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スター・ウォーズ:アソーカのHALのレビュー・感想・評価

スター・ウォーズ:アソーカ(2023年製作のドラマ)
4.7
最終話はちょっと泣いてしまった。
『アンドー』『マンダロリアン』に次ぐSWドラマの傑作。物語が進むほど中世騎士物語という趣が強くなっていくのもカッコよかった。女騎士たちの戦いと連帯。サビーヌ・レン、『反乱者たち』未履修なのにめちゃくちゃファンになってしまった。最終話の物語の閉じ方が本当に美しい。戦いは終わった。しかし旅は続く。そして喪失の痛みもある。故レイ・スティーヴンソンが演じたベイラン卿は素晴らしかった。美しい演技をありがとう。以下視聴当時の感想。後半ちょっとテンション高いです。

E2、アソーカ対尋問官?の戦いに集中してたら何コイツ……空戦の最中にドラえもんのポケットみたく工具をゴソゴソ探し始める無能っぷり。調べたらC1-10P"チョッパー"というらしい。こんなかわいいドロイド久々に出てきたんじゃない?BB-8もいいけど、やっぱり寸胴じゃなきゃ……

E3、アソーカの戦闘技術がインフレし過ぎててアナキン一体何教えたらあんな化け物が育つんだ……?と思ったのと(でもたしかに『テイルズ・オブ・ジェダイ』では常軌を逸したスパルタ訓練シーンがあった)、空戦シーンでいきなりクトゥルフ宇宙怪獣みたいの泳いでて小躍りしちゃった。

ああーそうか、クローンウォーズ観てないから全然わかってなかったけど、アソーカのキャラクターの参照元ってもののけ姫と座頭市なのか……カッコ良すぎるでしょ!

E4、マジで四者四様のライトセーバー戦が全部よかった。動きの特徴と型と焦燥が全部アクションだけで伝わってくる。

E5、傑作回。臨死のアソーカが見つめるのは終わりのないマラソンのような戦争を走り抜けていく師匠と自分の姿。シンプルながらすごく気の利いた演出だったと思う。アソーカが再会するその魂が導き手でありまた怨念でもあり、それはずっとアソーカの中にあった激情でもあるという描き方のバランスに惚れ惚れする。脚本と演出と演技の三位一体で彼の複雑なアイデンティティが「そういう男だったのだ」と思わせてくれる。いやー……本当『オビ=ワン』って何だったんだろうね。

E6、冒頭でアソーカとヒュイヤンの二人が会話をしながらタイトルが現れるところでもう鳥肌。『反乱者たち』未履修の俺でさえこんなに感動させてくれるんだからデイヴ・フィローニは本当に信頼できる……

サビーヌが二丁拳銃で戦うようになってしまった。一話ごとに全然違うアクションを見せてくれる。『アソーカ』、魔女も出てくるしこれまでで最も中世騎士物語に近づいたスターウォーズって感じ。しかも女騎士!もうタイトル『サビーヌ』でいいじゃん!とか言われてるけど、それは次回に取っておいて。

E8、三人になったジェダイがあまりにもとんでもない作戦で突っ込んでくるため(義経が三人いるみたいなもん)、ちょっとスローン大提督の気持ちもわかるな……みたいになって笑った。とくにアソーカとかニコニコしながら闘うからめっちゃこわいんだよ。いやー最終話にして超スターウォーズ!なんといっても運命をアクションで覆す、あの大ジャンプに痺れた。そう、一発逆転のスタントにに命を掛けられるのがジェダイなんだ。フォースを信じろ、そして共に戦う仲間を信じろというテーマをアクション一発で見せるフィローニの手腕に感動。その後の決め画の連発も最高すぎ!
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