Same

エルフェンリートのSameのレビュー・感想・評価

エルフェンリート(2005年製作のアニメ)
4.0
グロアニメの代表格のように扱われていますが、海外では作品の評価は高く、オープニングの『Lilium』が各国の教会で讃美歌として歌われるなどもしています。

【あらすじ】
突然変異によって誕生した二本の角とベクターと呼ばれる見えない手を持つ女性型ミュータントであるディクロニウスは、人類を滅ぼしかねない存在として、離島の国立生態科学研究所で隔離、研究されていた。
ディクロニウスの1人であるルーシーはこの研究所の脱出に成功するが、脱出の際に頭部を撃たれ記憶を喪失、由比ヶ浜の浜辺に打ち上げられる。彼女を発見したコウタ、いとこのユカによってにゅうと名付けられ共に生活を始める。
にゅうとして穏やかな生活を始めたルーシーだったが、ルーシーを探すため、ディクロニウスのナナが送り込まれる。

絵柄も今見ると癖が強く、差別や虐待、グロも満載でなかなか視聴ハードルが高いですが、ストーリーはとてもよくまとまっています。
グロで言うならばルーシーVSナナがやばいですね。生きたまま手足をもがれるナナは、それまでのナナの生い立ちを考えると正視に耐えないです。
なぜルーシーが執拗に追われることになるのかが判明し、コウタとの過去の因縁も暴かれていく後半戦に向けて話は盛り上がっていきます。原作漫画も読みましたがコンパクトにまとめたアニメ版はよくできていると思いました。

以下微妙にネタバレ

生殖能力のないディクロニウス「ジルペリット」の1人ナナが激推しです!実験動物のように扱われ、幼少期から日々拷問のような実験を繰り返されおり、精神の均衡を保つために研究所の所長である蔵間をパパと慕っています。ほぼ捨て駒としてルーシー捕獲に駆り出され、四肢をもがれ瀕死で敗退したあと、薬によって処分されかけるシーンはかなりグッときます。そんな生い立ち、境遇であっても優しく健気な性格なのが人気の理由ですかね。
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