王道ラブコメに必ず発生する負けヒロインにスポットを当てたラブコメ作品。
3人の負けヒロインはそれぞれ失恋をして、その失恋を乗り越えていく過程に、主人公のモブキャラ然とした男子、温水くんが絡んでいくというストーリー。
この手があったかという、テーマが秀逸。
普通のラブコメではハーレム展開から必ず負けヒロインが生まれてしまって、ハッピーエンドながら、切なさが残っちゃうんですよね。今作では序盤で全員振られるのでそのへんのモヤモヤが解消されているというだけでも秀逸。
再生の物語だけを見れるわけです。
夏の海の水着回とか、文化祭とかお約束のイベントは外さず、時折シリアスなストーリーも挟みつつ、めちゃ充実の12話でした。
作画、演出ともにハイレベルで、OPもEDもアニメにバッチリハマってました!何より制作チームの良いもの作ってやろうって熱意がバシバシ感じられて、それって画面を通してわかるもんですよね。これは2期も確実に来るでしょ!
個人的にはヒロイン達は文句なしですが、温水くんがあまりに無個性なのが少々気になりました。もう少しアクが強くてもいいかなあ。好きにも嫌いにもなれない感じ。
今後温水くんの独占欲とかエゴとかが垣間見えてきたら、最高ですね。