リズとの対決を経て自主退学を選択したレゴシは、コーポ伏獣での一人暮らしを開始。一方、青獣ビースターを辞退し卒業したルイは、父・オグマに向き合う決意を固める。キャンパスライフを謳歌するハルにも悩みは尽きず…。その頃、現役ビースター・ヤフヤは、殺獣に快楽を求める凶悪犯・メロンを追っていた。レゴシとメロン、交わるはずのなかった運命を結びつけたのは、レゴシの家族が秘めたある秘密だった…。
レゴシはチェリートン学園を退学し、苦労しながらも新たな生活を始めていた。学園は、肉食獣と草食獣の別学を決定する。現在のビースターは、レゴシに興味を抱く。
食肉の禁断症状に苦しむレゴシは、隣人の草食獣に大きな迷惑をかけてしまう。謎に包まれたシシ組の新たなボスは、危険なエナジードリンクを街に広めようと画策する。
レゴシはルイの言葉に背中を押され、エナジードリンクの売人たちに戦いを挑む。学園の演劇部は、難しい決断を迫られてしまう。夜道を歩いていたレゴシは、見覚えのある動物の姿を目にする。
チンピラたちをたたきのめし、レゴシを仰天させるゴーシャ。ヤフヤは、ゴーシャとの過去を振り返る。親切なアザラシに出会ったレゴシは、海洋生物の世界について教えてもらう。
演劇部で一緒だった仲間たちと再会し、友情を確かめ合うレゴシ。その後レゴシは、ヤフヤからディナーに招待される。シシ組は、ずる賢いジャコウネコのもとで働かされることに。
傷ついたレゴシは、ゴウヒンのもとで体を回復させる。ヤフヤはメロンというガゼルのカウンセラーに疑いの目を向け、調査を開始。ハルは、異種カップルに訪れた衝撃の結末を目の当たりにする。
レゴシはハルとデートに出掛けて誕生日を祝ってもらい、彼女にすべてを打ち明ける。ふたりの関係について覚悟を決めたハルは、レゴシにあまりにも大胆で危険なお願いをする。
耳を疑うようなうわさが飛び交うなか、裏市は大にぎわいに。ヤフヤは、メロンを追い詰める計画を練る。ヤフヤから命を受けた窮鼠五百団は、秘密裏に監視任務を続けていた。
演劇部の部員たちは、肉食獣と草食獣が一緒に活動できないことにいら立ちを募らせる。ヤフヤの提案に心を動かされたレゴシは、メロン主催の秘密のパーティーに潜入することに。
危険なエナジードリンクについて調べるルイは、手掛かりを求めて裏市に再び足を踏み入れる。そこでルイはかつての仲間たちに出くわし、彼らの新しいボスの姿を目にする。
キヌスの肉食獣への影響を何とかして突き止めるため、ルイは素性を偽ってデシコに話を聞きに行く。レゴシは誰の力も借りずに、単独でメロンを追い続ける。
ルイはヤフヤとの面会を希望するもかなわず、彼がいるビルに忍び込むことに。レゴシは、タトゥースタジオで手に入れた手掛かりを追いかける。果たして、レゴシはメロンを見つけられるのか?
肉食獣であることを受け入れ、ハルのために強くなると誓ったレゴシ。平穏な学生生活を取り戻すものの、何かが欠けている。学園にルイの姿がないのだ。そんなある日、半年前に起きた『食殺事件』の犯人が…
>>続きを読む©板垣巴留(秋田書店)/東宝