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幽☆遊☆白書のHALのレビュー・感想・評価

幽☆遊☆白書(2023年製作のドラマ)
4.4
Netflix『幽☆遊☆白書』完走。少年マンガの実写化としては120点くらいあげていいんじゃないだろうか。同じくNetflixの『ONE PIECE』に並ぶクオリティだと思う。冨樫義博の原作にある王道ではないキッチュな魅力がここにもある。でもアクションは一切手を抜かねえ!!という気概に惚れた。続編も期待。以下はリアルタイム感想。

Netflix『幽☆遊☆白書』第一話、俺って原作の第一話こんなに好きだったんだな……しかしバトルが長い上にダサい!でも上杉柊平演じる実写版桑原があまりにも良かったのでそれを目当てに観ます。真剣佑の実写版億泰やエイダン・スコットの実写版ヘルメッポに並ぶ最高の相棒キャラの予感がするんだ。

『幽☆遊☆白書』バトルが長い!とか言ってすみません、第二話の真っ昼間からバトルシーン最高でした。まだ霊力を使いこなせない幽助がただの「デキる不良」状態でHiGH&LOWの潮流に連なる超絶身体能力アクションで剛鬼に渡り合う……これが観たかった!幽助が環境キルみたいな動きを多用するのも最高。

原作を読んだのが結構昔で色々忘れているので(とくに序盤)、医者が画面に登場するたびに「おっ神谷実か!?」とワクワクしてしまう。原作にハマったきっかけはコイツだったかもしれない。

まさか飛影の邪眼使用シーンがめちゃくちゃカッコよく演出されるドラマになってるとは思わないじゃん……

幻海師匠に梶芽衣子キャスティングって冷静になるとすげえ贅沢なことやってるよな……『アメリカン・ボーン・チャイニーズ』で観音菩薩役でミシェル・ヨー出してきた時みたいなワクワクがある。

Netflix『幽☆遊☆白書』四話、話数を重ねる事に最高を更新していくシリーズだが(第一話が一番微妙)、ここにきて完璧キャスティングが登場しちまった……ただでさえ原作でも好きなキャラの「鴉」を清水尋也がやってたのかよ!原作通り最初はずっと黒マスクつけてるから気づいてなかった……嬉しい!!

滝藤賢一の戸愚呂兄もめちゃくちゃいいじゃん……実写版寄生獣のもっと凶悪なバージョンみたいになっててすごい楽しい。綾野剛の戸愚呂弟は太ったネオみたいだけど。

何と言っても武威!この辺の原作改変の手際の良さもかなり感心した。そしてこのビジュアルでヌルヌル動くのも感動するし、鎧解除後は荒井敦史の演技でさらに強く見えるというね……いやかなり感動してます。

鴉と武威があまりにも棚ぼただった。彼らが文字通り戸愚呂兄弟を支える物語の土台になっている。愛のある、そして創意工夫に満ちた脚本だったと思う。稲垣吾郎ちゃんの左京さんの落とし込み方もすごい丁寧だったし、戸愚呂弟の100%後の展開とかの「あ……左京さんは原作の名セリフ上手く回避してたけど戸愚呂は言わなきゃいけないんだね」みたいな恥ずかしさもまた愛。冨樫義博の漫画はそもそもわりと恥ずかしい台詞多いんだよ。でも戸愚呂と幻海の別れのシーンはやりきってて感動した。恥ずかしいことをしっかりやるのが実写版の気概だよ。鴉と桑原がMVP!
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