹く描写から始まるOP。そこから、1年3組の1人1人を映し出すにあたって、ありのままの日常を描いている。そのアルバムのようなOPに魅了されました。

そんなOPから始まる今作。
率直に言って、フェチズムの描き方が独特で、好きな人と嫌いな人が明瞭に分かれると思います。1話で、木崎さんが爪を切って足の匂いを嗅いでいたり、小路のお腹や脇などの焦点の当て方だったり、敬遠してしまう人が出てきても可笑しくないです。私は、そういうのは1描写として見て、さほど気にしません。なので『好き』の方で持っていけました。

2話以降から本格的に、小路とクラスメイトの親睦を深める日々が始まる。小路が通っていた、ふたば小学校ではいつも1人だったが、この蝋梅学園で沢山の仲間を作ろう!と努力する姿に応援します。

9話でミサンガの材料となる糸を買いに行き、10話で小路を筆頭に練習をしているクラスメイトを応援する。11話で、バレーを通し、クラスの団結力を高め、12話でそれらの総決算を魅せる。ラスト4話の畳み掛けが最高で、最終回が終えた後の余韻がとてつもなく長かったです。この余韻の長狭は、前クールにやってた『白い砂のアクアトープ』以来です。

2期が来たら、絶対に見ます。
志麻凛

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