ぜにげば

進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)のぜにげばのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

伝説がまた1つ幕を下ろしましたなあ。

もう前回で話は殆ど纏まってるからあんまり書き連ねる感じではないなぁ。

ジークとアルミンの「このために生まれたんじゃないか…ただそれだけで…」ってシーン、いざ現実に落とし込んでみるとやっぱり共感はできないなあ。
一応平和だから、贅沢したいって気持ちが邪魔して共感できないや。
彼らが言うと重みはあるけど、このセリフを現実でいうと虎舞竜のロード歌うだけになる。
アルミン視点で野球ボール、ジーク視点で葉っぱって感じになってて、本来なら逆なんだけど、同じだからあえて逆にして、同時に見てる人の目を描いてる感じが演出として上手いなとは思った。
まあ同じだから逆でもいいから上手いとかじゃないかもしれない。

一番好きなシーンはジャンとコニーの巨人化直前かなぁ。
いいよなぁ。

ガチ勢じゃないからわかんないけど、愛を求めて好きな人の言いなりになったユミルに対して、好きな人の首を切って進撃を止めたミカサが対比になってて、ユミル自身その回答にご満悦ってことなんだろうな。

作画も良くて、特にミカサの戦闘シークエンスが良かった。
「あ、WITStudioの作画が帰ってきた!」って思ったし、ただ帰ってきただけじゃない超絶クオリティだった。
まあそこに喜んでる時点で最後までwitとMAPPAの全体的な質の差が明確に存在することを示しているから、その分やっぱり天数は下げざるを得ないけど。

エンドロールの映像を見てる時、AKIRAとか攻殻機動隊を見た時の気持ちを思い出したな。
平気の感じがなんかセル画っぽさもあったし、世界観に圧倒された感覚も含めてそう感じた。
事実としてそのクラスの歴史に残る作品だからなあ。
ストーリーは置いておいてアニメーションとしてそれらと同格かと言われるとWIT時代ですら怪しい(そもそもアニメと映画じゃ比べるのずるいけど)けど、でも僕は同格に置いていいと思う。
個人的殿堂入りは当然。

分割版のオープニングエンディングも素晴らしい。
最後の巨人のこぶしの聞かせ方とか展開とか作画も含めて完璧だったな。

電波兵団や100カメやプロフェッショナルをちゃんと見たりしたのもあって体験としてもたのしかった。

追記
Twitterでアニメーターさん達がMAPPAに不満を吐露してたけど、そういう部分も含めてやはりMAPPAという制作会社は好きになれないな。
なんでもかんでもMAPPAが噛んでてどこへ行っても目にする現状は異常だから、やりがい搾取はやめて身の丈にあった量で今まで以上に高品質なものを作ってください。
MAPPAから生み出された作品に、良作はあれど大傑作は無いので。
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