所謂ポストアポカリプスものも相当な飽和状態にあると思うのだけれど、まだまだいける、を感じさせてくれる作品。
その答えは倍にして正義！だった。『少女終末旅行』的なディストピア探検と、『約束のネバーランド』的なユートピア失楽園を両輪駆動させる胆力が頼もしい。出てくるトピックは決して目新しいものばかりではないが、それ故に推理させて誘導するのも裏切るのもお手のもので、かけ合わさった別の味を作っている。コロ卵である。
そんなふたつの領域が並行しつつ、少しずつにじり寄るシーズン1。
「案の定」と「まさかそんな」の配合が絶妙な中、ちょっとちょっとと思ってるうちに最終話。まだ何にもわからん。千鳥ノブの「終わるな終わるな！」という声が聞こえたのはわたしだけではないはず…ほぼDisney+オンリー状態でもあるので、まだ観てないって方はシーズン2開始後からでも良いかも。
あと、『メイドインアビス』ともまた違った方向に、負けない深さで拗らせたフェティシズムが随所に散らばっている。四次元ねじれNTRみたいな、重すぎ、業。やっぱりHENTAI is POWER、なんだなあ。
