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地中深く流れる光──生命の素たる"光酒"。 それが世の生命達に与える影響を知らずに扱った男がいた。 他意なき故の危うさが何かを引き起こす前に、蟲師が追う。
貝殻に耳をあて、聞こえてきたのは──鳥の声。 幾年も前の悲劇が癒えぬままの漁村で、妖しき"蟲"が凶兆を示す。 異形のモノが告げる異変、ヒトにとってそれは──。
その男の頭上には、常に雪が舞っている。 凍える事も無く平然とする男を支配するものは、 決して拭い去れない記憶──妹と共にした冬の想い出。
夜の山中、道具ひとつ使わずに狩りをする者があった。 己の意のままに生命を摘み取り弄ぶ"それ"は──"ヒト"と"蟲"の境に在る、脆弱なる"モノ"。
覗き込んだ水面に映ったのは誰、或いは何──。 虚と実が溶け合う時、己で在り続ける術を悟り得るのは、この世に生を刻む己のみ。
枝先に溢れる無数の彩りは、ヒトを魅了する春の美景。 それを欲して止まぬ者は、いつしか禁忌に歩み寄る。 儚き花──咲き誇るは誰が為に。
その女は、雨を告げながら旅をする。 蒼天から注ぐ雫が呼び起こす女の過去──それは幾粒の涙でも償えぬ数奇な巡り合わせ。
凪の海で帆を揺らす船。 意のままに”蟲”を操り風を呼ぶ危うき少年は、己が為に往く──心に地平を見る為に。
雪の時節も青々と実りをたたえる里。 眠りにつく事すら無く農事に精を出す男は、その脈動と共に何かを刻み続ける。 家族が生きる地の為に、そして己の血が為に──。
春の訪れを拒む山があった。 降り止まぬ雪、冬眠から目覚めぬ生命達。 それは山のヌシ自らの意思──死を待つが如く。
それは何処であったか、何時であったか。 白き髪と緑の目を持つ少年は、 世と生命の“理”を──そして己が居るべき処を照らす光を知った。
遠い記憶に残るのは、幾年も先に訪れるはずの春。 かの匂いを知る者は、未だそれを知らぬ己のみ。 この世が現でないならば、重ねた歳月は誰の為──。
昼でも夜でもない、不確かな刻──夕暮れ。 地に長く延びたふたつの人影が重なる時、永く眠っていた闇が目を醒ます。
この世にはヒト知れぬ水路が在る。時にヒトは意識を任せ、 望む相手への路を辿り──そして互いが、同時に想う。
寄る辺なき少年の心が見上げる空は、求めども触れられぬ温もり。 時にヒトは、五識を超えて感応する──生命達の眩き息吹に、己を包む輝きに。
輝きひとつ見えぬ夜空、しかし頭上にのみ散らばる幾多の星。 独り、少女は見上げていた──異質な闇と懐かしき光を。
水に誘われながら、そして自らも水を欲しながら──少年は脈動を刻む。 胎内での記憶に呼ばれたかのように、しかし彷徨うように。
叶わぬ願い、通じぬ想い──やがてヒトは道標を探す。 空を分かつ閃光でさえも照らせぬ、鈍く沈んだ闇の中に。
”死した者は山へ帰る”──誰しもが沼に葬られる里で、奇妙な病が蔓延する。 恐れを抱く人々は言う──”死が伝染った”のだと。
それは、ただ、其処に在った。悠久の刻を重ねるが侭に、見渡すが侭に。 やがてヒトは想いを重ね、その歩みを共にする──未だ知らぬ日々へと。
原作は漆原友紀女史。開国しなかった日本を舞台に、蟲師ギンコが人の目に見えぬ「蟲」の仕業から人々を守る一話完結型の物語です。お気に入りのエピソードは19話と32話です。<第19話:天辺の糸>…
前作が気に入ったので続も拝見前作よりも静けさを感じた。話は前作よりももっと深い気がする。でも!でもー!面白い!なんで?前作から変わらないギンコの落ち着きのある喋り方が凄く居心地良く感じている…
(C)漆原友紀/講談社・アニプレックス