瀬口航平

電脳コイルの瀬口航平のネタバレレビュー・内容・結末

電脳コイル(2007年製作のアニメ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

語りたいことありすぎて、まとまらん、、、めちゃめちゃ傑作。。。
正直17話ぐらいまでは若干退屈なんだけど、後半の巻き返しにやられた。。。

死んだ後の世界、子供、怪談話、携帯依存、本物と偽物、自分の感情と向き合うことの大切さ、現実と幻想、精神世界、大人の利権、人間の身勝手さが引き起こす惨事等など、まだまだいろいろあるけども、これらのいろんな要素が絶妙に絡み合って、この作品が出来上がっている。

どちらかというと、人間関係の変遷の面白さというより、昨品の世界観の魅力がすごい。自分が肉眼で見ている世界の裏側に、異世界が広がっているってファンタジー設定はいろんなものあるだろうけど、こんなにもディテールが深く考え抜かれていて、そして今自分たちが生きている現実世界でも将来有り得そうな、ファンタジーのようで実は身近な話はなかなかない。
そしてそういう世界への理解は大人より子供のほうがあるから子供がメインなのはすごくぴったり。自分もこんな子供時代を生きてみたかったとすら思わせてくれる。彼らのサポートをするのが、めちゃめちゃ変わったばあちゃんと、ギリギリ大人と子供の境目にいる17歳のおばちゃんというのが、絶妙。

ダイチ良い奴だな。情けない奴だけど、決して決して悪い奴ではない。最後で好きになった。

最後の最後、京子ちゃんがすごく大人に感じた。
自分の大切なものの死は、人を成長させてくれるものなんだな。

子供の頃観ても、よくわからなかったろうから、今観て正解。懐かしさとかはないけど、多分少しだけTVでやってたの観たような気もする。

小さい頃の記憶って、けっこう抜け落ちてるんだな、とかなんかこの作品関係ないかもだけど、思った。

自分にとって大切な記憶をおれは失ってしまってないだろうか。
瀬口航平

瀬口航平