ぼっちザうぉっちゃー

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。のぼっちザうぉっちゃーのレビュー・感想・評価

3.7
勇者になれなかった男と魔王になれなかった少女による波乱万丈の社会経験。

ファンタジー世界の中の家電量販店が舞台ということで、電気水道などの現実的なインフラとその動力である魔力とか魔物が共存しているのが独特で面白かった。
そうした企画自体のユルさの他に今の作品とは違う和やかな雰囲気みたいなものがあって、わりと嫌いじゃなかった。
あと異様にキャラの挙動が良い。冒頭の戦闘シーンからすごく良く動いていて、ぱいぱいを中心としてほどよいえっちも提供してくれた。しかしあの制服は貞操観念低すぎな。

そして純粋にキャラクターが可愛い。フィノのストレートな俺っこには面食らってしまった。他キャラはほぼ陰だけど、なんかやっぱり「平成」って感じの造けいの粗い様子に落ち着いたりする。

ラストのシリアスがイマイチではあったけど、終戦後の就職難や働くことの素朴な気づきなど、各話の軽いテーマは良かったし、家電量販店ならではのアイテムボケとかの馬鹿馬鹿しい感じは愉しげだった。